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わたしの初恋は、歌のうまい女の人でした。今でもあの耳ざわりの良い歌詞が頭を離れません。

ある世界の、なんだか見たことあるようなお話。 表舞台では王道を突き進んでいく中、その裏側では・・・。

『猫』と『僕』の物語。

人工知能と出会ったぼっち。夢を見たのは誰なのか。

「翼をください」のばかやろう。 　俺はたまにそう思う。八つ当たりだ。 　ほしいならくれてやる。 　それはいつも思う。心から。

　夏の日。とある文芸雑誌の編集会社に務める夏橋　日景（なつはし　ひかげ）は、いつも通り、面影橋行きの電車に乗るため、駅のホームで一人佇んでいた。 　その間、淡々とした日常と、“何か”が欠けている自分のことを思い起こし、ついつい溜息を吐く。 　と、そこへ、予定時間より少し早めに、一両の電車がホームへとやって来た。 　いつも来る電車より、少し古めなそのデザインに、懐かしさと非日常を感じる日景。 　そして、そこに書かれていた行き先は、「面影橋」の橋が掠れ、こう書かれていた。 　――面影行き、と。折りたたむ>>続きをよむ

夏休みを自宅マンションで過ごしていた郁人は、隣室のチワワによる騒音被害に悩まされていた。そんな折、隣室に不気味な訪問者が現れる。

感情がない僕と、機械なのに感情がある彼女の話。 僕を殺そうとした犯人は、死んだはずの幼馴染だった。

　グラン大陸北部にあるガイガン。そこに、一つの巨大な山がある。緩やかな所と切り立った所が複雑に入り組む迷宮のような山。 　その名は「ガイガン」。この土地の古い言葉で自然を愛し、人を憎む巨人を意味する言葉だ。

雨のやまない村で僕たちは暮らしていた。そこからは死んでも出ることは出来ず、その村だけが世界だった。 ある日、親友の女の子が病気にかかってしまうが・・・・・・

一人の男が海辺で朝日を待っていた――。

　噂好きの少女たちは集っていた。千景は他人を中傷するために生きている、双葉は千景の愛するために生きている、人間として堕ちた少女たちの物語。

高校生の時に書いてたもので供養のため書き終えてるものを掲載します キーワード詐欺になるとは思いますが、基本的には主題、近しいものを選択しています また、この作品は短編をひとつのテーマに沿って書かれた連載ものゆえに連載のほうでさせていただいております 読まれた方の時間の浪費とならず楽しみになれば幸いです

温泉街に佇む銅像は思う。

“私”の働く喫茶店に、毎週日曜日に来店する気になる男性客が、その日読んでいた本の内容が、チラッと目に入ってしまった。 その内容には見覚えがあった。

山小屋で出会った老人の話。姉と二人暮らしだった老人は、姉に一切を世話されて育つ。思春期になると姉離れが始まって、ついに上京する。東京で別の女性とつきあうが、思ってたのとは違い、故郷に戻ることを決意した。帰省すると、姉はかつての姿とまるで変わってしまい、言葉さえ掛けてくれなくなっていた。老人は上京して世間を知ろうとしたかつての自分を呪った。同じように実の姉を慕う人たちと話してみると、その覚悟は揺らぎもしない。老人はそもそもの自分の思いさえ疑ってしまう。話を聞いていた「私」の口を通じて、何者かが老人に救いの言葉を投げかける。折りたたむ>>続きをよむ

主人公の少年Ｋはストリートオルガンとその弾き手と出会う。弾き手の男は今まで見てきた思い出をＫに語って聞かす。けれどもその途中で力尽きてしまう。機械仕掛けだった男は、オルガンから出てきたミニチュアたちによって解体されて、オルガンの中へとしまわれていく。それを目の当たりにしたＫは男にかわってオルガンを運び、そのまま行方をくらましてしまう。十年後にふいに戻ってくると、すでにＫは大人になっていた。けれどもすぐにまた風のように姿を消してしまった。

不死者研究者の私は、ホリデーと名付けた不死者を追跡調査している。私はホリデーにかつての父親の姿を重ね合わせる。その最中、外から新しいメス、ポーカーチップが現れる。ホリデーを奪われた私は、怒り狂ってポーカーチップに襲いかかる。しかしホリデーは彼女を守る。裏切られた私はホリデーの背中に並ぶ脊椎に触れ、ついにそれをバラバラにしてしまう。ぽっかり空いた穴から中へと入り込んで、ついにホリデーを奪い返すことに成功する。

エスは森で謎の女を見つけて、こっそり飼うことを決める。しだいに情が移り、村に帰ることがおろそかになってしまう。エスの幼なじみ、ヒーンは村の長老に命じられてエスを追い、事の次第を明らかにする。星の外の人間をかくまうのは重罪である。逃走を図るエスは、村と森を分かつ毒の川に飛び込み、ヒーンもためらわずに後に続いた。ふたりは下流に押し流されるも、一命を取り留めて村に戻ってくる。 報告を聞いた長老はあまり意に介さず、エスの秘密はなくなった。逃げた女が報告したのか、しばらくして村を宙賊がおそう。大人が出払った村で、ヒーンはエスと隠れている中で、エスが女をかくまった本当の理由は「ただ助けたかった」にすぎないと明らかにされる。大人になって長老となったヒーンは、宙賊の襲来は珍しいことではなく、それにまつわる子供達の小さな冒険もよくあることだと理解する。この世の終わりみたいな顔で冒険を白状する子供達に、かつて長老が自分にしてくれたように「なんでもないのさ」という。折りたたむ>>続きをよむ

幼少から危地に身を置いてきた『蘇芳要（すおう　かなめ）』。彼はとある任務で一人の少女――リアを保護する。何の因果か、その少女と同居することに。交際経験のない十九歳独身男にはあまりにも酷な話。 少女はとある理由で人間を憎む。一緒に生活していく中で、要はその事情を知っていき、そして……。 紆余曲折を繰り返しながら十年経った今リアは――笑っている。 カクヨム、エブリスタにも掲載しています。少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

今より未来か過去か。 人の技術は発達し、その中である機械が作られました。 機械の名はPD-001、通称ドリームマシン。 機械は人々の夢を現実にする力があり、人々の願いを次々と聞き入れていきます。 願いを現実にする日々の中、機械は考えます。 考えて考えて考えて、人々のためにある決断をしました。

祖父が亡くなった。ずっと、もっと生きていると思っていた。 陳腐で、ありきたりな言葉だけれども、亡くなって初めて、自分にとって大切な家族だったことに気づいた。 伝えたかった、見せたかった。僕が働いている姿、夢を叶えようとしている姿を。 僕はきっと一生この後悔を抱えていくんだと思う。 直接は伝えられなかったけれども、今言うよ、「ありがとう」

ー何があっても、何年たっても、私はずっと待ってる。 フォレストページに同作品掲載

花火大会での、ちょっとした話 2016.06.29　公開

たったひとつの言葉が、たったひとつの行動がその後の人生を百八十度変えてしまう。帰宅した彼女との夕食前の何気ないやり取り。八万円の靴を買って四年間履くのがいいのか、四年間毎年新しい二万円の靴を買って履くのがいいのか。皆さんはどちらですか？

ノーコレダッな人物に特殊能力を授け、自信満々になってもらおうと魔女が康人という人物に魔法をかけるのですが・・・。

人魚に恋する少年の話です 拙い文章ですが宜しくお願いします

206号室の奇妙な同居生活の一部始終。 ずぼらな女と同居する主人公。 彼らの日常の最終章ですがお楽しみください。

　いつだって、空は白に覆われている。 　白の先には何があるのだろう。女の子は思う。 　白の先には何もないのだと、男の子は言う。 　それでも、二人は空を求め続けた。 ※pixivとの同時投稿です。

戦争で世界が滅ぼされ、人々は壁に囲まれたドームの中に逃げ込んだ。その中では外の世界を夢見ることも、外へ出たいと言うことも禁じられていた。ドーム内は明確な身分さがあり、最上位のアークの一族が、権力を握っていた。 日々を惰性で過ごす少年スクァには、ラヴィという友人がいた。ラヴィは外に出ることを夢見ていたが、ドームの秩序を管理する憲兵によって連れ去られる。その五年後、スクァもまた、その憲兵になった。そしてアークの長と対面するが、それがラヴィであった。ラヴィは権力の最上位にいてなお、外に出たいという本心をスクァに明かす。 スクァは外の世界を夢見ることを拒絶していたが、あるときラヴィから突然の別れを突き付けられる。ラヴィはアークの長、ノアと呼ばれる存在になり、自分が消えてしまうと告げた。ラヴィを助ける方法はないかと、スクァはノアについて調べ始める。 ドーム内のエネルギー不足を解消するため、ドームを管理するコンピュータのエネルギー源となる、それがノアだった。本心では受け入れられずとも、ラヴィは自分がノアになるのだと諦めていた。しかしスクァは、ラヴィを救うことを優先し、ドームの秩序に背くことを決意する。ラヴィを連れてスクァはドームを脱出し、二人は外の世界へ逃げ出した。 滅びていたと教えられた外の世界は、長い時間の経過で既に浄化されていた。ラヴィとスクァを契機に、人々はドームの中から解放された。折りたたむ>>続きをよむ

親友の死の直前の言葉が忘れられない人の話。

花見に向かった公園で出会った非日常。一度きりの幻の夜。

謎の落下物、人口減少の中、普通に生きようとする人々。ここではない似たどこかの割とシリアスなお話です。

　yahooブログ「おもいで文庫」との重複投稿です。脳梗塞を患った義父と介護する義母と鬼嫁のささやかな日常を紹介していきます。 　今回は邪魔者にまつわるエピソードです。

家電量販店に勤めるおれには機械音痴の彼女がいる。これは、そんな二人の奇妙なお話。

部下に裏切られたとある悲しい魔王が冒険をするファンタジーです 最後に衝撃の結末が！

この作品は「ことのはうそつき」に掲載した「元始神話」が含まれています。 愚かにも満たされることを望んだ、神様に。

探偵を営むエイジの前に依頼人が現れた。 彼女は自分自身を探し出して欲しいと言う。 彼女の真意とは・・・。

僕が体験した日常の奇妙な話。

わし、倉毛信造は「倉毛の術」の使い手じゃ。倉毛の術のというのは、言わば究極の「雲隠れの術」、つまり透明人間になれる術のこと。 いまの時代、この術を使えるのはわしともうひとりだけ。 わしはいま「倉毛探偵社」を営んでおる。 さて、倉毛の術を使って、どんな出来事が起こるのじゃろうか。 何編か連載にするつもりですが、「文学フリマ短編小説賞」用にとりあえず二編だけ。

中学生一年生の広瀬秀は、過保護な母親からのプレッシャーや、崩壊しかけた家庭の重さに耐えながら日々を過ごしている。年末、久しく顔を合わせていなかった従兄の明匡とドライブに出たことで、青春の暗部を垣間見ることになるが、その夜の冒険は奇妙なものだった。

地球の寿命が、残り70年と言われ始めた頃、ひとりの科学者の手によって人類は"もうひとつの地球"を手に入れる。 その星は美しく、人類が失ったものを全て持っていた。 しかし、移住が進むにつれてある問題が現れる。 ブルーアースでは人類は生まれない。 その問題に、私と友人のロジカは、不自然な研究へと手を染めていった。

　二次元の女の子を愛してやまない「僕」は、真実の愛を探し求めて今日もパソコンに向かい、美少女ゲームをしている。 　生きる現実を否定する彼は、快楽に墜落する自分を感じながらも、未だにこの世の中を捨てきれずに、どうでもいいこの世に無意識のうちに愛を求めようとしはじめる。 　

好きな人の夢を見た。 嬉しい夢も見たし、悲しい夢も見た。 どんな夢かここに綴る。 好きな人を忘れない為に。

満月の夜には、すべてがみえる。

止まない雨は、男の心を濡らし続ける。いつまでも、いつまでも。

１日３食バランスよく食べましょう。 アレルギーを侮ってはいけません。

恐ろしい鬼は人々から、あらゆる物を奪い命までも奪う。 鬼は恐ろしく、とても残虐だった。 そんな鬼から国と人々を守る為に身を捧げてきた男がいる。 過去に親友を亡くしながらも、人々の為、平和の為と戦ってきた。 ある再会と出会いが彼にもたらしたのは。

二人の子供と一匹の子犬の物語。 泣いている子供と段ボール箱の中の子犬。 その一人と一匹に寄り添う子供は、泣いている子供を慰める。

全ての人々が電脳化し、生物的な意味での頭も、脳も、顔も失った未来の日本。 電子的管理社会からつまはじきにされた女たちは、無個性を強要する社会から反発するように個性的な電脳『マスク』に顔を置換し、異形頭のアウトローとして生きるようになった。 ヒロシマ・シティの巨大歓楽街、ナガレカワ・ストリートを支配するヤクザ『安佐組』の組長の死。飛び交う陰謀と暴力。そこで生きる謎多き女ヤクザ・カオルの仁義がヒロシマを揺らす！ ＳＦハードボイルド異形頭任侠譚！