「見たまえ、十和《とわ》くん! 本音翻訳アプリ、『ホンネトーク』がついに完成したよ!」
「そんなことよりケーキ食べない? はい、皿とフォーク。代わりにスマホ預かっといてやるよ」
「わーい! 食べるー!」
「急にアプリなんか作って、何しようとしてたんだ?」
「十和くんに見せびらかすためだよ!」
(十和くんに褒めてもらうためだよ!)
「俺に見せびらかしたって何も出ないぞ。もっと他にいるだろ。研究者とか、企業のお偉いさんとか」
「興味ないよ。生憎と、設備にも資金にも困っていないので
ね」
(そんなことしたら十和くんと一緒に遊ぶ時間が減るじゃないか)
※本音翻訳アプリを手に入れた主人公の紅紫十和が耳にする、内心デレデレの同級生とのホンネトークです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 07:00:00
5297文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:38pt
藤木は、仮想通貨取引所のハッキング被害者の説明会で、会話自動翻訳アプリを作ろうとしていた後輩・沢尻に会った。藤木は極楽ぶりを発揮し、そのアプリを世に送り出してやる言い、プロトタイプができるまでにした。元妻が慰謝料を請求したので中国に逃げた藤木は、自由中国の活動家や、大財閥の総帥・洪に出会った。藤木が日本に戻ると沢尻の翻訳アプリは販売段階になり、販路を拡大のために渡米した。そこで出会ったミラーが所有する月の土地には莫大な富があると聞かされた。藤木はミラーに月に行かせてやると大見
得を切った。月に行くための莫大な資金は、持ち前の話術で獲得した。月面に行き、拾ってきた月の石の中に価値がある未発見の鉱物があり、宇宙開発における所有権の問題がクローズアップされた。藤木は新たな国際ルールを作ろうと奔走し、国際共同開発ではなく、民間開発ができるようにした。月面の土地を所有する藤木は、推定資産世界一となった。近未来アイテムが面白い。この作品は「NOVEL DAYS」にも途中まで掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-04 14:45:51
104178文字
会話率:64%
IN:0pt OUT:21pt