とある公爵令嬢の娘、読書好きのローザクリスティナ。彼女は生まれた時から前世の記憶があった。
彼女の前世の名前は華月(かづき)美夜(みよ)。読書好きは前世から引き継がれたものだったが、かといって勉強がとても出来るかと思えばそうでもなかった。
側にはいつも同い年の幼馴染みで親友、シュガージュリエッタ(通称ジュリエ)がいて、彼女の方が何十倍も優秀な生徒だった。
クリスティナはプライドが高く気高い。それ故、キツイ性格に見られ現世でも上手く人間関係が気づけず気がつけばいつも
独りぼっち。後ろからそっと手を握ってくれるジュリエが大好きだった。
そして現世に生きる問題は、この世界が誰かの手によって作られたものであると気づいてしまったことだ。
それは恐らくクリスティナが前世の記憶を引き継いだ為であろう。
この世界はクリスティナ……いや、華月美夜が前世で没頭していた、とある人気セラーの乙女小説の世界なのだ。
つまり、美夜は乙女小説の世界に異世界転生してしまったということである。
憧れていた夢の世界。けれども、美夜は知っていた。ローザクリスティナとジュリエのポジションを。ジュリエは王子様に美いられめちゃくちゃ幸せになるヒロイン。
対になるローザクリスティナとはジュリエを苦しめる存在、悪役令嬢なのだ。物語の序盤はジュリエと仲良くしていたものの、中盤、後半にかけては、それは凄い有り様で。書籍前の原作、某小説サイトのレビュー、感想を見てはクリスティナの悪口、悪口、悪口……ばかり。
ラストにあんなことになってしまったから、読者は大分スッキリしただろうけど、その仕打ちが自分に来る恐怖足るや……。ああ、恐ろしい。
「美夜、二人で幸せになりましょう」
……いや、乗り越えなければいけない問題は山ほどあるのかも知れないーー……。
(※性格がねじ曲がった悪役令嬢につきかなりの毒舌主人公です。小説の大半はギャグ要素多めの語り口調で進みます)
#悪役令嬢毒舌につきご注意を
#魔王と暮らすスローライフ
#バッドエンド……かもしれない。
#百合要素?含む
#乙女小説公式設定資料集(ネタバレ)で検索しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-29 00:00:00
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