-犬尾春陽- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -
『小説家になろう』サイトの更新情報を検索します
検索結果:17 件
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渋谷駅の喧騒の中、歩いていた大学生である「僕」を、見知らぬ少年が呼び止めた。「黒猫会」という催しでアルバイトを頼まれてくれないかという。報酬は3万円。詳細は聞かされず、訝しむ気持ちもありながら、好奇心と報酬の高さに引き受ける。
人気のない夜中の青山の裏路地にある場所で行われるという会で、僕は着飾った老若男女を目にする。
最終更新:2016-08-28 16:41:37
15861文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:26pt 評価ポイント:20pt
白さという呪いを課されて特別扱いされ、苦しんで生きてきた妻のことを、「私」は愛し、守って生きてきた。老いを迎えて、妻はようやく特別視されることから逃れ、無邪気に笑うようになった。平穏な家庭の中で、彼女を守る第一の味方であるべき自分の、学生時代の秘密が瞼によみがえる。死ぬまで漏らしてはいけない秘密が。
第19回文学フリマ無料配布作品
最終更新:2016-08-28 16:10:00
4921文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
生活に忙殺されるサラリーマンである「僕」は、スーツを着替えもせず倒れこんで眠っていた夜中に目を覚ます。日々の忙しさの中に忘れていたものを思い出したい気持ちに背中を押され、近くの公園に散歩に出ると、真夜中だというのに公園の中は休日の昼間だとでもいうように多くの人で賑わっていた。言葉にならない違和感を覚えながら、「僕」は写真を志していた学生時代のように久しぶりにカメラを構える。
そして朝が訪れる。
最終更新:2016-08-16 01:18:55
11960文字
会話率:11%
IN:0pt OUT:23pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
夜の街で出会ったMさんは、風変わりで時代錯誤な文士のような風体をして、いつも少し悲しそうにしている大人だった。彼は小娘である「私」を構って遊んでくれたけれど、彼自体の話はしようとはしなかった。
ある夜、酒を飲みながらMさんは「今から、誰にも言ったことのない話をしても、いいですか」と言った。
最終更新:2016-08-16 01:10:39
10037文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
学生時代に見つめた美しい同級生のイメージを忘れられないままカメラマンになった男が雪の夜に見た白昼夢。廃墟になった研究所の片隅に横たわる人形はかつて思いを寄せた少女の姿をしていた。
最終更新:2016-08-16 00:54:39
9818文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:96pt
総合ポイント:5pt 評価ポイント:5pt
「でもさ、ここにある死体は、幸せな死体だと思うよ。死体がきれいに保管されてるって、それだけで生きていた証だから」
最終更新:2016-08-16 00:46:51
8694文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:87pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
何よりも大切な親友である犬を亡くした少女が、弔いのために一人きり旅に出る。
リンデンが死んだら、私も死のう。
リンデンが弱り始めた数年前から、誰にも言わず、静かに心に決めていたことだった。
彼の骨壺を持ち出した少女は、遠い記憶をたどって北海道へ向かう船に乗る。
最終更新:2016-08-16 00:41:11
16837文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:3pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
足が悪く、家の中に幽閉されるように暮らす美しい姉。ピアノの前に座る彼女は、私にとって、絶対的な神様だった。
最終更新:2016-08-16 00:28:46
3911文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「肌は白くなくてはいけない。私の唯一誇れるものは、この濁りのない肌だけなのだから。この肌が曇ったり濁ったりしてしまうと、私は自分の体の中に、正しさと信じられるものを何一つ持てないことになってしまう。」
日に焼けること。汗をかくこと。自分を醜くしていく日光や熱を神経症的に恐れ、カーテンを閉じきって暮らす少女の夏の夜。
最終更新:2016-08-16 00:13:25
7261文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:73pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
明日の手術で足を切除する少女と、その足に恋をする医師。
最終更新:2016-08-16 00:02:30
2163文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:25pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
ライブハウスに通う着飾った少女たちに紛れながら、着飾ることもできず「私は彼女たちとは違う」と念じ続けている娘。視線の先にあるものは、音楽でもバンドマンでもなく、彼がマイクに添える白く長い指だった。
少女たちの中の自意識の持て余しを書こうと思った作品です。
最終更新:2016-08-15 23:58:12
11303文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
人の顔色を窺って生きる、自分のことを何一つ誇れないつまらない女学生の「私」がある日、数学教師からの視線に気付く。友達という名の信用できない級友たちの中で一人きりのまま、「私」はその視線の意味を思う。
どんなに些細でもいいから、自分に誇りを持つということについて考えた作品です。
最終更新:2016-08-15 23:47:04
7516文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:10pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
老年の男は、バーで歌う美しい青年に己の失ったものを見出した。手の届かない崇高さの結晶のような彼と対象に、醜い老人となってしまったと己を思う老紳士の夜。
最終更新:2016-08-15 23:32:26
2687文字
会話率:5%
IN:0pt OUT:2pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
深夜のパン屋の店番の男は、店頭でヴァイオリンの練習をしている。その店のババロアを毎日求める男子学生は片恋する気狂いの娘に、自分の体の一部を捧ぐ。
最終更新:2016-08-15 23:23:56
3094文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
脚本を担当した同名の映画作品を小説化。
雪に閉ざされた廃校の中に住む踊り子『紅』と、失意の中でそこに辿り着いた『僕』の一冬。
全てを失って白に閉ざされた静けさの中に滲む、確かなもの。
日常ではない日常を、白に閉ざされて時間の動かない場所で、僕と紅は眠るように暮らす。
いつか春が来るんだろうか。雪が解けることなんて、夢にも見ない永遠の冬の景色の中で
この季節が終わることを、僕はいつしか怯え始めていたのかもしれない。
最終更新:2016-08-15 22:53:49
23516文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
鎌倉の山間に遁世した人嫌いの男のもとに、絶縁状態の親戚が口のきけない少女を連れて訪れる。「口がきけないということだけで、人はこれほどまでに残酷になれるのだろうか――」憤りに任せ、男は少女を引き取ることになり、静かな二人暮らしが始まる。
暗闇の中で温かなものを手繰り寄せるように、二人きりの暮らしは穏やかに続く。少女は旅行鞄の中を決して見せようとしなかった。
最終更新:2016-08-15 22:43:10
33805文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
念願の美大に合格した『僕』は、父の旧友である画家『先生』の家に下宿することになる。僕が絵を志す理由になった『先生』の代表作である『月夜』の連作について先生は語りたがらなかった――。
穏やかに続く先生との日々の中で、ある日先生が語った『月夜』の秘密とは。薄青い月夜の情景の中で、先生が見たもの、信じたもの。
『僕』が子供のころから憧れた絵の中で、先生の見ていた真実とは。
最終更新:2016-08-15 22:23:13
32525文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
検索結果:17 件
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