-浦川　日歌里- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

　あたしがめぐる、二十四節気！！

　あたしを襲う、六曜の魔の手！？

　床に胡座をかいて、天井にのしかかられる生活。 　変わらなければ、変えられないもの。 　変わってしまえば、変わらざるをえないもの。 　変わらなければ、気づかないもの。 　変わってしまっても、気づくのかわからないもの。

　溶け出して、足元とつながれるまえに、とっととその足をあげろ。

　おれが雫をひとつ垂らせば、むこうは文句かこうべを垂れる。

　水溜りと流水には、それぞれの生きざまがある。

　すきま風は招かれざる客だが、そいつをありがたがるか、うとましく思うかはひとそれぞれ。

　良くも、悪くも。風の吹かない日々を、おれは望んでいる。

　雀はその涙のちっぽけさを、嘆いていないのかもしれない。

　熱をもてあましてんなら、おれがいくらか、みやげにもたされてやるよ。

　汗をかいて、おれをまってるやつがいる。

　地割れが、地上人と地底人の世界をつなげた。

　岩をあいてにするものは、砂をあいてにするものをどんな想いでみているのだろうか？

　犬も歩けば棒にあたる。 　そこまでは承知しているが。 　どうか、そいつはよしてくれ。

　おれは吹きこむところをさがす、すきま風。

　あんたの足もとに、水たまりはできてるか？

　蝋燭と鉛筆。 　その身は、あとかたも残らないとしても。 　それらが残したものは、こんなに違う。

　重い甲羅を背負って、亀は歩く。

　飛ぶために、なかなか吹かない風を待つよりも。 　地に足をつけて歩き出せ。

　駱駝が一匹、砂場に迷いこんだ。

　静寂を破る風鈴の音。 　喧騒を破る雷の音。

　あんたは、おれには鳴らせない風鈴。 　だけど、いつかは、きっと。

　天は遠く、この地は狭い。 　それが砂場。 　破壊と、創造の地。

　雨あがりのアスファルトには、水属性の地雷原が敷かれている。 　渡るなら、長靴を履こう。

　大地に亀裂がはしり、地割れを起こすとき。 　炎が吹き出して、地表を覆う。

　かつて、ひとつの超大陸があった。

　あなたの見ている星の光は、もう燃え尽きてしまったものかもしれない。 　だとしたら。 　それにかけた、どんな願いも、望みも、祈りも。叶うことは、けっしてないのだろう。

　濁った ちっちゃな水たまりに、おまえの欲しい魚なんていやしない。

　樹は一本の水管なのだ。 　その証拠をお見せしよう。

　自分のことばや想いが、だれかにつたわるのにも。 　だれかのことばや想いが、自分につたわるのにも。 　臆病になっていたけれど。

　冷えて固まった残渣は、なにも語らない。

　ちっぽけな孤島も、でっかい大陸も。 　どちらも、おまえには不釣りあいだ。

　静かな水面にも、小石を投げこめば波紋が広がる。

　さがしもとめていた新大陸が、楽園とはかぎらない。

　スズムシは、秋の風鈴。 　夏のガラス玉とは、ちがう風に奏でられる。