-気象条件- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

高山においては、気象条件により 雲に映った自らの影が 光の輪を背負ったように見えることがあり これを御来迎と言ったそうです

2120年。トーキョー。 温暖化が進み、人類は気象に全てを握られている。国の違いは関係なくなり、気象条件をグローバルにチェックし、改善に向けて対策を講じられる唯一の機関、地球連盟が全世界を統治している。 資本主義は崩壊し、あらゆる宗教も影を潜めている中で、ただ一つの真実は、気象だけだった。 人類はこれまで、何とか天気を制御出来ないものかと、腐心してきたが、22世紀になった今では、それは出来ない相談である事を誰もが知っている。

　僕はこれまで何度も運転手の仕事を引き受けてきた。 　ボランティアなのでお金は基本的にもらえないが、様々なノウハウを学ぶことができた。 　そこで、これまでの体験談を作品としてまとめてみた。 　読者の方も、運転手という役割が具体的にどういうものかを知る機会になれば幸いだ。