貴族の家に双子として生まれたライナとレナ。妹のレナは我儘で自分勝手な姉ライナに振り回される日々を送る。そんなある日、ライナが聖女に選ばれてしまった。面倒だからやりたくないライナは、そっくりな妹のレナに身代わりをするよう提案する。
逆らえない彼女は承諾し、聖女のフリをするため魔法を必死で学んだ。そうして聖女になった彼女は、日々の御勤めを熟していく。
嫌々始めたことだったとはいえ、王子や友人、いろんな人に支えられながら、充実した毎日を送っていた。
しかしそんな日々も――
「私
が本物の聖女ですわ!」
姉の一言で終わりを向えてしまう。
しかし周囲の者たちは気づいていなかった。
聖女のフリをするために学んだ魔法の腕は、本物の聖女すら超える領域に達していて?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 11:00:00
9936文字
会話率:32%
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————黒髪は、不幸を呼ぶ噂。
それ故に、黒髪の人間は〝忌子〟と呼ばれる世界にて、前世、『大魔導師』と呼ばれていた過去を持つ子爵令嬢は、我儘な姉に強引に押し付けられ、代々仕えてきたしきたりにのっとり、〝黒髪〟の公爵令息の従者を務める事となる。
これは、〝忌子〟として生きてきた公爵令息と、『大魔導師』の過去を持つ子爵令嬢の物語。
最終更新:2021-04-29 19:25:56
11536文字
会話率:25%
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