行方不明の姉を捜して帝都にやって来たじゃじゃ馬令嬢、亜寿沙(あずさ)は、訳あって誰よりもオカルトにくわしい十七歳。その一方で、「あやかしなんていない」「霊能者なんて詐欺師」という現実的な一面も持っている。
ところが、ひょんなことからズボラで虚弱体質のイケメン陰陽師、維吹(いぶき)の弟子になってしまい、考えを改めさせられるはめに!
お調子者の雑誌記者、ロシアから来た柔和な紳士、堅物で冷徹な帝国軍人におネェ言葉の気さくな仙人――。そんな人たちとふれあい、あやかし絡みの事件を
解決するうち、亜寿沙は自分が姉を捜す「本当の理由」に後ろめたさを感じはじめる。その一方で、維吹も密かに自分の生まれに悩んでいて……。
時にほっこり、時にビターなあやかし退治譚、開幕です!
※大正時代が舞台ですが、ファンタジー濃度が高めなので、「現実世界」というより「あやかしもいるパラレルワールド(異世界)」だと思っていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-27 15:50:08
146533文字
会話率:48%
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