古今東西を問わず繰り広げられている光景。
月のコロニーの喫茶店では、生意気な若い担当編集者と初老の小説家が次作の小説の打ち合わせをしていた。
「先生、ベタすぎですよ!」
彼には年上への敬意が足りないのでは無いか。
しかし歳の差にもかかわらず気安く親しみがある彼らの関係は、ひとつのテレビニュースにより瓦解しようとしていた。
人に恋をする術も知らず、家族を持つこともなく、孤独に苦しんだ男の嘆きと赦しの物語。
pixivで開催された【日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト】への
投稿作です。一次選考で落選したのでこちらにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 21:08:24
8850文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:60pt