「愛している、マリー。君じゃないとダメなんだ」
そう言って愛するミシェル伯爵はマリーに刃を振り下ろした。
結婚式当日、叔父夫婦と愛する人――ミシェル伯爵に裏切られマリーは殺されかけた。
死にかけの状態で大切な人の記憶を失うことで戦況を変え、それと同時にその魔法が発動することで祖父と再会。
「私の名前はユウエナリス・ガブリエル・イグンリス。君の祖父だよ~~~☆」と、どう見ても二十代前後の青年が自称祖父を名乗り、タカマガハラの庭という屋敷で一緒に暮らすことに。
自ら望んで消し
た記憶と、封じられた記憶。
大切な人の記憶を失うことで、過去にも記憶を封じられたことを知り、マリーは自分の過去と向き合い、自身の能力を知り退魔師としての生き方を得る。
一方、マリーを殺そうとしたはずのミシェル伯爵はマリーを失ったことで絶望し、命を絶とうとした時に記憶を失ったマリーと最悪の再会を果たす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 21:48:20
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