婚約者である王太子アルフォンスと「親しい」男爵令嬢ジュリエットを階段から突き落としたとして捕らえられ、櫂も帆もない小舟に乗せて海に流す「うつろ舟」という刑に処せられてしまった公爵令嬢ジュスティーヌ。
断崖に囲まれた小さな入り江に漂着したものの、どうやら無人島の模様。
勝手のわからない南の島、持ち前の魔力を頼りになんとか生き延びようとしていたところ、今度はジュリエットも「うつろ舟」の刑を受けたとかで島に流れ着く。
恋のライバルだった令嬢2人は、生き抜くために力を合わせる
ことになるが、ある日、3隻目の「うつろ舟」が入り江に流れ着く──
※3話完結です。
※「王太子アルフォンスが雑な扱いを受ける短編とか中編」(https://ncode.syosetu.com/s2814g/)シリーズの1篇です。
※前回はアルフォンスとジュスティーヌがいい感じに爆発しやがったので、今回はアルフォンスがギタギタにされる回です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-14 19:00:00
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会話率:21%
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「男は名前を付けて保存。女は上書き保存。」と、誰が最初に言い出したのだろう。
できるなら、何年たってもちらつくこの影を早く上書きしてほしい。
微糖の缶コーヒー。
コンビニのエビグラタン。
お気に入りの白いボールペン。
私の日常にいつまでも残るあなたを...
かき消す手段も、その理由さえ、見つけることができないのに。
最終更新:2020-04-27 03:38:04
1698文字
会話率:34%
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