魔王が去った後も魔物が蔓延る時代、とある国に1人の勇者が現れた。
その勇者のことを国民は口々に噂する。
村娘は言う「勇者様は剣を一振りするだけで魔物を一蹴する御方でした」と
悪徳商人は喚く「アレは勇者どころか最低最悪な悪魔の様な詐欺師だった」と
老人は語る「目も覚めるような別嬪で、詠唱もせずに千の魔法を操っていた」と
ドワーフは笑いながら話す「あの無口な坊主なら、沢山の土の巨人を使役していた」と
これはエルフの少女と4人の変わった勇者たちが描く冒険の始まりの物語である。
最終更新:2017-11-01 06:00:00
26598文字
会話率:27%
IN:0pt OUT:30pt