遠い昔、ある詩人がおりました。
その詩人は別れてしまった恋人の痕跡を探して、哀しい詩を唄い続けていました。
そんな詩人に弟子が出来ました。それは詩人の唯一の友となりました。
しかし2人にも別れの時が来ます。
詩人は哀しみに捉われ、旅を止めようかと考えます。
けれども弟子はそれを引き留めます。
どうか旅を続けて下さい、私は同行できませんが、代わりに詩を唄いましょう。
そして詩人は、旅を続けます。
最終更新:2016-07-02 20:00:00
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