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作:岡本綺堂
歴史
完結済
N2108IK
「ほう、よき月ぞ。ひとへに白銀しろがねの鏡を磨とぎすまさむ」  あらぬ極みのあはれがりのことばを、昔より言ひふるせるこの一句に言ひ尽くしきといふべく、男は晴れやかな眉あげ、あしたは十三夜といふ長月なかばのけざやかなる月を仰ぎき。男は今宵の齢よわいよりも三つばかりも余計に指を折りけむ年頃に、いまだ一人前の男のかずには入らぬ少年なりき。彼はむろん烏帽子えぼしをかぶりたらざりき。黒き髪をむせばうしろに垂れ、浅黄あさぎ無地に大小の巴ともゑ染めいだしし麻の筒袖に、土器かわらけ色の短き切>>続きをよむ
キーワード:二次創作伝奇時代小説怪談岡本綺堂古典日本語翻訳古文
最終更新:2023-09-08 10:29:08129289文字会話率:41% IN:0pt OUT:34pt 総合ポイント:pt 評価ポイント:pt

作:夏目漱石
純文学
完結済
N8977IJ
我はその人を常に師と呼べり。なればここにもただ師と書くばかりに本名は打ち明けず。こは世を憚はばかるはばかりといふよりも、その方が我にとりて自然なればなり。我はその人の思ひ出呼び起すごとに、やがて「師」といはまほしくなる。筆を執いと心持は同じ事なり。よそよそしき頭文字かしらもじなどはいと使ふ気にならず。  我が師と知り合ひになりしは鎌倉かまくらなり。その時我はいまだなまめかしき書生なりき。暑中休暇用ゐ海水浴に行きし友垣よりいかにも来といふきは書はがき受け取れば、我は多少の金を工>>続きをよむ
キーワード:青春二次創作こころ夏目漱石古典日本語翻訳古文
最終更新:2023-09-08 09:50:38158534文字会話率:36% IN:0pt OUT:44pt 総合ポイント:pt 評価ポイント:pt

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