疫病と紛争が続き、疲弊した国。
記憶を失った「僕」は、ある資質を買われて《施設》に入れられ、少年兵として訓練を受けていた。
ある日突然、見知らぬ少年少女と共に、無人の廃墟に監禁されるまではーー。
《城》と呼ばれる廃墟で始まった、奇妙に平和な、静かな生活。
生命をおびやかされることのない環境、心優しい友人たち。
どうかいつまでも、このままで。
願う僕の前に、やがて、あるものが姿を現す。
ーーそれは《ゆりかご》から孵るもの。
最終更新:2022-11-30 07:00:00
178790文字
会話率:18%
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心優しい友人たちの前には、剰りにわたしは小さく、生来の惨めで穢れた精神が剥き出しで置かれていたのかもしれない。余程酷い人間だったでしょう、わたしという人物は。
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最終更新:2017-12-16 16:45:40
265文字
会話率:0%
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