<短いあらすじ>
同級生に殺され、転生の選択を与えられるが、それを拒否して人外――人類に属さない者――を選んだ、病んでいる元人間の日々のお話。
<長いあらすじ>
周りと合わせられなければ、少しでも異物だと思われてしまえば、自我と感情がある生き物だと認識されなくなる。
そのような環境で様々な害を受けながらも耐え忍んでいたが、駅のフォームから突き落され、電車に轢かれた事で一人の人間が日本での高校生活に終わりを迎えた。
その事故現場は警察の首を傾がせた。
大量の血と一つの肉欠片し
か残っておらず、死体が消えていたのである。
その事故は通学時間に起きたのもあって、目撃者は大勢居た。
そしてその目撃者によって事故の奇妙さが瞬く間にネットなどを通じて拡散された。
その後色々な議論を呼んだが、最終的に死亡という結論で幕を閉じた……が、その人間は生きていた。
かの人間は電車に轢かれ、身体が地面に着く直前に別の場所に転移させられていたのだった。
その場所で転生するか、それとも今の身体を変異させて生き延びるかの二択を迫られ、どちらを選んでも今の地球では存在を許されないので別の世界に移って貰うと、転生もしくは変異させる対価として一つ条件を飲んで貰うという要求を突きつけられる。
理不尽だと思いつつも転生先の身体という経験を持っていた人間は変異を選び、条件を飲んだ。
これはそんな元人間が、平穏を自ら壊したり、もしくは周りから壊されたりしながらも望むお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 23:32:37
229102文字
会話率:25%
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