異世界に前世の記憶を持って生まれたリザベティ・マリアベルはイケメン好き。
美少女に転生して人生勝ち組かと思いきやその世界はリザベティにとって過酷なものだった。
リザベティが格好良いと感じたイケメンは不細工に分類され、リザベティが不細工だと思った人は周囲からイケメンだとちやほやされていた。
イケメンに対する欲望に忠実で、自分の視力を信じて行動してるものの、お陰で頭を心配されてしまう。
公爵家のお嬢様として生まれ、王子の婚約者に選ばれ、輝かしい未来が確約されたも同然だったはずだ
。
此処が美醜が可笑しい世界でさえなければ。
気を持ち直し現実と向き合ったリザベティに襲い掛かる、婚約破棄という更なる悲劇。
あれよこれよという間に次期王妃の座から転げ落ちて国外追放、挙げ句娼婦にまで転落。
しかしその運命に悲観するわけでもなく娼婦になったリザベティは猫の獣人をお伴に、気づけば不細工(イケメン)を侍らせていた。
不細工達(イケメン達)に付属する金貨と権力、そして高価な貢ぎ物を見てリザベティは首を傾げる『あれ?これ傾国のなんちゃらじゃない?』と。
<風光明媚>のベティ、今日も不細工をお待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-22 19:13:26
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