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『ゼウス』をめぐる激戦から四ヶ月が経過した。四月、神明高校は新学期を迎え、新入生が入学する。その中にはとある少女が儚い夢を抱いて、二年生の教室を訪れた。彼女は二年生となった緋之聖を求めてやってきたのだが―――。人はいつまでも一緒にはいられない。その言葉どおり、幼馴染の三人はそれぞれの道を歩いていた。聖は東京へ転校し、綾乃は神明に残り、悠は自分が決めた道を進んだ。その結果、別れの末に新たな出会いがあり、繋がりを作った。それは新たな道を作り、未来を左右する結果になるとも知らずに。そしてその絆と決意が後世へと引き継がれる時こそ――――次の世代へ変革が始動する!　魔術と絆が交差するスピーディーアクションが、未知の領域を突き破る!! 折りたたむ>>続きをよむ

椿城市を騒がせた連続殺人事件が終わりを迎えてから数日。十月が始まってすぐの夜。とある少女が数人の男に追われていた。男たちのなかには連続殺人事件の犯人も使っていた第二人生（セカンドライフ）と呼ばれる様々な能力を持つ因子（ファクター）がいた。少女が追い詰められたその時、黒いトレンチコートとハットを身に纏う少年が上空から舞い降りて男たちを一掃する。すると黒い少年――真神辰は助けた少女の放った一言に不審を覚えた。「ジョーカー」という、辰の正体を知る一言に。そして辰の最大の仇、朱羽の言葉によりまだ戦いは続くのだと悟った辰のもとに、兎波からとある情報を耳にする。それは辰にとっては不吉以外なにものにも表現できない、最悪な事態を引き起こす種になりかねないことだった。敵対する組織、トランプ以外にも敵はいるのだと――!折りたたむ>>続きをよむ

「ぼくが正義を持っていたら、味方になってくれる?」二人の別れ際、正義の味方を志す腕っ節と心が強い少女に、臆病で力のない少年は問う。少女は「絶対に味方になる!」と即答した。それから七年後。高校二年生の夏休みが終わって半月が経過した頃、椿城市では女子高生を狙った連続殺人事件が多発し、街を混乱に陥れていた。かつて正義の味方を志していた少女――笠奈紗叶は偶然殺人事件の現場を目撃し、巻き込まれてしまう。絶体絶命の窮地に追い込まれたその時、現れたのかつての幼馴染――真神辰だった。辰は世の中から見れば『悪』になっていた。だが自分の中に確かな正義を持っていた。変わってしまった辰は冷笑を浮かべながら、改めて叶に問う。「それでも君は、世間では悪と言われる俺の味方になるのかい?」幼い頃とは違い、絶対的な能力を身につけた辰は、椿城市を拠点とする闇組織『トランプ』に復讐、壊滅させるために自分自身も闇に身を染めて帰ってきたのだ――!!折りたたむ>>続きをよむ

新参ゲーム会社が行ったイベント。シュベルト・ストライヒのテストプレイから二年の月日が経過した。そしてステージは現実世界へと移る。最強の地位を手に入れたケンナ、相馬祐樹も普通の生活に戻り、東京の大学に合格して上京する。だがシュベルト・ストライヒに関しての記憶は消されたままだった。が、それは仕組まれたことで、大学に合格したことも、上京することも、とある計画の一部にすぎなかった。テストプレイは世界全体を巻き込む戦いへの準備にすぎなかったのだ。シュベルト・ストライヒ【斬撃】はヴェルト【世界】へと羽ばたく瞬間が来たのだ。世界と電脳世界が交差する最強のスピーディーアクションが、ここに再び舞い戻る!折りたたむ>>続きをよむ

斬撃。これがこのゲームの掟。魔法の類いを一切排除した、己の身体と武器のみで生き残るRPG。主人公達は魔法の代わりに、手に入れた職業を活かして勝利を手にするのだ。主人公、ケンナが手に入れたのは速度のスキル。攻撃力も防御力もない職業・軽業士でシュベルト・ストライヒを生き残り、最強の名を手に入れた。その先に何を見たのか。希望と絶望が交差する最強のスピーディーアクションが、ここに舞い降りた。