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検索結果:4233 件
作:キャッシュレス
ヒューマンドラマ
連載
N0622HK
「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供するサクラです!」
「私の趣味は知らない知識の収集です。そして、読者様の人生にプラスになる知識を共有することです」
この物語では参考文献を元に読者様の人生に役立つ知識を提供します。幅広いジャンルを扱いますので、どれか一つか二つは読者様にも刺さるでしょう。
短編集になっていますので、すべてを読破する必要はありません。一話で完結します。なので、気になったタイトルだけでもクリックしてください。
知識があれば人生が好転します。また、ライ
バルに差をつけることもできます。
現状に甘んじて、何も行動を起こさなければ、人生は負け組です。少しでも現状を変えたいのなら、知識を得ることから始めましょう。
世界の見方が少し変わります。
※この物語は参考文献を元にしたエンターテイメントです。事実を確定するものではありません。実践する場合は自己責任でお願いします。
「カクヨム」でも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 20:00:00
2289867文字
会話率:99%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:232pt 評価ポイント:120pt
第1部完。
直径4000キロメートルもある巨大な円形の山脈内に、超常現象によって日本が国土ごと転移した。
海から完全に切り離されたことで海洋国家でなくなり、アメリカも他の国々もいない完全孤立となった日本。
転移した星は地球よりはるかに巨大で人工衛星が回り、テレビ放送を発信し、国家や軍、国連と同等組織が存在する現代文明が栄えていた。
日本が転移した円形山脈もイルリハランと言う国の領土であり、日本は不本意ながら侵略をしてしまったのだった。
そしてこの星に生きる人種は不
可思議にも生身で空を飛び、乗り物も全て空を飛ぶよう研究開発をしていた。
円形山脈の領土国であるイルリハランは空飛ぶ軍を派遣し、日本も調査として地上を走って異星の地を掛ける。
お互いに宇宙から来ると信じていた異星人と初めて相対した時、銃を向けて挨拶をするか、会話による挨拶をするのか。
文明格差が同じだった場合、果たして日本は、イルリハランは、転移先の星の社会はどんな反応を示すのか。
ただ一つ分かるのが、異星国家として現れた日本が戦おうとまず負けてしまう。
戦わずして勝ちを得るしか生存の道はない。
国家存続を賭けた、全てが手探りな外交が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 17:25:36
1662772文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:12838pt 評価ポイント:4416pt
青山さくらは埼玉の中小企業で働く25歳の事務員.良くも悪くも定時退社の平凡な毎日を送っていたが、ある日先輩から頼まれ、代役で飲み会に参加する。それは「ギャラ飲み」と呼ばれる港区で行われる飲み会で、年上の男性参加者に持ち帰られそうになっていたところをサトルに助けられる。サトルに気に入られ、港区の「パーティー」に頻繁に参加するようになったさくらは、次第に身も心も様変わりしていき……「港区女子」を取り巻く人間崩壊エンターテイメントを描く
最終更新:2024-04-28 15:52:37
46425文字
会話率:51%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
作:TioAshley
ヒューマンドラマ
連載
N6076IY
エンターテイメント。
世界は演者も観客も含めてそこに存在する登場人物だ。
彼らにスポットライトを当てるのはいつも傍観者。
この世界に存在するありとあらゆる人々を登場させるにはどうすればいいのだろう。
しかし、彼なら…。
仮面の下に本性を隠し、人を笑顔にさせてしまう彼なら…。
その道化はステージ上で不敵な笑みを浮かべている。
しかし、どこか争うことのできない誘惑の香りを漂わせ、こちらに手を差し伸べる。
その手はまるでこちらを歓迎しているような…。
これは道化である彼の
表に出さ
ない裏の軌跡を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 10:18:42
11460文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:3pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
◆この世界にレベルの概念はありません
少女にのみ後天的に発現する異能力『クオリア』。
この世界ではクオリア使いたちの対戦が一大エンターテイメントとして圧倒的な人気を博していた。
そんなクオリア使いを養成するエリート学園にスカウトされた少女、天澄サクラは入学式の日にクオリアをまともに使えないことから落ちこぼれ認定を受けてしまう。
このままでは退学を余儀なくされてしまうかもしれない……そんな不安を抱えたまま迎えた夜、サクラは異空間《ダンジョン》へと迷い込む。
※この小説はカ
クヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 23:10:00
645457文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:109pt
総合ポイント:452pt 評価ポイント:200pt
★書籍化しました! KADOKAWA様より「L―エンタメ小説」シリーズとして第1巻、発売中です! 第2巻も発売中です。
現代に生きる青年、山田俊明は落雷によって死亡。
1551年――戦国時代の尾張にて、名もなき商人の息子・弥五郎として転生する。
新しい両親や幼馴染の少女と共に、新しい人生を送ると決めた弥五郎だったが……。
しかし歴史は彼を放っておかなかった。
乱世はこの手で終わらせる!
相棒は木下藤吉郎。そしてたくさんの仲間たち……。
未来の武器や道具を作り、交易によっ
て金を稼ぎ、商人となって戦国の世を成り上がる!
――これは、戦国の世で共に成り上がりを夢見る、“武人”と“商人”の立身出世伝である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 21:10:00
968867文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:137pt
総合ポイント:20677pt 評価ポイント:6733pt
「うーん、美味い! このローストビーフ絶品だよ! 君も食べてごらんよ」
「もう、ウィル、あまりがっつかないでよ。恥ずかしいわね」
今日は婚約者のウィルと二人で、名門ボールドウィン侯爵家が主催の夜会に来ていた。
周りの人たちは、皆貴族らしく厳かに時を過ごしているというのに、ウィルは今日も体面なんて気にもせず、食べたいだけ食べて飲みたいだけ飲むという、子どもみたいな振る舞いをしている。
本当に、ウィルは食いしん坊なんだから。
その割には大した運動もしてないのにスマートな
体型を維持しているので、いったいそのカロリーはどこに消えているのか、甚だ疑問だ。
「でもさ、せっかく料理人たちが腕を奮って作ってくれた料理だよ? それを食べないで眺めてるだけなんて、そっちのほうが失礼だとは思わないかい?」
ウィルはいつものようにニッコリと、屈託なく微笑む。
「……まあ、それは確かに」
普段の言動は子どもっぽいのに、たまにこういう核心を突いてくるから侮れない。
どっちが本当のウィルなのかしら……。
「エスメラルダ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!!」」」
その時だった。
ボールドウィン家の嫡男であるヒューバート様が、婚約者であるエスメラルダさんに対して、右手に持った短い鞭を向けながら、そう宣言した。
だが、この婚約破棄は、巷に溢れている婚約破棄と違って、どこか違和感があった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 21:03:08
3635文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:846pt 評価ポイント:774pt
両親が離婚し、児童養護施設で暮らすことになった孤川ひとりは、中学校に入学するといじめの対象となる。
「両親と暮らしていない」ということは、思春期を迎えた中学生たちの「エンターテイメント」として十分に機能した。
傷つけられる痛みや残酷さは経験値を与えてくれる一方で、心が歪がむ。
「門下」の違いで歪められた心の闇。
どこにぶつけていいのか分からないこの感情に葛藤する、1人の少年の物語。
心に闇を持つ男女は、惹かれ合うようにして出会った。
「ねえ、大丈夫?」
そう問いか
ける少女の瞳は、光を失い闇に満ちていて、まるで、ブラックホールのようだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 01:00:00
36942文字
会話率:16%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
盲目の探偵・世良王海と、その助手・峰岸の活躍を描く短編連作シリーズ。第1話は、十五年前に残された留守電の謎に迫る。
最終更新:2024-04-20 03:01:43
18702文字
会話率:62%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「映画凄い面白かったですね!」
「え?」
映画館で偶然隣の席になった、二十代中盤くらいの同年代の美女から声を掛けられた俺。
これをキッカケに俺と美女は仲良くなり、毎週末一緒に映画を観に行くような間柄になった。
彼女の名前は三奈戸伊織さんといった。
三奈戸さんは見た目の割に子どもっぽい一面もあり、そのギャップに俺の心は惹かれていった――。
そんなある日。
どうやって三奈戸さんに告白しようか悩みながら、会社帰りに一人で裏路地を歩いていると――。
「あっ、脇田さん
!」
「っ!」
後ろから不意に、声を掛けられた。
こ、この声は――!
「あっ、三奈戸さ、ん……?」
振り返ると案の定、そこにいたのは三奈戸さんだった。
だが、三奈戸さんの格好を見た俺は、その場で完全にフリーズした。
――三奈戸さんは、高校の制服を着ていたのである。
な、なにィイイイイイイ!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 21:01:54
5558文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:7pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「セルマ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!」」」
貴族学園の教室に入った途端浴びせられた、私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるロバート殿下からの台詞に、私は思わず言葉を失った。
「あ、朝からタチの悪いご冗談はおやめください殿下。みなさん困惑されているではありませんか」
突如始まった王族の婚約破棄劇に、クラスメイトたちからの視線が集中する。
皆一様に畏怖と好奇が入り混じったような表情で、事の成り行きを見守っている。
「もちろ
ん冗談などではないさ。君にはつくづく失望したぞセルマ。君がイジメをするような、最低な人間だったとはな! 君のような人間は、僕の婚約者に相応しくない!」
「イ、イジメ……!?」
まったく身に覚えのないワードが出てきて、一瞬意味が理解できなかった。
「しらばっくれても無駄だぞ! 僕がこの目で、何度もその現場を見ているのだからな! そうだよな、ララ!?」
「は、はい……」
ロバート殿下に呼び掛けられ殿下の隣に立ったのは、男爵令嬢のララさんだった。
ララさん……!?
「わ、私がララさんのことをイジメていたとでも仰るのですか!?」
「その通りだとも。――昨日も掃除の時間、君がララに罵声を浴びせているのを、僕はしっかりと目撃していたぞ!」
「ば、罵声って……! あれはいつも掃除の時間になると、ララさんがトイレに行って掃除をサボっているので、それを注意しただけです!」
「だーかーら! それがイジメだと言っているんだよ僕は! 君は軽く注意しただけのつもりかもしれないが、それで心に深い傷を負ったララは、放課後僕の胸で小一時間泣き続けていたんだぞ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:05:54
5882文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:4836pt 評価ポイント:4500pt
作:∈(・ω・)∋
ローファンタジー
連載
N3446IO
2020年、《魔法の世界(マギスフィア)》と呼ばれる異世界より現れた、《魔王》による日本侵略が開始された。
《日本八大魔界》より押し寄せる魔物達――現代兵器の通じない連中に抗えるのは、魔法の力を持つ『魔法少女』達だけだった!
――――そんな初邂逅から四十年。
魔物退治はある種のエンターテイメントと化した。
愛らしく、格好良く、きらびやかで、美しい。
そんな魔法少女達は、アイドルの様に持て囃され、すっかり社会に馴染んでいた。
皆の憧れ、正義の味方、魔法少女はそ
ういう存在になっていた……。
……国立クロムローム魔法学園に通う中等部三年生、語辺リーンは、
十人のクラスメイトと共に、高等部へと進級する為の試験へと挑む。
これは、無力で、非力で、最弱の魔法少女が、
陰謀もギスギスもドロドロもある、全員死亡のバトルロイヤル展開を、
時間逆行魔法を駆使してハッピーエンドを目指す物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 22:24:06
83037文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:87pt
総合ポイント:228pt 評価ポイント:120pt
「アハハ、何これー!」
「ん?」
今日も用事もないのに、何故か俺の部屋でゴロゴロしている幼馴染の沙也が、唐突に大笑いした。
「何だ? 何か面白いもんでもあったか?」
「これこれ、見てよ功輔!」
沙也に差し出されたスマホの画面を見ると、そこには時間を止める能力を手に入れた男が、女性にあれこれエッチなことをするという内容の、エロ漫画の広告が流れていた。
「これのどこが面白いんだ?」
「えー!? メッチャ面白いじゃん! そもそもまず唐突に時間を止められるようになるのが意
味不明だし、仮に止められるようになったとしても、それでいきなりエロいことに及ぼうとするのも、思考回路ブッ飛んでるじゃん!」
「そうか? でも、エロ漫画ってそういうもんだからなぁ。整合性を求めるだけ、野暮ってもんだぞ」
「……へー、随分エロ漫画に詳しいんだね功輔は。まあ、功輔も思春期の男子高校生だもんねー。そっかそっかー、うんうん」
クッ、いつもそうやってからかいやがって!
……何とかして沙也に仕返ししてやれないものか?
「……!」
その時だった。
立って部屋から出て行こうとしたまさにその刹那、壁に掛かっているアナログ時計が止まっているのが目に入った。
ああ、また止まってる。
この時計は最近調子が悪く、たまに止まってしまうことがあるのだ。
……あ、そうだ。
ここは一つ、これを利用して――。
「ほえ? どうしたの功輔?」
俺はその場で、パントマイマーみたいにピタリと身体を止めた。
これぞ、時間が止まったフリ!
「おーい功輔? 功輔ってばー?」
俺の顔の前で手をブンブン振ってくる沙也をガン無視して、尚も時間が止まったフリを続ける俺。
さて、沙也はどんなリアクションをするかな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 21:02:10
3858文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:1888pt 評価ポイント:1646pt
ライト兄弟の飛行機と時を同じくして生まれた浮遊機関。それを軍事に転用し作られた空中軍艦は、第一次世界大戦へと投入された。しかしその有効性は疑問視され、飛行機と共に副戦力とみなされていた。再びの世界大戦へと進む世界で、空中軍艦とそれに未来を託した人々。これは空を征する艨艟たちの物語である。
最終更新:2024-04-05 10:58:58
336758文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:66pt
総合ポイント:296pt 評価ポイント:124pt
「セレナ、ただ今をもって君との婚約を破棄し、君を我がパーティーから追放する!」
「――!」
冒険者たちでごった返している、朝のダンジョンの入り口前。
そこでわたくしは、婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるレックス殿下から、唐突にそう告げられました。
「あ、朝からご冗談はおやめください殿下。パーティーの士気に関わりますわ」
「フン、もちろん冗談などではないさ! これは極めて合理的な判断だ。君は婚約者としても、パーティーメンバーとしても役者不足。――その自覚は
あるだろう?」
「そ、それは……!」
まったく身に覚えがないとは言えないので、言葉に詰まるわたくし。
確かに幼児体型のわたくしは、女性としての魅力には欠けているかもしれません……。
わたくしのような女が未来の王太子妃では、王家の沽券に関わるという陰口もよく耳にします。
そしてパーティーメンバーとしても、わたくしは攻撃面ではまったくお役に立てていないのが実状……。
「ですが、わたくしがいなくなったら、パーティーのタンク役は誰が担うのですか?」
攻撃面では役者不足でも、タンク役としては、わたくしより向いている人間はいないという自負はございますから。
「フン、タンク役などもう不要だ。時代は変わったんだ。今はタンク役などに貴重な人員は割かず、パーティーメンバー全員を攻撃面で優れている者のみで構成し、迅速に魔獣を倒すのが最適解な時代なんだよ」
「と、とはいえ、あなた様は我が国の王太子殿下。御身にもしものことがあったら……」
「ええい、うるさいうるさい! 僕の剣の腕は君もよく知っているだろう!? 君なんかに守られずとも、僕は冒険者としてやっていけるさ! ――と、いうわけで、今日から新たに僕の婚約者兼、パーティーメンバーとなる女性を紹介しよう!」
「どーもー、お久しぶりでーす」
「っ!」
そこに現れたのは、男爵令嬢で魔法使いのドロシーさんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 21:00:00
18649文字
会話率:51%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:2020pt 評価ポイント:1698pt
腰より少し高い丸くて白いテーブルを挟んで、ボサっとした黒髪に黒メガネをかけている男性が、暗い茶髪に染めている20代前半の男性に答えた。
「魔法世界のゲーム?
どうかな?
やったことないし、俺の知らない知識だし。」
「何言ってるんですか、シキさん。
小説とかゲームとか、漫画とかエンターテイメントでも魔法世界は溢れてますよ?」
最終更新:2024-03-24 13:49:08
3727文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
「ねえねえ、星凪さんはさ、好きな人いないの?」
「え? す、好きな人?」
「「「――!!」」」
とある昼休み。
ゴシップ好きで有名な黒川さんが、星凪さんに唐突にそう尋ねた。
その瞬間、クラス中の男子から息を吞む気配がした。
さもありなん。
星凪さんはクラス一の美少女で、大半の男子は星凪さんに片想いしていると言っても過言ではない。
その星凪さんに、好きな男がいるか否かという質問なのだ。
そりゃ気にならないほうが噓ってものだろう。
「う……うん。いないことも……
ないような」
「「「っ!!?」」」
男子たちに電流走る――。
いた……、星凪さんに、好きな男が――!(倒置法)
これは世界を揺るがしかねない大事件だ。
今までまったくそんな素振りは見せなかったというのに。
やはり星凪さんも年頃の女の子。
そりゃ好きな男の一人や二人、いて当たり前だよな。
だがこうなると、俄然誰がその相手かというのが気になってくるが――。
「えー! そうなんだー! ねえねえ、誰か教えてよ、教えてよー!」
「そ、それは、流石にここじゃ……」
うん、そりゃそうだ。
こんなクラス中の人間が聞き耳を立ててるところじゃ、言えるわけないよな。
「あー、そっかー。じゃあゲームしようよ! 今から私が、『はい』か『いいえ』で答えられる質問を4回だけするから、それで星凪さんの恋の相手が誰か推理するよ! それならいいでしょ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 21:03:57
1909文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:22pt
総合ポイント:3492pt 評価ポイント:3060pt
「エリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
貴族学園内で開かれている、ダンスパーティーの最中。
私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるナイトハルト殿下が、唐突にそう宣言した。
そ、そんな……!
「このような場でご冗談はおやめください殿下。みなさん困惑されているではありませんか」
この場にいる生徒や教師たちが、何事かとこちらを窺っている。
「もちろん冗談などではないさ、エリシア。君には本当に申し訳ないとは思っている。――だが僕
は、もう自分の気持ちに噓はつけない! 僕は、真実の愛に目覚めてしまったんだ!」
「……!」
真実の、愛……?
三文芝居に出てくるような陳腐な台詞に、思わず眉間に皺が寄る。
あなた様は、ご自分の立場がわかっておられないんですか?
いずれこの国を一身に背負う立場でありながら、自由な恋愛が許されるとでも?
「うふふ」
「……なっ」
ナイトハルト殿下の隣に、不敵な笑みを浮かべながら、一人の女性が立った。
――それは私の親友である、男爵令嬢のマーガレットだった。
まさか、殿下の真実の愛の相手というのは――!
「――ガハッ」
「「「――!!!」」」
その時だった。
あまりの光景に、私は自分の目を疑った。
殿下が突如吐血し、その場に崩れ落ちたのである――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 21:00:00
21353文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:2114pt 評価ポイント:1830pt
本の要約です。ニューアカが分かりやすくて手をとってしまいました。
最終更新:2024-03-13 18:24:01
472文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:10pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
「ある朝、突然、学校を辞めてみた。」
高校生の僕が迷い込んだのは天文15年、500年前の京都。信長も秀吉もまだ登場していないこの世界じゃ、ゲームやまんがの歴史の知識なんかまるで役に立たない。どうしよう?! しかもタイムスリップしてくる人は今までにも結構いたみたいで未来から来たことを話しても誰も驚かない。なんなんだこの世界!
足軽の傭兵部隊に拾われた僕はそこで同い年のある女の子と出会う。鵺噛童子(ぬえがみどうじ)と名乗り、京中を荒らしまわっていたその少女はなんとのちの上杉謙信、
長尾虎千代。いくさの腕を買われ、傭兵団に雇われた虎千代の馬廻りに平成男子、武道なんてからっきしの僕がなぜか。本当に生き残れるの?
・・・・と言うわけで、女の子の上杉謙信と平成男子の戦国サバイバルを描いた歴史長編小説です。若干史実解説を含んでますが、それほど難しくはない(してない)はずです。もしよろしかったらのぞいてみてください。※のべぷろ様にて一部重複掲載をしておりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 18:16:47
3694055文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:3491pt 評価ポイント:1093pt
俺がこの高校に入部して、早や二ヶ月。
そろそろみんながどれくらい親しくなったか確かめるためと言って、担任の先生が、『一人三問、自分に関するクイズをみんなで出し合う』というレクレーションを開いたのだが、俺のように未だに友達が一人もいないボッチ男には、ハッキリ言って拷問以外の何物でもない。
そんな中、クラス中の視線を一身に受けているのは、『氷の女王』の異名を持つ雪村さん。
雪村さんは男女問わず魅了する絶世の美貌を持っているにもかかわらず、普段は誰かと会話することは滅多にな
く、いつも教室で一人本を読んでいる、孤高の存在。
それだけに、雪村さんがどんな答えを書くのかが一番の注目ポイントだったのだが、雪村さんはここまで出された問題全てに対して、『わかりません』としか答えていなかった――。
「よし、では、次は福永の番だな」
「あ、は、はい」
そして遂に、俺が問題を出す番がきてしまった。
だが、大丈夫。
俺は無難な問題を用意してきたからな。
その問題とは――。
「で、では、第一問です。俺の身長は、何センチでしょうか?」
これである。
これなら大体見た目で、誰でも何となくはわかるからな。
因みに答えは173.4センチ。
まあ、雪村さんの答えは、どうせ今回も『わかりません』なんだろうが……。
――が、何と雪村さんが出した答えは、『173.4センチ』で……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 21:07:39
3643文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:3846pt 評価ポイント:3370pt
「ジュリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……!」
貴族学園のとある放課後の教室。
各々が帰り支度をしていると、私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるダリル殿下が、唐突にそう宣言した。
「……どういうことでしょうか殿下? 随分急な話でビックリしてしまいましたわ。私があまりそういった冗談が好きではないことは、殿下もよくご存知ですよね?」
「フン、もちろん冗談などではないさ! こんなこと冗談で言えるものか! 僕は君のことを、つくづく見損なった!
まさかキャシーに対して、あんな陰湿な嫌がらせをしていたとはな!」
「ダリル様、あまりジュリア様を責めないであげてください! わ、私は本当に……、気にはしていませんから……」
「キャシー、無理をするんじゃない! 辛い時は素直にそう言っていいんだぞ!」
「ダリル様……」
ダリル殿下が、男爵令嬢であるキャシー嬢の肩に両手を置きながら、慈愛に満ちた瞳を向ける。
クラスメイトたちも、何事かと遠巻きにざわついている。
「話が見えないのですが? 私はキャシー嬢に対して、嫌がらせなどした覚えはございませんよ?」
「フン、そうやって白を切るというなら、こちらにも考えがある! ついて来い!」
そう言うなりキャシー嬢の肩を抱きながら、さっさと教室から出て行ってしまう殿下。
私はフウと一つ溜め息を吐いてから、野次馬のクラスメイトたちと共に、殿下の後を追った。
「これがその証拠だ!」
ドヤ顔で殿下が指差したのは、校舎裏にある壁の一角。
そこには夥しい数の、ありとあらゆる落書きがされていた。
この壁は、通称『匿名掲示板』。
最初は誰かがほんの悪戯で悪口を書き始めたのだが、それに対して他の人間がどんどん便乗していった結果、今では虚実入り交じった、まさしく匿名掲示板と言えるものにまで発展してしまったのである。
「これがいったい何だというのでしょうか?」
「よく見てみろ、ここを!」
殿下が指差した箇所に目を向けると、そこには『男爵令嬢のキャシーは本当に生意気』と書かれていた。
「それが何か?」
「まだとぼけるのか! これを書いたのは、君だと言っているんだよ僕は!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 21:03:47
4007文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:4510pt 評価ポイント:4192pt
中学三年生の男の子・怜と、その恋人・環の日常を描いたラブ・ストーリー。ただし、ご注意ください。ラブ・ストーリーではありますが、この物語のヒロイン(ズ)は、難病に侵されたり、記憶を失ったり、身ごもったり、兄に道ならぬ恋心を抱いたり、異世界出身だったりはしません。つまり、非日常的な要素はほぼゼロです。それでも良いという方だけお読みください。
最終更新:2024-02-29 20:00:00
1173078文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:2604pt 評価ポイント:1046pt
「実は俺は、NTR属性を持っているんだ!」
「…………ん?」
「俺は、NTRれることに快感を覚える、生粋のNTR男なんだよッ!!」
「先輩ッ!?!?」
同じソフトテニス部の尊敬する阿藤(あとう)先輩から、突然衝撃のカミングアウトをされた俺。
「だから俺から――妹の麻里子(まりこ)を寝取ってほしいんだッ!」
「――!!?」
阿藤先輩の妹であり、ソフトテニス部のアイドル的な存在でもある阿藤麻里子さんは、重度のブラコンで、阿藤先輩のことが大好き。
そんな妹のことを、阿藤
先輩も溺愛している。
だが、生粋のNTR男である阿藤先輩は、俺に妹を寝取ってほしいと懇願してきたのであった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 21:04:39
4930文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:904pt 評価ポイント:796pt
「100年後も1000年後も語られる物語」を創る。
夢に破れ、すべてを失い、死んでいった男は、その夢を異世界で叶える。
人族も魔人族も亜人族も関係ない!
大きな大戦が終わった直後の異世界・ミルドラント。様々な種族が新しい明日に進むための活力を持ち始めたこの世界に足りないものってなんだ?
娯楽<エンターテイメント>しかないだろ。
この世界に勇気を、希望を、元気を、届けるために男はただ自分の考える物語を紡ぎ続ける。
時に冷静に、時に狂気的に、時に楽しく、彼の人生そのものが
エンターテイメント。
そんなお話。
※各種WEB小説サイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 18:00:00
5828文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
怪我から復帰した久我猛は、再び懸賞金をかけることに…。
最終更新:2024-02-17 02:17:01
124802文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:91pt
総合ポイント:24pt 評価ポイント:20pt
「……ふぅ」
今日も聖女としての仕事で疲労困憊の私。
軽く伸びをしてから自宅の扉を開けた、その時だった。
「あっ、聖女様が帰って来た!」
「わぁ、凄い! 本物の聖女様だー!」
「っ!?」
妹のドリスと同年代くらいの、二十歳前後の二人の女の子が、私のところへ駆け寄って来た。
だ、誰、この子たち!?
「やっほー。おかえり、お姉ちゃん」
「――! ……ドリス」
テーブルに頬杖をついているドリスが、プラプラと手を振ってきた。
「えーと、あなたたちは、ドリスのお友
達かしら?」
「はい! 今日酒場で知り合ったんですけど、聖女様の妹だって言うから絶対噓だと思ったら、マジだったんで、マジビビッてます!」
「ねー! 普通そんなの噓だと思うよねー!」
「オイオイ、フザケんなよお前らー。さっき奢ってやった酒代、徴収すっぞ」
「アハハ、ゴメンゴメンー!」
テーブルの上には夥しい数の酒瓶と、いかにも高そうなツマミが広がっていた。
またこの子は……!
私が仕事で汗水垂らしている間、昼間から酒場で飲んだくれた挙句、初対面の女の子を連れて自宅で優雅に二次会とは……!
しかもその酒代は、私が仕事で稼いだものである。
私が聖女になって間もない頃、家計が潤った途端、ドリスは仕事を辞めてしまった。
それ以来今日までずっと無職で、私のお金を使って贅沢三昧の日々を送っている。
流行り病で両親を亡くした私にとって、今やドリスはたった一人の肉親。
ついつい甘やかしてしまっていたのが、完全に裏目に出た。
仕事が忙しくて、なかなかドリスと向き合う時間が取れなかったというのもあるけど、そろそろキツく言わないと……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 21:09:15
11686文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:3158pt 評価ポイント:2888pt
解説しよう!
ある日の夜、女子高生「雪姫シーラ」が拾った行き倒れの青年「轟雷牙」は、星の国からやってきたSS級の宇宙刑事だった!
侵略者・ブンドール帝国の魔の手から緑の地球を守るため、彼は、鋼の巨神「ゴーライガー」とフュージョンし、巨大な敵に戦いを挑む!!!
「銀河を守護する宇宙刑事の名において、この僕がいまここでおまえたちを討つッッ!」
新番組ッ! 「翔龍機神ゴーライガー」
正義の刃が悪を斬り裂くッッ!!!
これは、罪を背負った若き宇宙刑事とひとりの地球の少女と
が織りなす、揺るぎない絆の物語である。
※カクヨムにも転載してます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 10:38:38
343567文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:113pt
総合ポイント:593pt 評価ポイント:179pt
「よっしゃあああああ!!!!」
画面に表示された『00:04:58』というクリアタイムを見て、思わず雄叫びを上げた。
遂にずっと目標としていた5分を切ることに成功したのだから、さもありなんといったところだ。
大作アクションRPGである『ニャッポリートクエスト』――通称『ニャポクエ』のやり込みプレイを始めて早や半年。
普通にプレイしたらクリアまで50時間は掛かるニャポクエを、ここまでの短時間でクリアした猛者は、世界で俺だけではないだろうか?
そりゃ雄叫びの一つや二つ
、上げたくもなるってもんだろう。
「――ん?」
その時だった。
テレビ画面から突如、目を開けていられないくらい眩しい光が発せられた。
な、なんだこれは!?
「う、うおおおおおお!?!?」
そして俺の身体は、その光に吸い込まれていった――。
「よくぞ参った、勇者タツロウよ。どうかお前の手で魔王ニャボステートを倒し、この世界に平和をもたらしてくれ」
「…………は?」
光が収まると、目の前にカイゼル髭を蓄えた王様風のオッサンが立っていた。
こ、この光景は、親の顔より見たニャポクエのオープニングシーンじゃないか――!
つまりこれはあれか?
俺はニャポクエの世界に、プレイヤーキャラとして転移したってわけか?
……ククク、燃える展開じゃねーか。
神様もなかなか粋なことをしやがる。
つまりこれはあれだろ?
今度は自分の身体で、『00:04:58』というタイムを更新してみろってことなんだろ?
――その挑戦、受けて立つ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-09 21:04:38
4997文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:720pt 評価ポイント:668pt
西暦20XX年。
突如世界にマナが満ち、それまで伝説や物語でしか語られていなかったモンスターや神獣が現れた。
世界各地にダンジョンが出現、そこからあふれるモンスターに町は襲われた。
そんなとき、治外法権を持つ超巨大国際企業体(メガコーポ)は私設軍を投入。
彼らは現代科学を超えた超科学と古代から伝わる魔法を駆使し、ダンジョン拡大を阻止した。
ダンジョンを合法的に取得したメガコーポはダンジョン由来の素材・テクノロジーなどを使い、更に力を増していった。
国家が力を無
くし、全てがメガコーポによって決められるディストピア世界。
メガコーポの認定冒険者やメガコーポの企業戦士により、エンターテイメントとしてダンジョン攻略同時配信が行われる日々。
主人公、御子神(みこがみ)ハルトは世界が変わった時に家族と死に別れ、逃げる途中で同じ境遇の幼女アヤを助けた。
数年後、寺が運営する孤児院で共に育ち義兄妹になった二人はマナに覚醒、「魔法使い」の才能を見せる。
圧倒的な魔法才能を見せたアヤはメガコーポに目を付けられ、連れ去られてしまいハルトと離れ離れになってしまった。
ハルトは、アヤと引き離された自分の無力さを悔やみ、激しい修行をする。
そして法力を得たハルトが十五歳になった時、孤児院を離れメガコーポーが運営する企業軍幹部育成士官学校への入学を目指す。
バスって企業内で出世し、内側からメガコーポに復讐し、アヤを自分の元に取り戻す事を目指して!
法力ダンジョン配信バトル、ここに開幕!
なお、カクヨムさんでも同時連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 12:13:41
126814文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:117pt
総合ポイント:102pt 評価ポイント:66pt
「もう別れよ、アタシたち」
「――!!」
平凡な高校生男子の俺は、一週間前から付き合い始めたギャルの枢辺(くるるべ)さんから、唐突にそう告げられた。
あまりに理不尽な展開に理由を問い詰めると、何と俺への告白は『噓告白』で、最初から俺を弄ぶのが目的だったという……。
「そういうわけだから、明日からもう話し掛けないでね、マジキモいから。じゃーねー」
「あ……あぁ……。ああああああああああああああああ!!!!!!!」
――こうして人生に絶望した俺は、山奥の崖から飛び降り
、自ら命を絶つことに。
だが、崖から飛び降りた、その刹那――。
「――佐川君(さがわ)ッ!!」
「っ!!?」
『氷の女王』の異名を持つ、クラスメイトの源城(みなしろ)さんが、俺の手を掴み――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-02 21:02:23
8258文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:47pt
総合ポイント:808pt 評価ポイント:700pt
作:神橋つむぎ
現実世界[恋愛]
完結済
N3907CJ
かつて敵対していた天使と悪魔。彼らは100年間戦いを繰り広げた後、互いに干渉をしない事を取り決めた。それから1000年。魔王の娘シロは領土拡大を目的とした侵略のため、人間が暮らす境界へとやって来た。一方、神の弟クロもその風習に従い境界へと降り立つ。何の偶然か、ふたりは同じ家で暮らす事に。これは、天使と悪魔の小さな恋の物語である。
※「カクヨム」様でも連載しています。
最終更新:2024-01-27 13:24:38
521059文字
会話率:63%
IN:0pt OUT:72pt
総合ポイント:149pt 評価ポイント:49pt
入社二年目の平凡なサラリーマン筒井(つつい)は、『氷の女王』の異名を持つ美人キャリアウーマンである先輩の浅霧(あさぎり)に、入社以来ずっと片想いをしている。
だが毎日筒井は仕事で浅霧に叱られてばかりで、男女の仲になれる雰囲気は微塵もなかった。
そんなある日、筒井は官能小説投稿サイトで、浅霧が書いたとしか思えない、こんなタイトルの小説を発見してしまう――。
『キャリアウーマンは性奴隷!? ~オフィスで繰り広げられる、禁断の雌犬調教~』
最終更新:2024-01-19 21:03:43
5010文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:994pt 評価ポイント:870pt
キレイだ
花のように 笑って 星のように 輝いて
この世界を はばたく 怖がらずに
neo universe
生まれ変わる 世界よ
切なすぎた 季節よ
空のように 一つに 結ばれよう
neo universe
neo universe ………
最終更新:2024-01-13 09:12:37
1564文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
もうわたくしは疲れた。
――後は好きにすればいいんだわ。
最終更新:2024-01-12 21:02:34
6789文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:11196pt 評価ポイント:10254pt
「お兄ちゃん、起きて起きてー」
「んん?」
夏休み初日。
優雅に惰眠を貪っていると、9歳になる妹の葉那(はな)に無理矢理起こされた。
「勘弁してくれよ葉那。俺は夏休みの間は毎日昼まで寝るっていう縛りを課すことで、呪力を底上げしてるんだよ」
「そういうのはいいからー。ラジオ体操に連れてってよー」
「ラジオ体操?」
葉那が?
確かにラジオ体操は夏休みの風物詩ではあるが、毎日家でアニメばかり観てる、生粋のインドア派である葉那がラジオ体操だと?
どういう風の吹き回しだ
?
ひょっとしてこの葉那はもう死んでいて、遺体をドラゴンが操っている状態だとでもいうのだろうか?
「あのね、ブリキュアがラジオ体操やってるんだって!」
「…………は?」
どゆこと?
「ほらお兄ちゃん、あそこだよ!」
「……おお」
眠い目を擦って葉那と二人で駅前の公園に来たところ、そこには既に10人近い人が集まっていた。
しかもそのほとんどは、葉那と同年代の女児ばかり。
「よい子のみんな、よく来てくれたね! これから私と一緒に、ブリキュア体操頑張ろう!」
「「「おー!」」」
その女児たちの前でカッコイイポーズを決めているのは、現在放送中の『バーニングブリキュア』の主人公である、『ブリレッド』のコスプレをした20歳前後の美女。
炎をモチーフにしたフリフリのミニスカドレスを身に纏っており、髪もブリレッドと同じく真っ赤に染めている。
なかなかに本格的なコスプレだ。
だがその中で、首に下げているシルバーのネックレスだけは浮いていた。
はて?
ブリレッドはあんなネックレスはしていなかったはずだが?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 21:03:01
5428文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:1068pt 評価ポイント:934pt
「――ケイト先輩、俺は、ケイト先輩が好きです。どうか俺の婚約者になってください」
「――!」
貴族学園のとある放課後の校舎裏。
そこで私は親友であるアレクシアの弟の、クラークくんからプロポーズを受けた。
だが私は、これが噓プロポーズであることを知っている。
昼休みにアレクシアから、「私の弟が放課後あなたに噓プロポーズするわよ」と聞かされていたのだ。
確かにクラークくんは我が学園に入学して以来、数々の令嬢たちから逆プロポーズを受けているほどのハイスペック令息。
私
みたいな何の取り柄もない令嬢のことを好きになるわけがないから、さもありなんといったところね。
とはいえ、ここで断るのも大人げない。
私はアレクシアに頼まれていた通り、騙されたフリをしてクラークくんの噓プロポーズにOKした。
すると――。
「ほ、本当ですか!? 嗚呼、夢みたいだ! 大好きです、ケイト先輩!」
「っ!!?」
クラークくんにギュッと抱きしめられた。
んんんんんんんん????
これ、本当に噓プロポーズよね!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 21:06:26
6398文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:3778pt 評価ポイント:3458pt
「ごめんね下井(しもい)君、待った?」
「い、いや、俺も今来たとこだよ」
文化祭当日。
ドキドキしながら自分の教室の前で竜田(たつた)さんを待っていると、メイド服に身を包んだ竜田さんが現れたので、心拍数が更に53万くらい上がった。
竜田さんのクラスの出し物がメイド喫茶だというのは聞いていたが、頭の中でどれだけ思い描いていたメイド姿よりも、実物は可愛かった。
自分の想像力の乏しさを、改めて実感する。
「じゃあ時間もあまりないし、早速回ろっか」
「うん」
竜田さん
と並んで歩きながら、俺はそっとポケットの中のシールの感触を確かめる。
同じ文芸部の竜田さんに片想いして早や半年。
何度もチャンスはありながらも、今まで告白できずにいたヘタレな俺だが、今日こそは決めてみせる!
そのためには、このハート型のシールが必要不可欠。
うちの高校には、代々『文化祭当日好きな人に気付かれずに、身体のどこかにハート型のシールを貼れたら両想いになれる』というジンクスがあるのだ。
毎年何組かは、このジンクスのお陰でカップルが誕生しているらしい。
だからこそ俺は何としても、今日中に竜田さんの身体にシールを貼らなければいけないのだ――!
※「なろうラジオ大賞5」の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 21:02:05
1000文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:636pt 評価ポイント:582pt
子爵令嬢のエルゼは、貴族学園に通う一年生。
エルゼは学園祭の出し物として、祖父の故郷の文化である『落語』を披露し、会場を爆笑の渦に包み込んだ。
だがその直後、落語を観ていた生徒会長の公爵令息から、「おもしれー女」と言われ……!?
最終更新:2023-12-15 21:06:18
13584文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:1716pt 評価ポイント:1566pt
将春(まさはる)と加奈子(かなこ)は、チャンネル登録者数60万人超えの『マサカナチャンネル』を運営している、幼馴染の高校生配信者コンビ。
ある日、『マサカナチャンネル』の人気企画の一つ、『緊急ドッキリ企画』で将春がライブ配信中、加奈子に「実は俺、引っ越すんだ」ドッキリを仕掛けたところ、「ずっと前から好きだったのにッ!!」と号泣されて……!?
最終更新:2023-12-08 21:03:19
5983文字
会話率:73%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:2436pt 評価ポイント:2058pt
「……実は、僕はベラのことが好きになってしまったんだ」
「――!」
伯爵令嬢のエイミーは、婚約者であるヒューゴーからそう告げられた。
「私が悪いのエイミーッ!! 最初にヒューゴーを好きになったのは、私なのッ!!」
エイミーの親友であるベラも、大粒の涙を流しながらヒューゴーに追随する。
何でも二人は、趣味の乗馬の話で盛り上がっているうちに段々惹かれ合ってしまい、男女の関係になったという。
しかもベラのお腹の中には、ヒューゴーの子どもまでいるらしい。
号泣しながら
エイミーに許しを請う二人だったが、そんな二人に対してエイミーは――。
「わかったわ。二人を許します」
「「――!!」」
あっさりとそう言ったのだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 21:04:11
3722文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:25pt
総合ポイント:10320pt 評価ポイント:9554pt
高校生男子の鴨川洋一(かもがわよういち)は、累計発行部数50万部を突破している人気ラノベ、 『防犯ブザーと伊達メガネ』の作者、『タラコ紳士』である。
だが洋一は、自分が『タラコ紳士』だということを、クラスの誰にも言えないでいた。
何故なら『防犯ブザーと伊達メガネ』のヒロインは小学五年生の女の子で、しかもそのヒロインのモデルは、クラスメイトで新人アイドル声優でもある姫島(ひめじま)さんだからだ――。
もしも密かに姫島さんを小学五年生女子のヒロインのモデルにしていることがクラスメ
イトにバレたら、ロリコンストーカー野郎のレッテルを貼られることは必至――。
だからこそ洋一は、『タラコ紳士』であることを、何としても隠し通さねばならないのだった。
――だがそんなある日、ふとしたことから、クラスメイトに洋一の正体がバレてしまい……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 21:02:36
6478文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:65pt
総合ポイント:1324pt 評価ポイント:1140pt
「マリィ・スカーレイト、ただ今をもって、貴様との婚約を破棄する!」
「――!」
多くの貴族が出席している庭園での茶会の最中。
【断滅の魔女】の二つ名を持つ稀代の魔術師マリィは、婚約者であるウォーレン王太子殿下に、突如婚約破棄されてしまう。
「自分で何言ってるかわかってんのかお前? お前とアタシの婚約は、お前の親父が決めたことだぞ? それを勝手に反故にしたら、大目玉を喰らうのはお前だけどいいの?」
「ええい、うるさいうるさいッ! 僕ももう大人だ! 自分のことくらい自分で
決める! きっと父上もわかってくださるさ!」
ウォーレンは未来の国王である自分に対する敬意が感じられないという理由で、マリィとの婚約を国王に無断で破棄したのだ。
そして今後は、聖女であるメルアと共に、真実の愛を築くと宣言する。
王太子の婚約者でなくなってしまったマリィは、最も殉職率の高い過酷な騎士団として有名な、西方騎士団に左遷されてしまう。
そこでマリィは、【金色の奸雄】の二つ名を持つ、一人の男と出会い……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 20:00:00
60672文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:90pt
総合ポイント:1058pt 評価ポイント:772pt
パチスロに挑む若者3人の姿を描いた青春小説。
ガチで専業や立ち回りを描き、ホールや業界側の視点もバッチリ押さえたギャグも恋愛もバトルもあるエンターテイメントです。
最新話はパチンコ・パチスロを楽しむための情報サイト「パチ7」内で公開されています。
「マーベリック ─ホールの異端児たち─」ポータルサイト
https://pachiseven.jp/articles/detail/17344
最終更新:2023-11-12 00:00:00
219194文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:18pt
作:塩彩都/茶月メイト
空想科学[SF]
完結済
N3513HQ
神の領域を侵した・・・
その存在になって、なぜ未然にふせげなかったのだろうと思わせた。
『機械と人間の統合の研究』。
そのための『新薬』の開発。
生き延びるために始まったその研究は、簡単に言うと大衆にこう思われた。
「そこまでして、生きていていいのか?」
生体の部分を微塵も持たない、蘇りし精神。
『リジェネ・スピラー』。
自然的精神を謳い、不老不死を夢見る研究は、その危険性を公には曖昧にしていた。
まるでそれが『当然』かのように。
これはリジェネ・スピラーになった19
歳の男子〈セージ・サクト〉が主人公のお話。
お話の始まりには少し時間がかかりそうです。
序章の前に、人種表と余興があるので。
これは現実世界にそんな存在を作らないための危機感を描いた作品。
もちろん、エンターテイメント性を含んで。
※この作品はSFのジャンルを選んでいますが、ファンタジーの類いかもしれません。
「こんな作品は絶対的に必要だけど、
こんな作品に出てくるような現実は絶対にいらない」と言われたいです。
作者的には、機械と人間の線引きについて『装着』が限度であると思っています。
開発中のはずの『ソフトメカ』について、です。
機械との統合は、誰も望んでいません。
それを大前提にこのお話を公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 09:53:24
144593文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
「ハァ……、ハァ……!」
とある放課後の帰り道。
人気のない河川敷の高架下まで来たところで、いつもの発作が起きた。
だが、ここまで酷いのは初めてだ……。
全身から脂汗が噴き出て、視界が歪む。
「うっ……があああああッ!!」
俺の上の二本の犬歯が伸び、鋭く尖った。
「クッ、クソッ!」
思わず右の拳をコンクリートの壁に打ちつける。
「…………あっ」
すると、壁が拳の形にポッカリと陥没してしまった。
ヤ、ヤバい……。
力が制御できなくなってる……。
――俺は所謂吸血鬼だ。
中世の吸血鬼狩りで大分数を減らした吸血鬼だが、現代でも僅かながらその子孫は残っている。
俺もその一人。
吸血鬼は思春期になると、今の俺のように吸血衝動が抑えられなくなって発作が起きるのだ。
とはいえ、誰かの血を吸って吸血鬼だとバレたら、人間に駆除されるのは必至。
俺は血が吸いたい本能と、吸ってはいけないという理性の間で、板挟みになっていた。
「と、虎木君!?」
「――!!」
その時だった。
聞き慣れたアニメ声がしたので振り返ると、そこにはクラス一の美少女である十文字さんが、大きな瞳を更に見開きながら立ち竦んでいた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 21:14:46
9079文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:54pt
総合ポイント:1698pt 評価ポイント:1440pt
小清水和葉四十五歳。夫娘息子の四人家族で給食のおばちゃんです。
確かにウエブ小説ではやってるのは知ってた。私も楽しく読んでた。だけどほらヒーローだってヒロインだって普通若いじゃないの。年齢制限あるじゃないの。いやジャンルとしておっさんはアリだと知ってる。だけどおばちゃんはない。でしょう?
だからこそのファンタジー、だからこそのエンターテイメント。おばちゃんが勇者って誰得?って話ですよ。
なので王城で給食のおばちゃんしようって思ったんです。
◆◆◆
見切り発車です。どうぞ長
い目でおつきあいください。
2019/1/5 日間総合ランキング57位、日間異世界ファンタジーランキング13位にランクインしました!
おつきあいくださってるみなさまのおかげです。ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 06:00:00
567807文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:128pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:45054pt
「フェリシー、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!!」
ディヴリー伯爵家が主催している夜会の最中。
子爵令嬢のフェリシーは、ディヴリー家の嫡男であり、婚約者でもあるオーギュストから、唐突にそう宣言された。
「オーギュスト様、ご冗談はお控えください。ご来賓の皆様が困惑されているではありませんか」
「もちろん冗談などではないさ! 俺はやっと真実の愛を見付けたんだからな!」
「真実の愛……?」
「今日から俺は、西の魔女、ノエル様に生涯を捧げることを、ここに誓う
!」
「んふふ、イイ子ね、ぼーや」
「「「――!!」」」
その時だった。
まるで影が立体化したみたいに、オーギュストの隣に、どこからともなく一人の女が現れた。
その女は全身を漆黒のドレスで包んでおり、烏の濡れ羽色の髪に、血のように紅い瞳。
そしてその顔は、見ているだけで魂を吸い込まれそうになるほど、美しかった。
彼女こそが西の古城に住む稀代の魔女――通称『西の魔女』、ノエルだった――。
オーギュストはノエルの美貌に誘惑され、フェリシーとの婚約を破棄したのである。
権力・武力・美貌、全てにおいてノエルに及ばないフェリシーは、泣き寝入りするしかなかった……。
そして悪夢のような婚約破棄劇から数ヶ月――。
傷物になったフェリシーには、なかなか次の婚約者は見つからず、このままでは修道院にでも行くしかないかと、半ば諦めていた、その時だった。
「フェ、フェリシー! やっとお前の嫁ぎ先が決まったぞ!」
「――!」
フェリシーの父が、血相を変えて部屋に入って来た。
「……お相手はどなたですか、お父様?」
「……うむ、それがな――あの、ジャン・クストー侯爵閣下なんだ」
「――なっ」
フェリシーの新たな婚約者に立候補したのは、『化け物侯爵』の異名を持つ、ジャン・クストーだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 21:03:42
17615文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:55pt
総合ポイント:2670pt 評価ポイント:2428pt
「じ、実は私――ずっと理駆(りく)くんのことが好きだったのッ!」
「――!」
とある放課後の校舎裏。
俺は親友である遡螺(そら)の妹の、羽御(うみ)ちゃんから告白された。
――だが俺は、これが噓告白であることを知っている。
昼休みに遡螺から、「羽御が放課後お前に噓告白するぞ」と聞かされていたのだ。
確かに羽御ちゃんはラノベの表紙に載ってるレベルの超絶美少女で、凡人の俺とは住む世界の違う人間。
羽御ちゃんが俺なんかのことを好きになるわけがないから、噓告白だというの
もさもありなんといったところだ。
とはいえ、ここで断るのも大人げない。
俺は遡螺に頼まれていた通り、騙されたフリをして羽御ちゃんの告白にOKした。
すると――。
「ほ、本当に!? ――嗚呼、夢みたい。り、理駆くん、大好きだよおおおお!!!」
「っ!?」
羽御ちゃんがガバリと俺に抱きついてきたのである。
んんんんんんんん!?
これ、本当に噓告白だよね!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-20 21:03:47
6399文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:66pt
総合ポイント:4632pt 評価ポイント:3948pt
「どうアルフちゃん、アップルパイは美味しい?」
「はい母上! とっても美味しいです!」
「うふふ、そうよね、アルフちゃんは私の作ったアップルパイが、子どもの頃から大好きだったものね」
「はい! やっぱり母上のアップルパイが一番です!」
「……」
我がアディエルソン家の東屋で開かれている、私の婚約者であるアルフ様との茶会の席。
何故か今日もその場には、アルフ様のお母様であるヴァレニウス夫人が同席しており、そして何故かアルフ様は、私の作ったイチゴタルトではなく、ヴァレニウス
夫人が持参したアップルパイをムシャムシャと食べている。
婚約者がマザコンだという事実に今日も辟易しながらも、何とか未来の妻として、アルフ様を窘めようとする私。
……だが、ヴァレニウス夫人にはそれが気に食わなかったらしい。
「イ、イーリス、た、ただ今をもって、君との婚約を破棄するッ!」
「――!!」
その翌月に開かれた、ヴァレニウス家主催の夜会の最中。
宴もたけなわとなったところで、唐突にアルフ様が私に人差し指を向けながら、震え声でそう宣言した――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 21:02:21
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