「ねえねえ、音楽室のピアノがひとりでに鳴るらしいよ。確かめてみない?」「……そのピアノ生きてるんだよ。はい解決」「ピアノはもともと死んでるもん!」
幼馴染の『噂好き』に連れられて、どこにでもあるような放課後の怪談を調べることになったってしまった僕=本田コテツ。怪談にはさして興味も抱かなかったけど、強引に調査に付き合わされているうちに知ったのは日陰の悩みだった。もうひとりの幼馴染『本の虫』がその真相を明らかにしたとき、そこに隠された月のような輝きに僕たちはすこしだけ大人になる
。
恋と成長とすこしの遊び心が匂いだす、ほんのりと甘酸っぱい青春ミステリ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-16 20:18:56
10462文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:92pt