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検索結果:159 件
公都に設立された公立学園、通称「アカデミー」
設立以来、不肖の卒業生しか排出・・いや輩出できないポンコツ施設は最後通告を受けて窮地に立つ。
そんな事とは無関係に今日もギルドで依頼をこなし金を稼ぐ少年シオン。
久しぶりに財布に余裕ができ、心にも余裕が持てた今日の良き日に面倒な話が舞い込んでくる。
「君、良い腕してるね。冒険者になる気は無いかい?」
「いや、もうすでに冒険者ですから」
「そうか、いや大したもんだ。君ならきっと良い冒険者になれるよ」
「いや、だからすでに本職だっ
て」
「そうかそうか。で、冒険者になる気は無いかい?」
・・・おかしい。ちゃんと共通語を話しているのに一切話が通じない。
なり振り構わないアカデミーの必死な願いにシオンはため息をつく。
「わかったよ。じゃあ話だけは聞いてみるよ」
この事態・・・どうしてくれようか。
少年の物語が少しずつ動き始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 06:10:00
860884文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:624pt 評価ポイント:320pt
僕、谷崎秀弥は俗に言う⋯陰キャだ。だからという訳ではないが、陽キャは嫌いだ。陽キャはいつも騒いで⋯はしゃいで⋯心の中では僕たちを馬鹿にしているんだ。
学校なんて勉強と部活で十分。学校はそもそもそういう場所だろう。他のことにうつつを抜かすのはだめだ。毎日勉強、部活、それでよかったのに⋯
いつからか鳳条先生から目が離せなくなった。頭から離れなくなった。どうして。何で。僕が僕でなくなるっ⋯何だこの気持ち⋯⋯⋯
そうか。僕は鳳条先生に⋯こ、恋してるんだ⋯
といった、陰キャ男子高校生
と美人先生の身分差恋愛です。立場上、無理なことはわかっていても、思いが止まらない。そんなもどかしい思いの恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 14:40:01
19734文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
その最期を、どこにさらそうか。
最終更新:2024-04-26 21:00:00
3087文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:5pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
はっきり言おう、金に釣られた。だから報酬目当てで治験に応募した。そして死んだ。目が覚めたら、自分は幼女になっていた。
そうか。自分は外国人に生まれ変わったのか。
色々と心残りはある。いつかお金をためて私は祖国に戻りたい。
最終更新:2024-04-22 19:13:39
1530680文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:54pt 評価ポイント:34pt
――着陸の準備を
船長のその言葉に、乗組員一同に緊張が走る。
宇宙空間。長い航行。安全の保証など一つもなかった、その恐怖と苦労も終わりを迎えようとしていた。
「着陸は問題なし。酸素も……よし、大丈夫そうです」
「……そうか。では総員、準備ができ次第、探索に向かうぞ」
「はい!」「はい!」「はい!」
キーワード:
最終更新:2024-04-06 15:10:00
1016文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
ねえ、貴方は元気にしてる?
私は離れちゃったけど大丈夫かな。やっぱり寂しい? まあ急だったし、しょうがないよね。
——じゃあ、私とあなたのことを話そうか。
最終更新:2024-03-18 08:22:18
1234文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
「……おう」
「よう」
「三十年振りくらいか。まあ、どうでもいいか」
「ああ。それで、入っても良いか?」
「おう」
夜。友人が家に訪ねてきた。彼と会うのは久しぶりなのだが、そっけない挨拶。しかし、今の世の中これが普通だ。抱き合うなんてことはしない。無意味なのだ。
「それで、なんの用だ?」
「ああ、手術がすべて終わってな」
「ふーん、そうか。手術……ああ、そう言えばお前は今どき珍しく結構渋っていたものな。おめでとうと言っておこうか」
「ありがとう」
最終更新:2024-03-17 11:00:00
3098文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:17pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
『動物園でライオンの赤ちゃんが四頭生まれました』
ほう、かわいいもんだな。
『このうちの成長した一頭が清掃中だった飼育員を襲い、脱走。町に現れたのです』
え、どういう、あ、そうか。テレビを点けたばかり。『○○年に○○動物園でライオンの――』と、俺は冒頭を聞き逃していたのだ。納得。あえて可愛らしい赤ちゃんの時の映像を視聴者に見せつけ、脱走したライオンの恐ろしさを際立てようという魂胆なのだろう。大げさにし、不安を煽り視線を釘付けにし視聴率をがっぽがっぽとテレビ局の考えそ
うな手だ。まあ、どうでもいい。今は――
『ですが、ライオンは地域猫と頬を寄せ合ってお昼寝』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 11:00:00
1004文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
作:月白ヤトヒコ
ハイファンタジー
完結済
N0305IR
今日も今日とて、ドッゴーンっ!! ドカーンっ!! バキバキっ!! メキョっ!! と、大きな地響きやら、なにかの衝突音が大気を震わせ、轟音として響き渡る。
「オルァっ!! その程度かよっ、キングの名が泣くぜっ!! ヒャハハハハハハハハハっ!!」
「ぁ~、それで、なんでしたっけ?」
爆音と轟音に加え、ちょっとアレ系な高笑いをBGM代わりに、王城から来たという使者を見やる。
「で、ですからっ………………」
またもや、ドッゴーンっ!! という盛大な音に掻き消される使者の声。
「姫には、恩賞として砂漠の国の後宮へと嫁ぐことが許されましたっ!!」
王城からの使者がなんぞアホなこと言ってんなぁ。つか、知らんのか。そうかそうか。
「真に遺憾ながら・・・あちらで『ヒャッハー!』していらっしゃるのがお宅の姫様です」
そう言ってドンパチやってる方を指差した俺の言葉に、使者共の目が驚愕に見開かれる。
「な、なにを言っておいでだっ! 一国の、それも嫋やかで虫も殺せぬような第二王女が、あのようにオーガキングと互角に渡り合える筈がないだろっ!?」
「いえいえ、真に遺憾ながら、あちらで『ヒャッハー!』していらっしゃるのがお宅の姫様です」
と、俺は繰り返す。つか、その『嫋やかで虫も殺せぬような姫様』を、碌な装備も持たせず、バックアップも無しに火竜討伐に出したのはどこのクソな国だかなー?
虐げられていた第二王女こと姫さんが、望まぬ結婚を強いられるよりはとヤケクソな勇気を出して難アリな寄せ集めパーティーメンバーと火竜討伐に出て――――
バトルで『ヒャッハー!』する戦闘狂になるまでの経緯と、その顛末の物語。
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 19:24:03
30763文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:34pt
総合ポイント:1634pt 評価ポイント:1316pt
「ねぇ、お願いだから────さっと死んでよ」
憑依そうそう投げ掛けられた言葉に、主人公は一瞬呆気に取られるものの……
「はっ?お前が死ねよ」
と言い返し、相手を殴り飛ばす。
元々気の短い主人公は、周りに居た者達もまとめて窓から投げ捨てた────魔法の力で。
「さて、まずは情報収集からだな」
誰に言うでもなくそう呟くと、主人公は憑依した者の記憶を覗き見た。
と同時に、全てを理解する。
「くくくっ……!そうか、そうか。この小娘は憑依の対価として、親の“復讐”とアルバー
ト家の“存続”を望むか」
憑依した者の憎悪を読み取り、主人公は決心する。
「いいだろう。その願い、確かに聞き届けた」
これは本物のアルバート家のご令嬢に代わって、主人公がクズ共を粛清し、やがて────帝国の頂点に立つお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-26 19:25:08
206450文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:85pt
総合ポイント:12900pt 評価ポイント:6734pt
「みんな、静かに。……えー、今日は授業を始める前に……少し話そうか。ふぅー……命についてだ」
「ふっ」
「えー……おい、今笑ったのは誰だ? ああ、いい。指ささなくて。ほら、みんなまじめに、顔を引き締めて。まったく……ふぅー……みんな、先生の話をよく聞いてほしい! 命の重さというのはな」
「ふふっ」
「……ふぅー、えーっとだから命のあれというのはな」
「あはっ」
「……なんだ? おい。なに? なんでもないですって? おい、あのなぁっと時間がないな。ええと、とにかく俺
たちはな、失われた命、その重さを心に刻み」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 11:00:00
1649文字
会話率:82%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
「……あれ?」
とある会社。そこの課長である村田はオフィス内を見回し、そう呟いた。気づいた部下が声をかける。
「どうしました? 課長」
「ああ、いや、深山くんは今日休みかな? 話があるんだけど。ほら、うちのチームのプレゼンの件で」
「ああ、深山なら今朝、闇堕ちしましたよ」
「ああ、そうか。それは心ぱ……ん?」
「はい?」
「えっと、なに? 今、ヤミオチって言った?」
「はい。闇堕ちです」
最終更新:2024-02-13 11:00:00
1849文字
会話率:95%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
よう。生きてるかい? 『今』ってやつをよぉ。
ん? ああ、突然なんだ? 俺が誰かって? ははは、おっと、まあ歩きながら話そうか。ふっ、行き先は決めてねぇけどな。そう、風に吹かれるままさ……。
ああ、で、自己紹介がまだだったな。俺はジンジャーブレッドマン。
正確に言うと『サクサクみんなのお友達シンジャブレッドマンクッキーシナモン風味』まあ、これは俺の商品名だ。好きに呼ぶと良いさ。
最終更新:2023-12-26 11:00:00
2167文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:18pt 評価ポイント:18pt
今が辛い?
そうか。君は1人だ。
最終更新:2023-12-21 14:40:20
1687文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「そうかそうか。やはり今日がルインの誕生日だったか! ……よしっ!それじゃお前は今日でクビだ」
五年間、虐げられながらも必死に働いていた治療師ギルドを、十五歳の誕生日である今日クビと宣告された。
悔しさと自分への情けなさに絶望するが……絶望していているだけでは明日のご飯は食べることはできない。
治療師ギルドで薬草の仕分けと雑用だけをしてきた少年が、治療師ギルドをクビにされたことで、植物の仕分けでしか使用していなかった最強スキルが開花する。
これは明日を生きるために必
死に藻掻き、藻掻いた最強のスキルを持つ少年の最底辺からの大逆転の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 15:26:22
900460文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:326452pt 評価ポイント:206978pt
そうか。大変、気持ちの良いものだと、感じました。
最終更新:2023-11-22 09:12:14
541文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
女魔王、リューカ・ウェディエム・バラガスは退屈していた。いつまでたっても勇者が現れないためだ。「わかったぞ。勇者をつくれば良いのだ!」閃いたリューカは配下リンドと共に人間界に降り立ち、そこで「適当な人間を捕まえ苦渋を合わせてなんか魔王に立ち向かう感じにする」という完璧な計画を立てた。その計画は穴だらけのようでいてトントン拍子に、だが思わぬ方向に進んでいき……。
「リリ様が私の世界の全てです。他に欲しいものなどないのですよ」
「そうか。ではわらわをモデルにしたエロ本流通を止め
させよ」
*R15は念のため
短編のつもりで書いてたら長くなったので連載にしました。そこそこで終わる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 12:44:04
28826文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:39pt
総合ポイント:40pt 評価ポイント:34pt
公爵家になど生まれると、何かと面倒なことが多くなる。
このたびは、婚姻だ。
王家の圧力と供に、役立たずを引き取れと言ってきた。
まあ、それなりに条件を引き出し、そこそこのものを手には入れたが、如何せんどうしようもない不良物件に成り果てた。
これはさすがにいただけないと、婚約の白紙を陳情したところ、陛下にこう言われたのだ。
「それは見解の相違だ」
そうか。見解の相違か。それはそれは良い言葉だ。
なにかと意見は食い違うし、見解も人それぞれ。
王家の考えと、我が公爵家の考えは
違うのだというお墨付きを貰った。
だからそう、これは。
「見解の相違でございます」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-11 21:30:17
3184文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:16466pt 評価ポイント:15170pt
ん、んん? んんん? んんんん!?
なんなのだこれは! この体、これはどうして、なぜ? 夢? ……いや違う、これは現実だ。でもなんで、いや、なんでがなんでだ。どうしてこんなにものを考えられる? 頭が良くなった気がする。
ああ、そうか。人間の脳は大きいからたくさん考えられるのだ。うんうん、そうだ。これは人間の体。入れ替わったのだ。ああ、納得だ。
……いやしかし、なぜ? 神の仕業? ん、神ってなんだ?
お……? 考えたら頭の中に浮かんできたな。まるでネット検索しているよ
うだ。ネット検索ってなんだ? ああ、駄目だ、一つに絞らないと頭が痛くなる。人間は大変だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 11:00:00
1557文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:26pt 評価ポイント:26pt
ーースキル。
全ての人間に備わった異能である。
人それぞれ異なるスキルは、力の良し悪しで正義にも悪にもなる。
欲深い人間に有り余るこの力はやがて世界を犯罪で覆い尽くした。
だが反対にこれに対抗する正義の組織も存在する。
主人公、紫藤玲斗は授かったスキルが戦闘向きではなかった為、正義の組織である会社に裏方業務として就職した。
そんなある日、正義の組織が無数にあるこの大都市の中心部で襲撃が起こった。
上司の命令を受け避難活動をしている最中、悪の組織の構成員と遭遇してしま
う。
同じ避難活動をしていた別の仲間組織の人間、そして同期に見捨てられシェルターの外に置き去りにされた。
そして更に追い討ちかのように、通り掛かったヒーローにまで見捨てられ、玲斗は完全に人間不信になり生きる道を諦める。
哀れと思われるも、悪の構成員の剛腕に吹き飛ばされ玲斗は自身の生命活動を終える。
ーーー《生命の祝福が自動発動されました》
ーーー《体の修復が始まります》
ーーー《いくつかの機能を解放します。ご確認ください》
ハハッ。あぁ。そうか。こんなスキルだったんだな。
これなら大丈夫だ。
ーー全部ぶっ壊してやるッ!
■ ■ ■
正義の組織側の人間が闇堕ちして正義や悪を断罪するダークファンタジー!
※一部数字を使用した表現がございます。苦手な方はブラウザーバックを推奨します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 23:21:02
4664文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:32pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
芸術を理解する。という行為は簡単な様で中々難しい。
この世界の全ての知識を持ってしても、その人の感性に合致しないと理解する事は出来ないのだから。
今回は分かりやすい、ブラックボックス片手に話そうか。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
作り手が傍にいてくれないかなー。
忙しいし、難しいか。
最終更新:2023-09-02 09:10:21
1013文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
成人の義で聖職者からもらった職業が「盾」と「役者」だった。しかし俺はその時、女神より直接、本当の職業をもらっていたのだ。同時に前世の記憶も。
本当の職業は秘しながら表向き『盾』としての役割を全うしてゆく生活。その生活も終わりを告げる。「そうか。ここでの役目は終わりか」
ならば田舎に帰ってスローライフでも始めようか。
最終更新:2023-08-17 08:12:44
57084文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:90pt 評価ポイント:54pt
作:雪月花VS花鳥風月
ハイファンタジー
短編
N1172IJ
「オオイシ筆頭家令、全員が配置に付きました」
「そうか。遂に今は亡きアサノ辺境伯様の仇を討つ時が来たか。ホリベ戦士長、全員に伝えろ。陣太鼓の音が鳴り響いたら、キラ邸に突入しろとな」
「はい、全員に伝えます」
憎きコウヅケノスケ・キラを討ち果たし、必ずアサノ辺境伯様の無念を晴らす。
これはスライム浪士達の戦いの話です。
最終更新:2023-08-11 17:32:51
5686文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
ある日の午後。太田は溜まった有休を利用し
新たな趣味として登山を始めようと思いさっそく、山に入ったわけだが……
どうも道を一本間違えたらしい。歩けども歩けども平坦な道。
山頂へ続いているわけではなさそうだ。
ハイキングと思えば、それも悪くはないわけだが代わり映えの無い景色が続く。
木、木、木、木、木。花などない。ここまでほぼ一本道。ただ引き返せばいいだけだし
これ以上、迷う不安はないものの、登山道に繋がる気配はない。
そろそろ引き返そうか。時間の浪費、徒労に終わるのは口
惜しいが……。
と、太田が思った時だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 10:00:00
2595文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
「……あ、寝てた。ふぅー……あ、いっけね。忘れた。
ちゃんと決めたはずなのになぁ、いやぁーははははは」
「何がですか?」
「うおっ! お、お前いたのか」
「はい! 私、一番になれたのが嬉しくて嬉しくて、もう一度お礼に伺ったのです!」
「ああ、うん、そうかそうか。良い心掛けだ。あ、そうか。お前が一番だったな」
「はい?」
「いや、何でもないんだ。ちょっとあれだ。精神統一をしたいから、帰ってくれ」
「また居眠りですか」
「いいから、帰れ! 十二支から除外されたいか
!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 15:00:00
2082文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:42pt 評価ポイント:40pt
作:みつまめ つぼみ
異世界[恋愛]
完結済
N6772IH
「姫! あなたは私が、命に代えてもお守りいたします!」/
/
「――そうか。では死ね」/
/
剣士の長剣が男の首を軽々と跳ね飛ばした。/
/
■無感情なお嬢ちゃんが歳の差諸々を乗り越えて恋愛を成就させるまでのお話です。/
■序盤は短編シリーズの焼き直しですが、中盤から恋愛ものになっていきます。恋愛ものになるまで時間がかかります。10話あたりから恋愛エッセンスが入り12話から大きく話が動き始めます。/
■ベースはハイファンタジーだったのでシリアス調(のはず)です。途中で路線変
更したので恋愛部分はよくわかりません。タイトル回収は後半からになるかな?/
■ドロドロとはしていませんが、お気楽な話を求める方には多分向いていません。恋愛部分は割と淡泊かなぁ。溺愛要素がなくはない。/
■終わり方は毎度御馴染み爽やかテイスティです。それしか書けないともいう。/
/
■ハイファンタジーで書いている邪教の姫シリーズ短編2本4万文字として綴っていた物語を、気まぐれで連載物として当時は描写を諦めた部分や裏設定を表に盛り込んで再構成して暴走特急したものです。同名キャラクターのパラレルワールドっぽい感じに仕上がりました。/
■似て非なる物語なので、ハイファンタジーの邪教の姫シリーズとは直接的な関係はありません。裏設定は一部共通です。この物語を読んでから邪教の姫シリーズを読むと少し印象が変わるかもしれません。/
■いつものようにキャラクターに任せていたら話が暴走特急になりました。キャラクター is Power。やつらこっちの言う事ききゃーしない!/
■ハイファンタジーのつもりで執筆していたんですが、最終的に歳の差恋愛譚にまとまってしまったので、異世界[恋愛]ジャンルに投げ込みます。/
/
■一話五千文字前後を目安に書いていますが、最大約一万文字くらいまであります。最終話とか。/
■全24話16万文字弱です。/
■全話予約投稿済み。/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 20:00:00
163280文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:77pt
総合ポイント:30pt 評価ポイント:20pt
作:亜黑井 ユキリ
ハイファンタジー
連載
N2826IG
当たり前のルートを当たり前にやってきた人間が最も評価されるべきであると、俺は考えている。
別に大きな成功はなく、派手に振る舞うこともなく、淡々と積み上げる。得もしないが、損もしない。そんな普通が美しい。そう思っている。
だからこそ、友人が「勇者の剣」を抜いた時も、別に何も感じなかった。
そうか。俺ではなかったのだ。
俺は、「普通」でいられることを許されたのだと。そう思った。
しかしーーーーーー
普通をこよなく愛する青年「萌生 賢二(もぶ けんじ)」。
小学
から大学、社会人と、とくに歪むこともない当たり前のレールを歩いてきた彼は、今後もその当たり前を大切にしたいと願っていた。
しかし、彼は仕事帰りに、不運にも落雷に撃たれて死亡してしまう。
そして、賢二は異世界に転生した。
女として。
モルナという名で生を受けた賢二は、既に当たり前から逸脱した路線を何とか正そうと奮闘する。
酒場の店員として働くことで、モルナは異世界という非日常から逸れた生き方に軌道修正する。
それでも不幸は続く。
モルナの幼馴染であるユウノが勇者の剣を引き抜いたせいで、彼から魔王討伐パーティのメンバーに指名されてしまう。
戦略家としてパーティに強制参加させられたモルナは、徹底した隠密旅を提案。
敵にこちらの素性を知られないことが重要として、次々に非王道的な必勝プランを編み出し、モルナはユウノを強力な勇者に育て上げていく。
「コレが私の勇者論」
普通に生きたいのに、上手くいかない。それでも、いつか手にする「普通」を目指して戦いに向かうモルナの明日はどっち?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-14 20:33:58
27366文字
会話率:21%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:54pt 評価ポイント:20pt
輝く人間はスターと呼ばれ、アイドルとして人々に笑顔を届けてきた。
「ならば」と一人の研究者は立ち上がる。
そうして、星座の人間「星人《ほしびと》」は生まれ、擬似人間として、アイドルとして生きることとなる。
さあ、ステージという夜空を照らそうか。
最終更新:2023-06-14 07:11:39
1263文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
華々しい高校デビューをした主人公、遊馬は初めてのバイトの給料でずっと気になっていた街はずれの骨董品屋を訪ねる。そこの店員である男の独特な雰囲気に吞まれて、実用性が全く皆無な刀を購入してしまった。人生経験の一つとして片付けようとした遊馬だったが、次の日に彼は思い知ることとなる。
遊馬に襲い掛かる怪物。奴らは圧倒的な暴力によって殺しにかかってくる。
追い詰められたその時、刀が嘶く───
「ああそうか。力を使えば良いんだ」
これは何も取り柄のない人間が意志を使って足掻く物語で
ある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 21:00:00
17518文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
気がつくと、暗い部屋にいた。
目の前には薄ら青く光を放つ、半透明な板が浮いている。
ああ……そうか。なるほどつまり、そういうことか。
【序文】
自分の名前は、水音千代(みと ちしろ)。
地球生まれ、地球育ちの日本人。
自分で言うのも変だけど、平凡な人生を送っていたと思う。
そんな自分がいろいろあって、今はこっちで冒険者なんてやっている。
そう、いろいろあった。そのその始まりはそう。
まずはそれから話そうか。
【あらすじ】
主人公(水音千代)は、転生中
にシステムの不具合に遭遇し、貧弱なステータスで転生する。
その世界には冒険者という職業が存在し、クエストという形で仕事が紹介されていた。
周りの冒険者は、人間離れした能力を持っている。
対して自身の能力は……
異世界に転生した主人公が、手探りで仲間を集めながら、手を取り合いながら生きていく。
そんなゆるゆるな世界感ですが、ぜひお楽しみください。
【解説】
6年前(2016年)に書き始めた作品を、今(2022年)の私が書き直した。
そんな作品です。
コンセプトは「600話を60話に圧縮する」でした。
まあ結局、一話あたりの文字数が増えたので、そこまでの圧縮率はないのですが。
あとは、文法的な間違いとかを、可能な限り、修正しました。
話の流れは変わっていないはずですが、格段に読みやすくなったと思うので、元作を既読の方も、是非読み直してみてください!
【備考】
とりあえず20話まで書き上がっているので、そこまでは毎日投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 10:16:36
87934文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:102pt 評価ポイント:54pt
おおい、ちょっとそこのキミ、よかったらワシの話を聞いてくれんかね。
1万回生きた、とあるぬいぐるみの話さ。
そうかそうか。聞いてくれるか。
だったらほら、このハンカチで涙を拭いて。
さてさて、では少し歩きながら話そうかね。
しっかりワシの手を握って。そうそう、離したらいかんぞ。
※「冬の童話祭2023」への参加作品です。テーマは「ぬいぐるみ」
最終更新:2023-01-06 10:00:00
3802文字
会話率:2%
IN:0pt OUT:86pt
総合ポイント:148pt 評価ポイント:142pt
作:みつまめ つぼみ
ハイファンタジー
短編
N2658HW
「姫! あなたは私が、命に代えてもお守りいたします!」
「――そうか。では死ね」
俺は男の首をはねた。
---
おっさんとおねえさんとお嬢ちゃんのお話です。
最終更新:2022-10-02 06:02:49
5292文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:85pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:10pt
「恋人が居るから婚約は破棄する」
婚約してから5年経ってようやく顔合わせをした私の婚約者様は、初顔合わせでそう宣った。2歳年下の第二王子殿下。御年13歳。私は「左様でございますか」という気分だが、国王陛下からお声がけ頂いた婚約。
「当然陛下もご存知ですよね? あと慰謝料払って下さいね」
そう言ったら顔色を変えた殿下は「やはり婚約は継続だ」と言った。一目惚れした相手の婚約者になれるのなら……って思って言ったら婚約継続。嬉しい!
そう思っていたらなんだか突然前世とやらの記憶
が蘇りました。……そうか。私は前世でオタクだったのか。折角第二王子殿下と婚約しているわけだし、第一王子殿下とも挨拶は交わせる間柄。よし。王子達の絵や美しい貴族令嬢達の絵を描いてもらって楽しもう!
だって私のオタク魂が叫んでる。
推しの絵姿をコレクションせずして、何がオタクか! と。
そんな日々を送って1年半。第二王子殿下16歳。私18歳。
ちょっと不穏な気配がして来たと思ったらなんと第二王子殿下が命を狙われてしまい、私は王子妃教育の所為で第二王子殿下を庇ってしまいました。そして私はそのまま意識がブラックアウトーーと思ったら、8歳(婚約直前)に戻っていました⁉︎
……どうしたらいいんでしょうね。
エブリスタさんでも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 07:00:00
702752文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:27872pt 評価ポイント:14908pt
「今日は転校生を紹介する。さあ、みんなに自己紹介してくれ」
「は、はい。江洲場彩果(えすばさいか)といいます。よ、よろしくお願いします」
――!!
たどたどしくも自己紹介する転校生に、僕の目は釘付けになった。
サラサラの流れる黒髪に、銀河が詰まっているのではないかというくらい、吸い込まれるような輝かしい瞳。
プルンとした甘そうな唇に、陶器のようにシミ一つない肌。
神様が生み出した芸術品とも言えるそのご尊顔に、僕は一目で恋に落ちた。
……美しい。
「えっ!!?
」
……ん?
江洲場さんが、顔を真っ赤にしながら僕のほうをガン見してきた。
お、おや?
僕の顔に何か付いてますか?
「どうかしたか江洲場?」
「い、いえ! な、何でもない、です」
「そうか。江洲場の席は久留米(くるめ)の隣だ。久留米、今日は江洲場に教科書を見せてやってくれ」
「は、はい!」
うおおおおおお!!!!
これは何という役得!!
僕の今日までの人生は、江洲場さんに教科書を見せるためにあったと言っても過言ではない!
「よ、よろしくね、久留米、くん?」
「こ、こちらこそ!」
隣に江洲場さんが座った瞬間、そこがまるで神域かの如く神々しい空間になった。
嗚呼、天使や……!
僕の隣には今、天使が舞い降りておる……!
「はううぅ……」
「??」
またしても江洲場さんは耳まで真っ赤にしながら、両手で顔を覆ってしまった。
いったい江洲場さんの身に何が!???
「あ、あのこれ、よかったら一緒に見よ」
僕はそそくさと机を寄せ、江洲場さんに教科書を差し出す。
「うん、ありがとう、久留米くん」
そんな僕に、江洲場さんは天使の笑みを向けてくれた。
天国かなここは???
「はううぅ……」
「??」
江洲場さん???折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 21:10:48
4722文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:1986pt 評価ポイント:1742pt
「メリルリア。君の功績は素晴らしいものがある。だが、それだけではダメなんだ。なんというか、君からは俺に対する愛情を感じない」
婚約をして半年。メリルリアは婚約者であるベルダンデ公爵の邸宅に呼ばれる。
アレンデール・ベルダンデ――先代の公爵が亡くなりその爵位を引き継いだ若き公爵。
そんな彼はメリルリアが自分を愛していないとして婚約を破棄したいと口にする。
当然抗議するメリルリアだが、アレンデールはそれを聞き入れない。
「これは『真実の鏡』だ。この鏡は本当の気持ちを見ることができ
る」
それどころか『真実の鏡』というモノまで持ち出して、メリルリアに愛情がないことを証明しようとする。
「やはりそうか。お前は人を愛することを知らないのだ」
『真実の鏡』はメリルリアに人を愛する心がないと証明した。
アレンデールの意思は変わらず彼女は強引に婚約破棄されてしまった。
しかし数日後、メリルリアはひょんなことから本物の『真実の鏡』を手に入れる。そう、アレンデールの『真実の鏡』は偽物だったのだ。
そしてメリルリアは知ることとなるアレンデールが強引に婚約破棄した驚愕の理由を……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 12:00:00
10150文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:21pt
総合ポイント:5366pt 評価ポイント:4702pt
作:ゼフィガルド
ヒューマンドラマ
短編
N9546HP
とある男女が同窓会に行く準備をしていた。荷物を積み込んで、向かうまでの間に何を話そうか。
最終更新:2022-05-09 00:46:40
1537文字
会話率:60%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
「クリフ、ただ今をもって、お前との婚約を破棄する!」
「――!」
華やかな夜会の最中。
僕の婚約者であり、我が国の第二王子殿下でもあらせられるトリスタン様が、にわかにそう言い放った。
炎を彷彿とさせる深紅の瞳が、妖しく揺れる。
そ、そんな!?
「どういうことですかトリスタン様! 理由をご説明ください!」
僕は今まであなた様の夫となるべく、厳しい花婿修業にも耐え続けてきました。
それもこれも、あなた様を生涯お側で支えられる男になるため――。
だというのに、何
故……!
「フン、みなまで言わせるな煩わしい。――オレはもう、自分の心に正直に生きると決めたのだ」
「……え」
それは、どういう……。
「――テリー、オレの夫となってくれるか?」
「はいトリスタン様! 喜んで! ボク今、最高に幸せです!」
「――!!」
男爵令息のテリーが、トリスタン様に甘えるように抱きつく。
少女のように可愛らしい容姿のテリーがそうすると、まるで男女のカップルのようだ……。
「……トリスタン様」
「見ての通りだクリフ。オレは今後は、テリーと共に真実の愛に生きる」
「えへへー、そういうことですクリフ様!」
「……」
仲睦まじくじゃれ合う二人の間には、僕の入る隙間は一分も見当たらない。
そうか。
そういうことだったのか……。
トリスタン様の心は、初めから僕には微塵も向けられていなかったのだ。
でもそれも、無理もないことなのかもしれない……。
所詮僕とトリスタン様は、政略結婚で結ばれた間柄。
心と心で結ばれている二人には、敵うはずがないじゃないか――。
「――だからクリフ、今後はお前も、自分の心に正直に生きろ」
「そうですよクリフ様」
「――!?」
な、何を……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 21:02:23
2929文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:92pt
総合ポイント:1070pt 評価ポイント:962pt
「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」
(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」九、ジョバンニの切符 より)
***
ああ、そうか。つまり……、そういう事か。
最終更新:2022-04-25 09:36:31
686文字
会話率:15%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
暖かみの無い言葉で失恋した園村やよい。
しかし失恋した日、ひょんな事から失恋相手の日下部総司と一緒にスマホを探すことになった。
その日から何かと顔を合わせることが多くなり、二人の距離が少しずつ近づいていく。
想いを絶ちきりたいのに絶ちきれないやよいの葛藤。
フッたはずなのに、やよいへの興味が顔を覗かせる日下部総司。
「俺、恋愛なんてくだらないと思ってた。意味なんか無いって…」
恋愛に前向きになれない総司には、彼の人格を歪めてしまう過去があるようで…。
pixivにも
掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 14:58:32
57977文字
会話率:21%
IN:0pt OUT:86pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:あかしま砂丘/ドロシーは保守派
現実世界[恋愛]
短編
N1181HN
お、おう………そうか。
最終更新:2022-03-06 23:21:58
1336文字
会話率:84%
IN:0pt OUT:95pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
小さい頃からみる不思議な夢があった。
典型的な悪役令嬢の女の子目線から王道の恋愛映画を見る―そんな夢。
幼いころ、婚約者という王子様に一目ぼれしたところから始まり、今は全寮制の学園で下級貴族のヒロインポジションの女に現を抜かす王子を見て嫉妬に狂っている。
今ではお決まりすぎて誰も見ないようなつまらないストーリーだが、彼女の人生を追体験しているようで、応援しながら見守っていた。
「今日も見たよ、あの夢。あの子、遂にヒロインに殺し屋を差し向けるみたいだ。」
今日も大好きな親友の隆
二にこの話をする。
妻にも言っていない、昔からの二人だけの話題というだけでなんだか嬉しくて、会うたびに話をしていた。
「あの夢か。確か中学の時からずっと言ってるよな?大人になるまで見るなんて、その子と何か縁があるんじゃないか?俺は落ちる夢ぐらいしか定期的に見ないな」
最近、その話題にも反応が薄くなってきたことに気づかないふりをし、毎回付き合ってくれる隆二に甘えていた。それだけでいい。一生思いは伝えずに親友として生きていく。
跡継ぎのため仕方なくお見合いして結婚した妻と5歳になる息子は、家族として愛していることに間違いはない。俺は幸せ者だ、そう思っていた。
「・・・なんで?」
自分の家の風呂場で最愛の親友と妻の不倫現場に遭遇するまでは。
「俺だって・・・俺だって隆二の事が好きなのに!!」
動転して訳も分からず自分の気持ちをぶちまけてしまう。
「最低。彰さんってゲイだったの?」
「俺の事そんな風にみていたのか。気持ち悪い」
俺が被害者の筈なのに罵られ、耐えられず自分の家から逃げ出してしまった。
公園のベンチで泣きつかれうたた寝すると、今日もあの子の夢をみた。
「サイオン様っ違うのです!全てはあの女が悪いのですわ!」
「黙れ。貴様に名前を呼ぶことも許可していない上にリリーの事をあの女呼ばわりするとは。王族不敬罪の罪も背負いたいらしいな。人を殺そうと思う其方らしい下劣な振る舞いだ。見るに堪えん。」
「婚約破棄と合わせて国外追放を命じる。二度とこの国に足を踏み入れるな。同じ空気も吸いたくない。」
そうか。お前も人生の絶望を味わうなんて本当に運命を感じるよ。
でもな、お前の方が俺の人生よりマシだろ。
『本当にそうかしら。じゃあ試してみたら?』
「へ?」
目が覚めると俺はあの夢の悪役令嬢になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 00:00:00
4902文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:10pt
なぜか気づいたら友人が大好きだった乙女ゲームの隠し攻略対象に転生していた。しかもその隠し攻略対象は女の子だったので、さぁ大変…(遠い目)。
前世の頃から平穏に生きてきたため、乙女ゲームとか無視して生きていこうと決めた。
うん。平穏に生きたいんだ。お嬢さん達(ヒロイン・悪役令嬢)落ち着いてくれ?
そうか。好きな子に近づき過ぎたね。ごめんね。てかあなた達(攻略対象達)キャラどうした??
いや、一番あなた(チャラ男)が謎すぎる。
近い。近い近い近いんですけど!?
これは隠しな攻略対象(性別女)に生まれた主人公が全然平穏に生きれず、ゲームの主要キャラとどんどん距離が近くなり、なぜか気に入られて、チャラ男に追っかけ回される話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 08:32:09
4927文字
会話率:21%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:38pt 評価ポイント:20pt
「……シリル様の想いを伝えるなら、今しかありませんわよ?」
「…なるほど、それもそうか。では少し失礼する」
彼はこれからアガサへ愛の告白をする。
しかし、フィリスはこの恋がハッピーエンドにならないことを知っている。
アガサには、大切な想い人がいるからだ――――
しかし話は、思うように進まない。
なぜならこれは、彼女の勘違いなのだから
最終更新:2021-12-25 07:10:41
9281文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:90pt
総合ポイント:9144pt 評価ポイント:8142pt
作:エビタコマヨおにぎり
異世界[恋愛]
連載
N5150HJ
この国の唯一の王子が攫われた。
犯人は公爵令嬢リリアナ・アリスモルド、悪魔の子と呼ばれている女だ。
あの王子がいなくなってしまえば我が国は崩壊の危機に陥るだろう…………
だが、国王は死に、王妃も病に倒れている状況でこの国は成り立っていくのだろうか…………
ああ、そうか。つまり我々が国王になればいいのだ。
最終更新:2021-12-18 16:12:00
450文字
会話率:10%
IN:0pt OUT:1pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
学園在学中私は努力して女を磨いて来たが、どんなに頑張っても許嫁の王子に罵倒され続けてきた。「もううんざり!耐えられない」そう思っていたら、更に卒業パーティーで悪役令嬢扱いされ、婚約破棄をされた。落ち込んだ私だったが「あれ?良かったよね?婚約破棄されて良かった!?」更に婚約破棄されたことを聞きつけた他国の王子が「結婚しよう!」と猛プッシュを仕掛けてくる。「あなたの事は好きだけど、少し落ち着きましょう」「そうか。まずは恋人から始めよう」ぐいぐい距離を詰めてくる彼にドキドキする。更
に彼は、直接的な猛プッシュだけでなく、周りの牙城も切り崩してくる。もう私は彼の掌の上にいるようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 21:06:18
69728文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:3294pt 評価ポイント:2306pt
…なにが、間違っていたのだろうか…?
ぼんやりと霞む視界、重い手足。
「…、…」
ああ、そうか。術封じの手枷に足枷のせいだ…。首輪にボロボロのローブに身を包んだ俺。それが今の俺だ。まるで他人事のように思える。どうでもいい、自分よりも大切な…そう、大切な人がいたから。
ひとりの愛しい人の姿が浮かぶ。
『凪斗…』
途端に視界が広がった。
ああ、俺の、一番…大切な…。自然と笑みが浮かぶ。彼女の事を考えると幸せになるんだ…。誰よりも何よりも俺の大切な…。
ふと視線を感じた。その視線は
…聖騎士の後ろから覗きこんでいた彼女だった。彼女を見つけて嬉しくて笑顔になる。だけど俺と目が合った途端に、ふいっと顔を背けた。
なんだよ、それ…。
ガチャ…と鎖の音。
「…?」
何だ、これ…?
枷どころか封術鎖で地面に縛り付けられてる。そして周りは聖騎士隊に囲まれているじゃないか…!
一歩も動けない状態だった。
「…」
俺を悪しきモノとして扱う聖騎士隊。
まさか、俺が君を襲うとーー…??
「…ティアラ…」
…愛しい彼女の名を呼んでしまう。その途端に彼女はカタカタ…と震え始めた。
「…っ、…」
怯えてる、俺に…?
そんな彼女を、そっと抱きしめるのは聖騎士隊長のハーブだった。俺達は親友だ、そう言っていたのに…!彼女の傍らには常にハーブがいた。
「…、…っ…」
悔しいが、まるで寄り添う二人は絵画のようだった。美男美女でお似合いのふたりだと噂されただけはある。噂だけだと思ってたのは俺だけでふたりは心通わせ恋人へとなっていた。
「せめて…友として、あの世におくってやろう」
スラリと構えた剣に俺は嘘だろう…と呟いた。ギラリと輝く、それ。なんだ、それ…俺は…俺は…、親友だと言ったのは嘘だったのか!
守護獣として尽くしてきた聖女の裏切り、親友と信じていたハーブにも見放された凪斗。過去に戻りやり直しする物語。本当の愛を見つけられるか?
この作品の元はpixivにも掲載されています。こちらは少し物語を付け加えています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 22:06:17
11524文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:85pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
これには起承転結なんてたいそれたものはありません。
賞賛されたい訳でもないし、心に響かせたいメッセージ性なんてものも、もちろんありません。
――まあ、否定はされたくありませんけれど。
言うなれば、そうですね――ただの愚痴でしょうか。
言いたいことを言うためだけに誂えた子達が話す題材は、理解されたいけど現実では理解されない、自己顕示欲だけが膨れ上がった作者の戯れ言にすぎません。
そんな戯れ言をこうやって〝自分ではないものたち〟に語らせることで、誰かに理解されていると
思い込もうとし続けた、社会不適合者の作者が書く、会話劇。
そんな半端なものでもいいのなら――
「さあ、今日は何の話をしようか」
――一緒にお茶でも飲みながら、小話でもいかがですか?
■■■登場人物紹介■■■
ナニカ
人間ではない〝何か〟。人間になりたいので色んなことを勉強中。モドキ達が来ない時は本を読んだり、テレビを見たりのんびり過ごしている。名前をくれたモドキのことが大好きで、とっても甘やかしたいし甘えて来てほしいけど、その気持ちに名前があることは気づいていない。モドキは近づきすぎると離れて行ってしまうので、あくまで対等にディスカッションができる立ち位置に納まっている。
モドキ
人間。人間が嫌い――というか、何をしても社会に馴染めず嫌われやすい。基本的に何でもそつ無くこなせるし、容姿も悪くないので、何とか普通に地味に生きようと努力しているのに、努力が実った試しがほとんどない。何故か普通じゃないと言われて浮いた存在として扱われるので、いい加減にしてくれと思っている。過度に優しくされると訝しむ癖が抜けない。否定も肯定もしないで意見をくれる素直なナニカの傍は居心地がよく、実はわりと懐いている。
ハグレ
人間。兄貴肌のヤンキー。人間らしく常識的。「普通を嫌いマイノリティを気取りたがるところなんか本当に人間らしい、けど、人を許容する優しさも持ち合わせているなんて理想的だわ」とモドキから気に入られている。結構家庭的で、お茶菓子を作ってきたりもする。普通とかどうでもいいけど、普通じゃない人って面白いから結構好きというふわっとしたタイプ。順応性が高い。ナニカとモドキが話をしている時、たまについていけなくなってお茶うめえなーとなることがある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-02 16:50:50
32931文字
会話率:79%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
あの日の感覚は忘れられなかった。
姉に誘われたライブの熱は、暑くて暑くて私の頭をぼーっとさせる。
そんな夢心地の中で、私の目はひどく彼女に惹かれた。
黒いポニーテールをなびかせながらギターを弾き、
会場中に響き渡る心を撫でるような声音に、ぞくりと体が震える。
目が離せない。心臓がバクバクする。どうしてだろう……
なんだろうこの感覚は……今迄に感じたことがないその感覚の答えは、
ライブが終わってすぐに分かった。
「ありがとうございました」
あぁそうか。これが、【恋
】なんだ……
ーーーーーそして、春が訪れる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-28 19:46:49
150677文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:260pt 評価ポイント:148pt
酷いいじめを受け、最後はガス爆発に巻き込まれて死んだ少女、千条 夜菜。
彼女は死後、邪神イスズの力により、吸血鬼族の族長の娘、『リーン・ブラッドロード』に転生する。
そこでは、前世とは比較にならない、平和で穏やかな暮らしが待っていた。大好きな両親に囲まれ、友達も出来て、順風満帆な人生を送っていた。
—————だが、その時間は、理不尽な理由で吸血鬼族を根絶やしにせんとした人間のせいで、突如として終わりを迎える。
「ああ、そうか。人間なんているから、私の人生は狂ったんだ」
一方、とある村で厄介者扱いされてきた、一人の少女。
彼女は『勇者』としての素質を持ち、凄まじい才能と未来への可能性を持ちながらも、人間によって心を壊され、洗脳され、生物兵器として利用されていた。
「本当は………人間なんて守りたくなかった。勇者になんて、なりたくなかった」
やがて出会った、人間に激しい憎しみを持つ二人。そして彼女達は、人間にとっての厄災となる。
これは、人間によって人生を狂わされ、一度は命以外の全てを失った二人の少女が、今度はあらゆる手段を用いて、人間を滅ぼし尽くし、復讐を果たすまでの物語。
【第一章『吸血姫編』】【第二章『勇者編』】【第三章『蹂躙編』】【第四章『復讐編』】魔王軍過去編【第五章『魔王誕生編』】【第六章『転生勇者編』】最終章【絶滅編】完結。
10/28本編完結致しました。ありがとうございました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-20 19:02:20
829352文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:33pt
総合ポイント:18296pt 評価ポイント:9426pt
「追放だと? ……そうか。それは……しょうがないな」
世界支配を目論む魔王達の一角【魔創王ゼルトザーム】は、ある日行われた魔王会議で、無能という烙印を押された挙句、追放処分を受けることになってしまった。
理由はここ二年間、まったく同盟の一員として役に立っていないからだという。
しぶしぶ納得して去る……ように見せたゼルトザームであったが、内心は歓喜していたのだ。
彼は魔王としての生活に疲れ、本当は仕事などやめてだらだらと生活をしたい、という願望を隠し持っていた。
今こそ夢が叶う。思い描いていたニート生活を満喫するため、ゼルトザームは人間達が暮らす王都へと単身移り住み、のんびりと一人の生活を楽しんでいく。
……筈だったのだが。とある事で知り合った世界一とも称される大聖女が、ことあるごとに彼の元へやってくることに。気がつけばゼルトザームは聖女のおかげでいろいろな事件に巻き込まれ、人間界でも活躍し成り上がってしまう。
いつの間にか魔王討伐までお願いされることになってしまい……。
一方、ゼルトザームを追放し彼の国を手に入れた魔剣王ボルゲは、徐々に自らの無能さを露呈し追い詰められていく。
これはあらゆる魔法を創造し、カードにして使いこなす魔王が、実力を隠しきれずにその名を世界に轟かせていく物語。
※カクヨムでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 19:18:37
65253文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:61pt
総合ポイント:134pt 評価ポイント:88pt
検索結果:159 件