オフィスビルと飲食店が混在している街の片隅にある「お初天神」。その近く、見える人と見えない人が分かれる不思議な提灯がある。
人情の街・大阪、東梅田の一角で、あなたを待っているのは「神社のきつね」……
全国展開している食品会社の人事情報部に勤務している野々村 茉莉(ののむら まり)。
とある夜の残業帰り、同期入社でもあり上司でもある東堂に
「不思議な提灯を出している、うどん屋に行こう」と誘われる。胡散臭いと思いながらも東堂と行った店にいたのは、きつねのお面を頭に乗せた
男の子だった。
おっとりした雰囲気の男の子は、自分を「ケン」と名乗る。しかも露天神社(お初天神)の稲荷のきつね見習いだと言うではないか。
神さまから預かった大事なものを失くしてしまったと、しょんぼりしながら語ったケンちゃん。そんな彼には、放っておけない雰囲気がいっぱい。
果たしてケンちゃんの「探し物」は、見つかるのだろうか。
※「魔法のiらんど小説大賞」最終選考まで残らせていただいた作品を改稿していきます。他サイトにも掲載しています。
※この物語はフィクションです。実際の企業や氏名・名称には全く関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 14:20:47
145714文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:29pt