-冥銭- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

　フィリーは、ドイツ製フィギュアとジオラマ作りが大好きな十一歳の少年だ。夢はパパのようなすごいイラストレーターになること。「大人になるための視野を広げる」そんなことを言い訳に、今日もオセロ盤のような街のあちこちで細々とした物を買い、お小遣いを使い果たす。　ある日、アーチャーに誘われてピザを食べるためにパパにお金を借りたフィリーは、雑貨屋で６ペンスコインを見つける。身なりの良い紳士がいうサムシング４の唄に惹かれてパパの誕生日プレゼントにそれを買ってしまった。　ピザを持たずに戻ったフィリーは、心配するパパにお金は失くしてしまったと嘘をつくが……。折りたたむ>>続きをよむ

戦国時代のこと。 ある大大名に従属していた領主は、商いで多くの富を得ていた。 しかし、軍備を拡張したりすると、離反の準備かと思われかねない。 そこで彼は、自分たちが作った貨幣の一部を死者と共に葬ることにした。 現世で使えなくすると共に、死後においても使えるように……。