作者:raki
――キミは憑かれているんだ、物の怪に――
梅雨が終わり、夏が始まる頃。
高校生の真田夏樹は、白い服の少女の幻に悩まされていた。
そんなある日、話したこともなかった怪しげなクラスメートの言葉が、謎の幻に隠された真実を徐々に紐
解いていく。
明らかになろうとしている真実は、真田夏樹の過去に繋がっていた。
少女の正体は何なのか。クラスメートの言葉は何を意味するのか。
――そして、真田夏樹の悲しき過去と、彼を待ち受ける意外な結末とは。
ある初夏の日の、怪奇物語。
*この小説は短編『面影リグレット【お題:面影】』を改訂した上で分割し連載の形にしたものです。短編『面影リグレット【お題:面影】』を読んでいただいた方々には、ほぼ同じ内容ですので、お読みにならないことを推奨いたします。
*改訂内容:本文一部(ストーリーに変化なし)、解説など
*この小説はブログや他小説サイトにも掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-07 21:00:00
12849文字
会話率:44%
俺の名は、神崎拓也。水流園(つるぞの)流舞踏宗家の分家である神崎流の三男坊
水流園(つるぞの)流は戦国時代に虐げられ、犯され、なすすべもなく殺されていく女達の為に編み出された舞踏と聞く。その動きは華麗にて優雅、見るものを引き込まずにはいられ
ない妖艶な『舞』されどその本質は『武』にある。わが身を守り愛するものを守護する『武』。その『武』極めれば一騎当千とまでいわれ恐れられたが、戦国時代、乱れた国を愛し守護する訳もなく、戦場にて全く役に立たない『武』であったために、時代の表舞台には出る事はなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-09 19:19:26
7921文字
会話率:44%
陰陽術が栄えていた、とある時代。
陰陽道の担い手は「八城(やしろ)」と「紅雪(こうせつ)」の二つの一族であり、陰陽寮は廃止され、二つの家が陰陽道に関する全てを統治していた。
陰陽寮に代わり、帝に仕える陰陽師達をまとめる八城家と、他の陰陽
師と群れることなく、依頼を受けて人を消す「呪詛専門」の一族、紅雪家は百年前から宿敵同士として睨み合いを続けてきた。
次期当主である八城夏響の使命は、紅雪家を抹消すること。
そんな夏響の前に、「和泉」と名乗る、謎の凄腕陰陽師が現れた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-16 14:30:26
2340文字
会話率:19%
切なさに潰れそうになりながら、誰かの名を呼んで目が覚めた-----
夢の終焉と同時に訪れた大規模地震に目を覚まさせられた桐生藍羅の日常は、この朝を境に大きく動き始める。
暮らす街で起きた殺人事件。眠りに落ちるたびに見る予知夢のようなも
の。眠っているつもりで幽体離脱してしまっていた先で出会った美しい、鬼。
夏翔と名乗ったこの鬼との出会いによって藍羅は、遠い昔に栄え、そして平安のころ滅びた龍の一族の生まれ変わりと、生まれ変わった龍の一族を幌墓参とする鬼の一族との戦いに巻き込まれていく。
龍の一族はなぜ滅びたのか。家族だと友人だと思っていた人たちと藍羅との隠された因縁とは。
そして夏翔は藍羅にとってどんな存在になっていくのか・・・・
現代を舞台にした、陰陽道の考え方を取り入れたファンタジーです。
是非ご覧下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-10 04:42:25
6103文字
会話率:36%
突如、塚原叶に掛かってきた電話。それは、祖父良園の危篤の知らせであった。悩む末、大阪に戻る叶。そして、その間に錦織神楽が病院から消える。帰省した先に残された良園の遺言書。そこには、塚原家に伝わる預言が記されていた。陰陽道と、占夢者の朔夜のこ
れから先の未来のこと。そして、五行を司る陰陽師を捜すため舞台は、一先ず沖縄と繋がっていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-25 17:05:36
30324文字
会話率:42%
2080年京都、初夏。50年に1度の竜神祭は、超常現象とともにこの世から最も遠い人間を連れてきた。伝説の陰陽道大家・日向宗家と、魔界最高層の魔神・紅竜毅を父母にもつ、紅眼緋髪の日向炎。現代の女子高生兼、由緒正しい永翠神社の巫女をも務める、浅
田みどり。各々が自らの宿命と立ち向かい、やがて皆同じ場所へ辿りつくことになる。ひとつの時空石が紡ぐ、1000年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-09-30 01:24:49
30470文字
会話率:44%