剣と迷信はあっても魔法なんかあるはずもない、歴史と文化の融合した歪な都市ディッセンブルク。その都市にだけ咲く不思議な花がある。
その花の名はパレンターナ。それは一人の少年が作った創作童話のヒロインにして、二月の特別な夜に降る雪花のこと。
パレンターナに願った男は、無慈悲な世界の中で……願いを一つだけ叶えられる。そのたった一つの魔法を使い、笛吹きが巻き起こす連続少女誘拐事件。笛吹きは毎月一人、幼い少女を攫って消えていく。狡猾な男は、手掛かりらしい手掛かりも残さず、尻尾一つ掴ませない。
しがない少年画家のジャックは、自他共に認める変人。他者への興味は被写体としての興味のみ。幼なじみの美少女エイチェルのアプローチも殆どスルーの外道。そんな彼は、エイチェルの兄にして作家志望の親友ベルガモットと創作童話の本を作るのが夢。しかし誘拐事件に巻き込まれた少女達は、ジャックが本のモデルに選んだ少女達。容疑者として教会から疑われたジャックは独自にこの事件を追い、教会に属するベルガモットの立場のために、身の潔白を晴らそうとする。
一方少女のような可憐な外見と、役者としての才能を教会に買われた少年ベルガモット。彼は犠牲となった双子の姉への弔いと、笛吹きへの復讐のため……青年神父ロムルスと共に事件解決の道を目指す。先祖の霊を祀るパレンタリアの祭りの中で、彼は少女と間違えられたまま犯人とおぼしき男に言い寄られ……やがて彼は、この事件は以前自分が書いた小説を元に作られた犯行であると気が付いて、罪悪感と復讐心を募らせていく。
創作童話の巫女は全部で十二人。現在、被害者は十一人。最後の犠牲者が出る前に、ジャックとベルガモットは別のやり方で事件を終わらせようとするが、笛吹きは止まらない。
魔法はたった一つだけ。ファンタジー世界を縛りに縛った幻想怪奇推理小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-04 09:08:12
102583文字
会話率:56%
「『聖龍祭』の日、思い人に贈り物を送ると結ばれる」。そんな迷信を馬鹿馬鹿しいの一言で片づける示詩も、伝説の話に引き込まれていき、終いには予想外の出来事が……。「うきぐもがたり」の登場人物による番外編、バレンタイン企画もの。時系列は問いません
。若干糖分増量。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-10 03:23:39
7235文字
会話率:42%
新学期早々『朝起きたら右手がサイコガンに!!』という悪夢に唸されたギター少年、瀬戸龍平は絶対王政の白雪姫、ゴリラ、二面相読者モデルという動物園ばりの個性を持つ友人たちに囲まれて日々を過ごしていた。ある日、『狐の嫁入り』の中、孤狐神社を訪れた
龍平が目にしたものは覆しようもない『迷信』じみた現実だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-05 19:14:28
4253文字
会話率:40%
「ヤマビコなんてただの迷信」などという噂のせいで世知辛い(もしくは退屈な)日々を過ごしていた幼き山彦、幽谷 響子。
時に、最近人里離れにできた妖怪寺『命蓮寺』の噂を聞き、一念発起で仏の道に飛び込んではみたものの……。
制作コンセプトは
『常に騒動が起き続けるという日常』、もしくは『フリーダム仏教徒』。
『響子ちゃんをにじファンで一番可愛く書く』という野心もちらりほらり。
実質『すべてが挑戦』と化した、そんなお話。
そんな感じの話を書いていきたいと思います。
できれば更新期間短めで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-20 00:00:00
187534文字
会話率:36%
迷信を信じている男の子のある日の出来事。
最終更新:2012-02-09 23:38:51
675文字
会話率:12%
友達の友達の・・・・・・を6回繰り返すと世界全部になるらしい。迷信めいた、この命題の真偽はいかに。
最終更新:2011-09-08 19:47:42
3767文字
会話率:7%
三人で写真に写るとき、真ん中になった人が早死にしてしまう──たまに、そんなことを言う人がいます。
それなのに、高校時代の友人の一人に、好んで真ん中になりたがる奴がいました。
不思議なので理由を聞いてみたことがあります。
彼は、
「迷信が迷信であることを証明したいから」みたいなことを言っていました。
ところがその彼は二十二歳で亡くなってしまいました。
死因は心臓麻痺。
写真の迷信は本当だったのだと、僕達のみんなが怖ろしく感じました。
今から二年前のことです。
しかし、本当に怖ろしいことが始まったのは、その後でした。
彼の死の半年後くらい。
彼が心臓麻痺を起こしたのはセックスの最中だったらしいことを知りました。
そして、その相手がアイドルだったことも──。
そのアイドルのファンだった彼は、不思議なほどの幸運が重なって、彼女と密かに付き合えるようになっていたということです。
彼のお姉さんから、二人のツーショットも見せてもらえました。
それは明らかにホテルの部屋での撮影でしたが、本当に信じられないことに、彼女は誰もが知っている有名なアイドルでした。
少しだけヒントを言うと、「今○くらべてみました」、「有○反省会」、「ワイ○ナショー」などのテレビ番組に出演しています。
しかし、そんなことなど、どうでもいいのです。
本当に怖ろしいことが僕達に始まってしまったのですから。
以降、僕達が三人で写真に写るとき、写真の真ん中を獲得するために──僕達は殺し合いさえ厭わない有様に……。
考えてみて下さい。
もし好きなアイドルと付き合えてセックス出来るのであれば、その後に死ぬにしても、もうその時点で何百倍もの元が取れてしまっているのですから……。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2011-08-25 14:05:34
317文字
会話率:0%
『魔の領域』人間の入ることの許されぬ領域。入ったものはどうなったかは知られていない。
少年アルフは老人の言うことを迷信と信じずに魔の領域へと足を踏み入れる。だが、彼の前に悪魔が現れる。
魔女は彼を白い毛並みの狼に姿を変える。
アルフは
狼になって間もなく、四匹の狼の群れに入る。人間に戻るために群れの狼とともに旅をすることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-22 20:23:24
1706文字
会話率:32%
「かいだん いちだん あーがった」
関西独特の節のある、歌うような耳に残る言い回し。そう歌うように口にしながら、恵理は今日も階段で一人遊びを続ける。まるで誰かと一緒に遊ぶように、話すように。
毎日、一段ずつ、階段を昇りながら……
最終更新:2010-08-07 17:00:00
5755文字
会話率:36%
おばあちゃんの言葉が……。
最終更新:2010-06-23 11:16:26
267文字
会話率:6%
この世界を、未だ数匹の亀と象が支えていた時代。
霧は濃く、森は暗く、神秘と信仰と迷信は絶えず、ただ空だけはどこまでも高かった頃。
忘れられた、彼らの物語。
最終更新:2010-06-21 23:36:06
14478文字
会話率:22%
占いとか信じてる主人公。度が少し過ぎてて・・・。
最終更新:2010-05-30 19:38:32
5042文字
会話率:94%
サンタクロースを知っていますか?きっと、知らない人は数少ないでしょう。そんな国民的なサンタの「ほんとう」とは?少女エミリーが出会ったサンタクロースのお話。
最終更新:2009-12-12 19:09:32
2091文字
会話率:44%
今から遡ること数百年前。中世ヨーロッパには、ある迷信とそれに関する悪しき風習があった。それは婚儀を迎えた花嫁の処女を、聖職者が奪うという初夜権というものだ。
最終更新:2008-07-18 20:11:17
14624文字
会話率:37%
十年生きた猫は猫又になる。そんな誰も信じないような昔の迷信。両親と一匹の猫と普通の生活をしていた普通の大学生である修也は、普通でない猫に巻き込まれ、ちょっと普通でない生活をしていくことになる。
最終更新:2008-05-20 16:31:48
16367文字
会話率:26%
『黒猫が前を通ると不吉な事が起きる。』じゃあ、黒猫をひいたらどうなるんだ?頭の中で何度も浮かび上がる、今朝の出来事。全ての始まりはここからだったんだ。
最終更新:2007-08-15 00:59:59
3637文字
会話率:29%
平凡な高校生の少年が出遭ってしまった物の怪。一際目を引く美少女を得た少年の危惧。憑かれたのは少女か少年か、迷信か。恋愛要素の濃厚な怪談話です。
最終更新:2007-01-29 19:59:04
13671文字
会話率:50%