竜や一角獣、モンスターと呼ばれるような生物が生態系の一部に明確に存在する世界、ラムーザ。そこには人の姿をした二つの種類の生き物が住んでいた。上位種と呼ばれるドラゴン達のようなモンスターと言葉を交わすことのできる種属≪ヒト≫と、彼らと会話する
ことのできない≪テト≫と呼ばれる下等生物。同じ言葉を話し、同じ姿であるにも拘らず、≪テト≫は他の多くの生物達から虐げられるように生きていた。そして、この小さなテトの村に住む少年『トーマ』も、それは変わらない。ヒエラルキーの下層にいる自分達に希望を見い出せず、ただ毎日の小さな幸せだけを糧に生きている。そして彼の求めたその小さな幸せも、いつしか遠のいてしまうのだった……。
ファンタジー初挑戦になります! ご意見、ご指摘、ご感想、全部まとめてお待ち申し上げております!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-13 09:52:19
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会話率:39%