織女星(リュラ)が北辰の祝福を受け、南辰の水先案内人(カノープス)が極の宙で微笑む航海の女神(ポールスター)となって久しい。
空に青い大気の層が厚くあり、大陸があったのは、もう大昔の話。それらの大陸はすべて海へと沈み、今はかつて天にそび
えていたであろう山脈だったモノが、大海原に小さく散らばっているだけの、何も無い水の星。そのわずかに残るその大地でさえ、黒くすすけている。
人々はこの星で生きていくために、自らの叡智をそそぎ、巨大な硝子の玉を海に浮かべその中に暮らしていた。
少年と肺魚と機械人形は、まるで箱の船にも似た完全に管理された小さな世界で、日常を生きている。
改定版は「みずうみのうみの船-泡にたゆとう海の境(ウナサカ)へ-」の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-31 19:00:00
29850文字
会話率:43%
少年は、遠くの星からやって来た、おじいさんクジラと出会う。
★絵本的です。なので、挿絵表示を推奨します★
最終更新:2010-05-21 17:18:41
3455文字
会話率:21%
「恐竜になって、大昔(ジュラ紀)に行ってもらうのじゃ!」
マッドサイエンティストの爺さんに誘拐され、変な機械に閉じ込められ……そして俺は今、恐竜(おそらく始祖鳥)の姿で、鬱蒼とした森の中にうずくまっていた。偶然、その森の中で同種の恐竜であ
るカグヤと出会い、彼女の群れにおせわになることになった。
マッドな博士は現代に戻れると言っていたが一向にその気配はない。恐竜時代に来て数年が経ち、その頃になると現代に戻ることはあきらめた。この時代で生きていくことを決めた俺はカグヤと結婚し、子供も生まれ、幸せに暮らした。
俺の子供たちは成長すると、誰よりもうまく空を舞うように滑空した。数世代後には、完全に空へ向かう者が現れるかもしれない。
俺らの子供たちは脈々と進化し続け、いつか鳥になるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-19 14:33:20
15637文字
会話率:44%
Webサイト「お姫様倶楽部Petit」からの転載です。
中堅地方都市ツオイクの教区長が手に入れたのは、古の忠臣にゆかりある宝珠【アーム】。
それを手にすれば強大な力を得られる。
人々を守りたいと願う心は、しかし魔につけ込まれた。
他人の心
を飲み込んだ「触手」が、旅の剣士クレールにからみつく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-27 20:13:37
12315文字
会話率:34%
恋人に裏切られ、大喧嘩のあげく大怪我を負い病院に運びこまれた鈴木薫。入院している薫に何故か優しく話しかけてくる女性患者がいる。何故その女性は自分のような人間なんかに、そんなに親しみをもった態度で接してくるのか? 薫は訝しながらも、退屈な入院
生活を紛らす為にその女性と交流をしていくことになるが……。どこか欠けている女達の、チョット歪んだ友情を描いた物語。一応15Rとありますが、エロとかグロの要素はありません。傷害事件とか、女性の悩みといった内容を含むのでいれさせて頂きました。他のサイトに似たペンネームと同じタイトルで掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-07 00:00:00
15160文字
会話率:37%
生きるため、傭兵に身をやつしてきたエセルは、死を間際にして友ユグノースのことを想った。固い友情で結ばれていたはずの友は、突然「死ぬのが怖くなったんだ」と告白すると姿を消してしまった。あの時追いかけなかった己を恨み、激しく後悔しながら意識は断
ち切られた。目が覚めると、エセルは見慣れた街並みに立っていた。混乱するエセルに声をかけたのは、ディンフェストと名乗る神族だった。ここは過去だとディンフェストは告げた。友に別れを告げられ、呆然と背中を見送っていたあの日だと。エセルは友の背中を追いかけるため、謎の神ディンフェストと過去を変える旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-02 20:40:55
69066文字
会話率:29%
美容師のポールとサラリーマンのディーン。ふたりの共通項目は28歳という年齢と、マンハッタンに住む恋人募集中の独身男性であるということ。ディーンはストレートでポールはゲイという異なる項目もありこそすれ、気のおけない友人同士である彼らは、自由気
ままにその生活を満喫している。しかしある出来事により、その関係は変化を見せはじめ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-08-05 15:21:05
53961文字
会話率:39%