高橋響子はベテランナース。後輩の三枝由美の指導にあたっているが、由美はいつまで経ってもマイペース。三枝病院の院長の娘である由美は、いずれは看護部長として看護面から病院を仕切っていかなければならない。いつになったら一人前になれるのやら。先輩の
響子をお手本に、成長していく由美の波乱万丈の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-01-06 08:08:04
5141文字
会話率:62%
いつの間にか、空は黒に落ちていた。まるで、星の消えた宇宙のような暗闇が窓の外に広がっていた。そこには何もかもが存在し、また何もかもがなかった。その闇に潜んでいるものがいるとすれば、そいつは何を望んでいるのだろうか。
舞の顔からは血の気が
失せ、白というよりはそのまま霞んで消えてしまいそうな色をしていた。舞の後ろに拡がる漆黒とその色の不思議なコントラストが僕を我に返らせた。
「ごめん」と言い、僕は舞の手首を放した。
舞は放心したかのように、血に染まった包帯を見つめていた。まるで、今まで生きていると思っていた友達が、実はぬいぐるみだと気付いた子供のように。
僕がナースコールに手を伸ばそうとすると、舞がその腕にそっと触れた。
舞は造形美を目的に作られたような、ぞっとするほど優しい笑顔を顔に張り付け、綺麗な涙を一滴、僕の腕に落とした。その涙はまるで生きているみたいに僕の体に入ってきた。
僕も舞と同じように、涙を流すという行為をしたかった。でも、僕に涙を流す資格は無いらしい。たまらなく悲しく、空しいのに涙は一滴も流れてくれなかった。
<本文より>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-06 03:06:14
12881文字
会話率:7%
安田総合病院内科4病棟。別名「死に病棟」と呼ばれるこの病棟で働く、新人ナース、渡辺ミサに映る現実とは。
最終更新:2008-04-24 16:08:08
90296文字
会話率:47%
10年前、私の右隣にはいつも陸がいた。
だけど、私はその彼の前から姿を消した――。
そして10年後、再会した彼には私の記憶がなかった……。
100,000HIT記念企画特別番外編をサイトにて公開中デス!⇒http://www.cherr
y-sozai.com/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-14 15:17:16
10100文字
会話率:36%
杉本が初恋以上の初めてを捧げた相手、それが花菱二葉。杉本は少しでも二葉に近づこうと、夏休みに彼女の家を訪ねることにする。舞台は閉ざされた田舎。見渡す限り青と緑の世界。この目映い原色の中、学校生活では知り得なかった優等生二葉の秘密を暴き、二葉
の姉妹との濃厚な関係が織りなされる。――なんて、エロテックに言うものの。たぶんラブコメ。きっとハチャメチャ。それでも純愛路線。五人姉妹と、杉本の夏休みに救いはない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-09 03:34:53
4411文字
会話率:53%
新人ナースあずさが、小さな町病院で繰り広げる、笑いと感動の実話ストーリー
最終更新:2006-11-01 12:05:49
632文字
会話率:64%
東京の病院で、医者として活躍していた神崎茉耶は、ある事件を起こし、東北地方にある、小さな病院に移動させられた。新しい仲間は、超個性的だった。見掛けはまるっきりヤクザみたいな医者。仕事は出来るが化粧がケバい看護師。なかなかスタイルもよく、顔も
イケてる、真面目で気弱そうな癖に陰では遊び回っている看護師。しかし、人に好かれ易い神崎は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-08-16 22:18:33
6007文字
会話率:58%