意識が覚醒した。そう認識すると同時に、腕や肩の不自然な痛みに顔をしかめ、一体なんだ、とせめて楽な体勢になろうと身体を捻る。「…………?」だが、それは叶わず、ぼんやりとした思考の中で、自分の体が何かで固定されていることに気付く。ずっと首が下を
向いていたのか、自分の体が今どうなっているか確認するために顔を動かした時に、鈍い痛みに再度顔をしかめた。およそ機械的に見回してみると、なるほど、自分は今磔の聖人の如くな体勢だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-09-27 12:10:07
9322文字
会話率:40%
――アナタノ寿命ハ、アト6ヶ月ト3日デス。機械的な音声が、唐突に私の人生に幕を引いた。そうして、私は生きはじめる。
最終更新:2007-12-22 03:55:57
3823文字
会話率:2%