-乳酸菌- 小説家になろう 更新情報検索 - 新着順 -

黙々と大量のチョコレートを刻み続ける私に、弟は呆れたように言う。「よくまあ、チョコレートなんかが原因で男と別れるよなあ」

私がアシスタントをしている博士は、宇宙の大部分に興味が無い。だから私にも、関心が無い。彼にとって雨はただ少し気温を下げるだけのもので、コーヒーは水分を補給するためのものであるみたいに。

椎名林檎さんの長く短い祭のPVを元に文章化しました。

眠ることが趣味である、つまらない男と跳ぶことが特技である女が呼応する。

有紀ちゃんのお腹の中で善玉菌ちゃんと悪玉菌くんがバトルするおはなし。

満月の夜、露出狂の男に少女が差し出したのはパンツだった。

健全な小学生「ぼく」が一匹のネコと出会い、日常が少しずつ変わっていく連作短編です。お茶を飲んでごろごろしたり、行事に参加するもなにかずれていたり、来客があったり……。　季節に合わせて更新していきます！

深夜、同級生に連れられて私が足を踏み入れたのは学校の屋上だった。彼女が言うには、こんな噂話があるらしい。 ――「真夜中の屋上に行った人は、狂って死んじゃうんだって」

探偵助手のバイトを始めたはずの新名の仕事といえば、ゲーマー所長にコーヒーを入れることばかり。そんな美藤探偵事務所には風変わりな依頼が舞い込んでくる。初恋のカタツムリを探す紫陽花や、会った事のない失踪した恋人を探す女性。獏に記憶を食べられてしまう男の子。……３話完結の連作短編です。花言葉と一緒にどうぞ！

自作ゲーム≪Another Storia≫の広大なフィールドで嫁を待っている間に寝てしまった蓮。目が覚めるとそこは知らない森の中で！？ この世界では常識離れしたステータスで悪を懲らしめる！なんてことはせず、気の向くまま人助けをしたり、ゲームにはないレアドロップを集めてみたり、時にはダンジョン攻略に挑戦したり・・・・・？ 既婚ながらもハーレムフラグを立てまくる彼がおくる異世界ドタバタ奮闘記。

絶望とも思える戦い。それでも彼女達は諦めずに立ち向かっていた。

おじさんは私の「叔父さん」で、親代わりで、兄弟代わりで、それから、世界の中心だ。世界の中心は神様だから、彼は神様だ。――高校生の翼には願い事があった。世界中を幸せにする、というその願いはいつになっても叶えられそうにない。そんなある日、神様のように慕う『おじさん』の恋人が現れる。

23年間のぐだぐだエッセイ

女子大生の絢子は、通学の電車で会う気味の悪い女性に疲弊していた。女性はいつも絢子の前に現れ、大きく見開いた目で絢子を見つめる。そんな時、絢子はふと、ある都市伝説のことを思い出した。

私が思うにこの世界は、みんなせかせか急いでる。 そんなに急いでばかりいないで、たまには歩いてみませんか。

遠い未来へ飛ばされ彷徨っていた魔王は、風変わりな少女と出会う。存在意義を失くしてしまったと嘆く魔王に、少女は「じゃあ私とおんなじですね」と笑った。*コバルト短篇新人賞最終候補に残していただきました！

沢木香穂里先生のお題に基づくお話です。

神様、結婚しましょう。そういうと、神様は一瞬だけ面食らった顔をしてふうわりと笑った。神様は、村にたった一本だけある桜の木の神様だ。でも、村の人たちはみんな知らない。桜の神様がこんなところに独りぼっちにされて、寂しがっている事を。 *コバルト短編新人賞『もう一歩』作です。

小学四年生の頃なんだけど、オレンジの絵を描いたの覚えてる？　忘れちゃった？　……まあいいや、聞いてよ。

小谷はどんな時も幸せそうに笑う。彼女が言うに、どうにも幸せとは捕獲するものらしい。

河野先輩が切り出した別れ話は、驚くほどわかり辛い。なぜなら私の苦手科目は数学だからだ。

冗談半分に真っ赤なバラを買ってみた。いらないよ、と困った顔をする河野先輩が見たかったのだ。なのに彼は、嬉しそうに笑って、自分のどこがすきなのか聞く。

私は君が好きだから、君の話を聞いてあげる。 日本語って、どうも難しい。私の好きな君の話だから、余計に。 *他サイトにも投稿しています。

彼の好きな人に、なろうと思った。そうして気付いたら、私は私じゃなくなっていた。本当は私達、少しだって気が合わない。

受験が近付いている。でも、焦る一方だ。 そんな時、先生が差し出したのは球根だった。 *他サイトにも投稿しています。

古川が美術部を辞めた。そしてついでに、彼は私の彼氏も、やめた。 そんな静かな部室で後輩君は、黙々と紙吹雪を作っている。 *他サイトにも投稿しています。

自分の名前がどうにも苦手な女の子のお話。 *他サイトにも投稿しています。

劇の裏方として、小道具作りに勤しんでいて、ふと思った。 シンデレラのガラスの靴は、どうして脱げてしまったのだろう。 *他サイトにも投稿しています。

高校最後の文化祭。私は最初で最後の失敗をした。だから悔し紛れに叫んだら、彼は横でへらりと笑っていた。 *他サイトにも投稿しています。

世界中を幸せにする事をテーマとした「私」と「あたし」と「わたし」が主人公の連作掌編です。 風船を追いかけてみたり、眺めてみたり、飛ばしてみたり。 *他サイトにも投稿しています。