【ファイナルファンタジーのような世界観を目指して】
この世界には空間を呑み込み続けるヌルの眼と、空間を吐き出し続けるヌルの泉と呼ばれる現象が存在した。人々はそこから生み出される不思議な道具を利用し、五大共同体と呼ばれる5つの居住地区と、それらの権力者から構成されるアラウンと呼ばれる管理組織によって生活を送っていた。アラウンはヌルの眼から生まれた怪物――球獣の駆除を行い、人々の生活を守っているはずだった。そう人々に信じられていたのだが……。スラム街ダリアでジャンクショップを営む
クロドは、ひょんなことから死にかけた少女を助けることとなった。ただの人助け。特に深い意味もない行為だったのだが、目覚めた彼女の口から聞かされたのは、この世界の存続を脅かす、ある重大な事実だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-03 23:17:55
156287文字
会話率:33%
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