落ちこぼれ。
それは私のこと。
私は、魔法を使うまでは『特別な存在』だった。
この国の『王になれる証』を持った私は、皆から期待されていた。そして同時に、皆の期待を裏切った。
私は他者から与えられた魔力を、際限なく奪ってしまう異質な存在だったから。
――なのに、どうしてルディアス様は私を選んでくれたんだろう。
黒い短髪に意志の強さを表すような黒い瞳。
端整な顔立ちはいつも無表情だったけど、彼は魔力を奪った私に笑顔を向けてくれた。
私が魔力を奪っても倒れなかった唯一の
人。優しいルディアス様。
誰よりも優秀なのに、誰よりも不器用な彼に、私も次第に惹かれていって……。
魔法学院に通って一人の美青年と出会い、落ちこぼれと言われる少女が成長していくお話。いちゃらぶ?学園物です。
R15は念のため入れてあります。
1話が大体2000文字くらいで、のんびり進んでます。
初めて書く小説で悩みながら進んでますが、お付き合い頂けると嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-01 00:41:56
66099文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:67pt