ここは青森。肌を貫き心臓に直接当ててくるかのような冷気が吹いてくる。そんな、風に抵抗するかのように前に進み夜の間に積もったであろう雪を踏み潰す。
「ここが噂のカラオケか?」
黄色と赤と青。まるで、信号機のような3色で彩られた派手な外装をしたカラオケ店がそこにはあった。雪が積もる11月の初めに出来た新しいカラオケ店らしい。
だが、ここのカラオケ店からはある噂が流れていた。ここのカラオケ店には謎の能力を持つ奴らの本部のようなものだというのだ。
ここ数年海外で、神の能力を持つという
人間達が暴れまわり世界で1番でかい会社らしきものを造り上げた。
このカラオケ店は、その会社の日本支社では無いが能力を持った人間達が集まっているらしい。
神の能力があれば、世界とは言わないが日本やアジアの1部を支配下に置くことは出来る。
だが、そうなれば他の組織との対立というのは避けられない。経済や他のものでの争いであれば害は少ないが能力を持った人間達。ましてや、ここ数年で暴れまわり世界で1番の組織に仕上げた人間達に、小さい島国、日本が戦いを挑みマトモな勝負をできるのかすら怪しいラインであった。
「おい、そこの兄ちゃんここに神の能力持った奴らが居るらしいな」
カラオケ店の店内の灯りが一斉に落ち、当たりが暗くなる。
マッシュヘアーで目を隠している流行りとやらに乗った大学生のような見た目をして受付にいる店員に対して睨みを利かせていた。
「お客さん……あんたも、能力とやらを持ってるタイプの人間ですよね?……害を与えるなら私が直々に相手してあげますよ…」
店員は何かを察し、腹の奥をキツく締まるほどに括りあげている。
「お前は俺とやって勝てる訳が無い。お前の能力じゃ無理だろどうせ。お前の能力は敵に能力があるかどうか、それを判断する能力しかないだろ。」
冷静な判断と明晰な頭脳でテキパキと相手の能力を分析し淡々と能力の解説をしている。
「お客さんの能力は……風の能力ですか……確かに私じゃ相手にならないかと思いますが……何かようですか?」
「俺はお前らの組織に入りたいんだよ……嘘かどうかはお前の能力かなんかで分かるんじゃねぇのかよ……」
店員のクエスチョンに対して、しっかりとアンサーをして店員が静かにカウンター内へ入れ、店員の裏にあった鉄製の冷えきったドアノブを回折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 17:48:34
6031文字
会話率:70%
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ここは緑豊かなカナン王国
火・水・地・風 の能力を持つ「能力者」と呼ばれる強者達がいて、それぞれの能力を封じる石
紅石・真石・翠石・紫石が存在する。
火は水に水は地に地は火に弱い。風の能力者は希少で また風はどの属性にも弱点にはならないが力が大きすぎて扱える者も少ない。
能力者や力の強い男はカナン国で重宝され、その妻になろうと令嬢達は より強い男を求める。
女は弱い。守るべき存在だと根強く男達の意識に埋め込まれた常識。
それを根底から覆す様に1人の少女がカナン国、初の女性騎士
になる為、ベンガル騎士団に乗り込んできた。
ユリ
親に捨てられ孤児院で育つ
7歳でカルロに拾われ武術を仕込まれる。食べる事が大好き。15歳。風の能力者
カルロ=カーウェル
縛られる事が大嫌い。戦いの天才。25歳。
水の能力者
アベル=クライス
カナン国の英雄。女嫌い
18歳。風の能力者
アーサー=クライス
アベルの双子の弟。兄とは正反対の性格。風の能力者
ローリング=グラディウス
(ローラ)
ユリの親友で乙女の心を持つ。18歳
火の能力者。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-04 09:29:25
11353文字
会話率:54%
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