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【一章・幼年期編】
ペルダナグ王国第一王子ヴィクトル・ペルダナグ(10歳)の筆頭婚約者候補の公爵令嬢アリアーシュ・セラトリア(10歳)はヴィクトルが婚約候補者たちを集めて開いたお茶会で毒入りのお菓子を食べて命を落とした。
ほんの一瞬の出来事。電車事故に巻き込まれ命を落としたわたしは目を覚ますと知らない世界、知らない国のペルダナグ王国の公爵令嬢アリアーシュ・セラトリア(10歳)に転生していた。アリアーシュはペルダナグ王国第一王子ヴィクトル・ペルダナグ(10歳)の筆頭婚約者候補
だった。
目覚めてびっくりなんと絶世の美少女に転生…なんてことはなく…
毒入りのお菓子を食べ一年間眠り続けていた体は筋肉が落ち起き上がることもできず、こわばった指を動かすこともできない。顔は目が窪み、頬はこけ、全身骨と皮だけのまるで骸骨のようだった。
転生したのに命の危機から始まる第二人生、どうする?どうなる?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 00:00:00
157618文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:86pt 評価ポイント:38pt
作:戦艦ちくわぶ
ローファンタジー
連載
N0671EC
かつて人間と争い、敗れた種族がいた。彼らは数千年の間身を潜め、来るべき再興の日を待ち続けた。
そして愚かな人類が自ら滅びの道を歩み、地球の主権が再び大自然のもとへと還った時、彼らは翼を広げた。
人類の九割弱が死滅した二十五世紀、北欧に興った新興国家がその持てる技術を用いて世界を掌握しようと試みていた。その侵攻による被害をこうむった人々の中に、ある一人の少女がいた。煉獄の左目と最果ての宇宙の如き黒い右目、左頬に刻まれた謎の紋章、闇よりも深き黒髪と、雪よりも美しく儚い肌をし
たその少女は復讐のためにあてのない旅をさまよう。
そして彼女は自分と似た「彼ら」と出会うことで、自らのアイデンティティを見つける。
ダークな話で、主人公の少女が痛めつけられるシーンがあります。ご注意ください。
他に二つ執筆しているので、最短で三日に一度の更新になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 21:18:08
882576文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:206pt 評価ポイント:86pt
作:hiro.biz
ローファンタジー
連載
N6680IO
※これはあらすじではありません。
では何ですか?
さあ、何でしょう。
トントントン……。
病院の個室のドアが突如叩かれる。
「はい」
「失礼します。療養中に申し訳ありません。少しお話をお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」
返事をして間もなく病室に入ってきた2人組の男性。
不慣れな敬語を使うのは初老を過ぎた50前後とみられる男性だ。
「あ、すみません。怪しい者ではありません」
対応しようと立ち上がった母に対し、横にいた若い男性が何かを母に見せている。
「刑事……さん?
」
どうやら警察手帳を見せていたようだ。
「突然すみませんね。○○さん……あなたが山道に倒れていた件と××さんが失踪している件についてお話をお聞きできますか?」
「はい……。何をお話すればよろしいのでしょうか?」
「率直にお聞きしますが、あなたが傷だらけで倒れていた件について。誰か……人や動物に襲われた事件ですか?それとも滑落などの事故ですか?」
「襲われた……。動物……?刑事さんはファンタジー作品に登場するようなモンスターは存在すると思いますか?」
質問を質問で返す青年。
その後も警察が質問をするものの中々要領を得る事が出来ない。
「では、質問を変えましょう。今、××さんは何処に居るかご存じですか?」
業を煮やした警察が質問内容を変更する。
「××……。あれは何処なんでしょう……」
青年の頬を一筋の涙が伝う。
「××さんはまだご存命ですか?」
「……はい。生きています。でも2度と会えないでしょう」
「大怪我をして動けないとかですか?」
「いえ、とても元気ですよ」
1つ目の質問に続き、話の要領を得ない回答を繰り返している。
「お母さん、スマホ取って。バッグに入ってるから」
青年は側にいた母に指示を出しバッグからスマホを取り出してもらう。
渡されたスマホを操作し、2人の警察に保存していた写真を見せる。
1つ1つ当時の状況を思い出すように説明をしながらの作業。
「これで全てです。すみません、疲れているので休ませていただいてもよろしいですか」
スマホ内の写真を全て説明し終わり、青年が話を締める。
「長時間失礼しました。また後日改めてお話お聞かせください。ご協力感謝いたします」
青年の────
続きは有料会員様限定配信(冗談です)
すみません。もう少し先があったのですが、あらすじの文字数制限……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 20:00:00
81796文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:57pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:10pt
…ここは科学と魔法が完全に等価、ファンタジーとSFが混ぜて煮こまれたような世界。
モンスターが闊歩し、時に人類の生活圏へと現れる。
奴らは人類の脅威であると同時に資源だ。
討伐を行うは、国家の最終兵器たる騎士。
魔法、スキル、オーラという超常的な能力、電子・魔導兵器を用いて人類の支配圏を維持する英雄だ。
竜人のラーズは、そんな騎士を目指して騎士学園を卒業。
しかし……、限界を感じ、一般大学受験に進路を変更した。
そう、これは騎士の道を挫折した、ある大学生の物語だ。
ドギャギャギャギャッッッ!!!
「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!? 死ぬぅぅぅっ!!!」
騎士の力は失った。
単位に焦り、部活は忙しく、合コンは緊張。
パンチで鼻血、悪霊に追われ、マフィアの銃弾が頬を掠める。
それでも、目の前の現実を楽しむ話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 19:42:54
82912文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:142pt 評価ポイント:72pt
私はリグレッタ。死神と恐れられた一族の末裔で、最後の生き残り。
物心ついたころからずっと、深い森の中で静かに暮らしてる。
森の外に出たいなんて、考えたことも無い。
お父さんとお母さんが言ってたけど、森の外に出たら、私達は生きていけないんだって。
沢山の人たちを怒らせてしまうから、出ちゃいけないんだ。
まぁ、私は別に、今のままで良いんだけどね。
そんなある日、私はあの子と出会ったんだ。
獣人の女の子。ハナ。
怪我してて辛そうで、本当はやめた方が良いはずなんだけど、私は彼女を助
けてあげた。
そしたらさ、ハナちゃんが私に言うんだよ。
お母さんみたいだねって。
それがもう可愛いのっ!
尻尾を振って、頬を染めて。
嬉しそうに笑う顔がもう、可愛いのっ!
いいや、ダメダメ。
思いっきり頭を撫でてあげたいんだけど、私はハナちゃんに触れちゃいけない。
触れちゃったら、うっかり魂を解放しちゃうかもしれないからね。
私は死神なんだ。
だから、人に触れちゃいけない。
でも、ちょっとだけでも、撫でたいんだけどなぁ。
「カクヨム」にて同時連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 14:52:41
267947文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:88pt
総合ポイント:42pt 評価ポイント:18pt
魔導書。
それは人がこの世に生を受けし時に顕現させる魔導士の証。
魔導書を通して初めて行使できる魔法は、アークランドと呼ばれるこの世界においてごく普通のありふれた力であり不可欠な力。
サラマンド王国を収めるヴェルブレイズ家に生まれた王子ヴィンセント・ヴェルブレイズは、魔導士なら誰もが持つそんなごく普通の魔導書が現れないまま成人を迎える。
サラマンド王国には魔導士の階級制度が根強く残っており、階級は生まれ持った魔導書の能力の高さにより決定される。
それは生まれた瞬間
にその者の魔導士としての運命が決まるという残酷な事実を意味している。
一般的な魔導士と違いヴェルブレイズ家では代々魔導書の顕現と覚醒は同時に起きない血筋であり、覚醒は肉体的・精神的に成熟した頃と遅い傾向にある。
ヴィンセントには、覚醒を促す代々受け継がれる成人の儀式においても覚醒が見られず、ついには魔導書の顕現すら認められなかった。
代わりに頬に刻まれた、嘲笑うような『G』の刻印。
王家の恥晒しという烙印を押されたヴィンセントはサラマンドを追放され、華々しい王家の生活から奴隷以下の最底階級へと一気に転落することになる。
全てを失い絶望する彼はまだ知らない。
魔導書(グリモワール)を持たないことが何を意味するのかーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 12:02:14
132115文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:27pt
総合ポイント:50pt 評価ポイント:24pt
最初、咳を出し始めたのはある民家の椅子だった。人の口のような裂け目が椅子の座る部分の凹みにできて男のように低くてそして痰がのどに絡んだように咳き込むのだ。その現象に初めて会ったある民家の女性は悲鳴を上げて椅子から立ち上がった。何しろ、いきなり激しい風が自分のお尻に吹き込んできたのだから驚くのも無理はない。その女性はお尻にべっとりとついた粘着きを手のひらで拭い取りながら咳き込む椅子を見ているしかなかった。次に咳き込んだのは教会のじゅうたんだった。やはりこれにも人の口の大きさの
裂け目ができて今度は女の声で咳き込んでいるのだ。飛沫交じりの咳はずっと収まらずに祈りをささげるどころではなかった。そして、この病は人にも伝染し始めた。街の人々はほとんどが寝込んでしまうほどだった。街から咳払いの音が消えることはなく夜はお互い耳障りで眠れもしなかった。
少年は同い年の友達ハスと共に弓を背負って街の外の丘の上に来ていた。丘の上かららせん状に爬虫類のしっぽをちぎったような紐が少しずつ重ねられてふもとまで渦巻いている。少年たちはそのらせんに沿うように丘を下って行って渦巻の端までやってきた。そこにいたのは羊の少女だった。羊の少女は爬虫類のしっぽみたいな紐を渦巻の端に重ねた。「これはね、竜のしっぽなんだよ」少年が訪ねるのも待たずに少女は答えた。「殺さなきゃだめだ」ハスが叫んだ。少年は震える手で弓に矢をつがえる。「ごめん、サーヤ」と少年が顔をゆがませ弓弦を引き絞った時、丘からふもとまで渦巻いていた竜のしっぽの連なりがうごめき始めうねり少年の頬をはたいた。少年は少しよろけながらも矢の切っ先を少女に合わせて弓弦から指を離した。矢は彼女の胸を貫いて、彼女は虚空に消えた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-27 12:01:59
31389文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
どこか腑に落ちない、と首を傾げるように地面に立ち並ぶ木の杭。それらを結ぶ鉄線が背の高い茶色の雑草がひしめく平原とひび割れた道路を区切っている。
と、そこから一匹の灰色の犬が出てきた。耳と頬が垂れ下がり、道路をヒョコヒョコと歩いているが、足を怪我しているわけではない。ただそうしたほうが同情を買えると思っていただけ。そして、それは正しかった。
今、一台のトラックが停まり、犬は開いたドアから助手席に乗り込んだ。吹いた風は雑草をさざめかせ、まるで映画のエンドロール。遠ざかるトラ
ックの背に拍手を送っているかのようだった。
確かに、物語はこれで終わりだ。だが、それでは何の事かまるでわからない。ゆえに遡るべきである。彼らのためにも。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-27 11:00:00
4540文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:2pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
旦那様は身長2メートル越えのゴリマッチョ。眼光鋭く、額から頬には刀傷が残る超強面。泣く子も黙るトレーディア王国騎士団の騎士団長だ。
一方、聖女の能力を持つ奥様は、小柄で華奢。ふわふわとした砂糖菓子みたいなとっても可愛い女の子(※見た目に反して中身はけっこう行動的)。
そして奥様には皆に内緒の秘密があって…?
そんな凸凹夫婦がおくる、離婚の申し出から始まる分かりやすい溺愛のお話。
ふたりが本物の夫婦になるまでのまさに出来レースです*^^*♪
ムーンライトノベルズ掲載作の大人描写
を抑えたものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 10:36:45
8314文字
会話率:22%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:0pt
卒業パーティでお約束のように繰り広げられる婚約破棄劇場。
公爵令嬢のウェンディは、隣に男爵令嬢で聖女であるスミラを連れた王太子であるジャンに婚約破棄を言い渡される。
そうして始まるざまぁ劇……決まるのは、ビンタか右ストレートか。
――聖女って前世がクソビッチでもなれるらしいですよ!力は使えないけどね!
最終更新:2024-04-26 17:44:51
12436文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:2pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:柴崎 りょう
ハイファンタジー
連載
N0405II
『プロローグ』
昔は要所として栄えた ”海に浮かぶ古城”は、贅ある限りを尽くし溺愛されて育った哀れな貴族の息子と同様、見栄のみが先行し、中身のない恥知らずの伽藍堂と揶揄され、ひっそりと歴史の中に埋もれていく遺物でしかなかった。
そして今、朽ち果てた城に行き来できる唯一の大橋が人策によって意図的に崩壊し、完全に孤立している。
因果なのだろうか、思わず顔に出てしまった嘲笑を制し、これから戦場となる舞台を悠然と見下ろす。
蒼白い月光に照らされた”海に浮かぶ古城”を最後の砦とし、
逃れる場所がないことを悟り決意した領民たちは、農機具の鍬や鋤、身幅の大きい包丁を手に取り、つぎはぎだらけの布をまとって、海から渡ってくる外敵を退けるために身命を賭けよとしている。
青年は、ポケットに入れてあった何の変哲もないふたつの指輪を愛おしそうに見やると、果樹園から運ばれてくる花の香りを思い起こした。「故郷の匂いだ」 青年は呟くと頬を緩め微笑んだ。わずかに赤みを帯びた金色の髪を逆立せ、彼の碧眼は歓喜に色を輝かせていた。
青年は、前だけを見つめている
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 17:00:00
60014文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:44pt 評価ポイント:30pt
二人の女神に祝福されしクルシウス大陸。その北部には魔族と呼ばれる者達の国、アルカンディア帝国がある。
長きに渡りその帝国の一角を支えて来た獣王将軍ガデラインの長女であるペルディータは魔力があっても魔法自体はからっきし。しかしその代わりに物を自由に動かす不思議な力を持っているのだが、何故か父親からはその力を極力使わない様にと常々注意を受けていた。割と便利なのでうっかり使ってしまう事がしばしばあり、今では父親どころか専属メイドにまで怒らる始末である。
そんな彼女の夢は立ち遅れてる
自国のファーマシスト(薬師)に憧れ独学で専門書や薬草を集めて勉強をしていたが、文武両道を旨とする父の教育方針で日課としてやっている剣術や多様な座学の合間にするしかなかった。
悶々と日々を過ごす十五歳のある日、嘗ての敵でもあった人族の国、マージナル王国の王立学園へ皇女殿下の名代として留学する事を打診され、国外への憧れも相まって魔族の者として初めて学園へ行く事になるのだが……。
そこで出会う聖女のルームメイトやその婚約者の王子、そしてやたらと気に掛けてくれる見覚えのある青年との学園生活が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 08:44:31
207677文字
会話率:57%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:74pt 評価ポイント:26pt
どら猫(野良猫)に転生した三毛田涼は、人外のお兄さんと出会いました。人外さんはどうやら、森のお医者さんをやっているらしく……?
どら猫はただ食べて満足して寝るだけ、それでいいんです!
優しい人外さんの腕の中で、涼ことミーコは今日も美味しいものを頬張ります。
一瞬だけ残酷描写あり
※涼と人外さんの出会い編、食べるのは最後だけ。
最終更新:2024-04-24 08:35:22
3666文字
会話率:22%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
今まで見ていた世界が見えない。
なんの反応応答も得られない。
『目』を失った。
その事を彼に話すと、ただ心配そうに私の頬に触れた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
今の私の状態でもあります。
最終更新:2024-04-22 19:05:30
903文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:5pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
SSS(スーパーショート小説)
3000文字から1万文字程度の断片的な小説
最終更新:2024-04-22 16:43:30
4302文字
会話率:44%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
去年の冬、親友が亡くなった。
幼なじみでもあった彼女の思い出が詰まった地を離れ、寮制の学校へ進学した私。親友の死から、私はあることに対して過敏に反応するようになった。
それは、命を馬鹿にする言動。
冗談でも悪口でも「死んじゃえ」などと言う輩は頬を引っ叩くほど、私は命を馬鹿にする、軽んじる奴が大嫌いだ。
新しい住居となる寮には変わった人が沢山いて。頼りになる先輩から下衆な同級生もいて。毎日が慌ただしい。
それでも私の心は未だにあの冬で停まっている。
最終更新:2024-04-21 18:45:38
14672文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:40pt 評価ポイント:30pt
とある砂漠。新たに砂に埋もれていた遺跡を発見したと言えど、一年近くも経てばその熱も冷め、また元々大して世間の興味も引いておらず、深夜。調査を続けていたのはある年老いた考古学者のみであった。
「うーむ」と唸る博士。数週間前、遺跡の屋上のこの石板に触れたとき、確かに電流のようなものが走り、また文字が光って見えたのだが、やはりあれは気のせいか。徹夜続きだったものなぁ……。
と、博士が上体を大きく反らし、伸びをするとパキポキと子気味のいい音が鳴った。そして美しい星空をその瞳に映す
と自然と頬が緩んだ。これでいい。これまでも、そして老い先長いとは言えないこの人生を捧げ、後の世代に知識の橋渡しをするのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-21 16:00:00
1449文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
婚約前提の初顔合わせだというのに、涙をこらえ、物凄い形相で睨みつけてくる公爵令嬢イザベラ。
そこまで不本意なら、断ってくれた方がいいんだけど……思わず失言した伯爵家の三男ギルは、勢いよくビンタされてしまう。
しかも婚約者になるギルには笑顔のひとつも見せないくせに、他の男の前では頬を染め、恥ずかしそうに微笑むってどういうこと!?
そしてある日、平民の少女を空き部屋に連行するイザベラを目撃し、助けに飛び込むと――。
そこには、ほつれたギルのシャツに顔を埋め、ご満悦で深呼吸をする
公爵令嬢……イザベラの姿があった。
「で? どういう事だか、頭の悪い俺にも分かるように説明してもらいましょうか」
片思いをこじらせた公爵令嬢イザベラが、勘違いを撒き散らし、暴走しながら婚約に向けてひた走るハッピーエンドです。
穏やかに読める、優しい世界を目指します。サクサク楽しく進みますのでお気軽にご覧ください。
***
こちらは【連載版】です!
短編は日間総合1位をいただきました。
読んでくださった方、ありがとうございます!
※短編完結予定だったのですが、イザベラを書くのがとても楽しかった為、連載化しました。第1話は短編と重複箇所が多いですが、所々加筆しておりますので、是非違いを楽しんで頂けますと幸いです。
※ブクマや評価、とても励みになっております!
そして感想も!すごく嬉しいです!大事に拝読し少しづつお返事しますので、お待たせして恐縮ですが、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 12:17:51
62619文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:124pt
総合ポイント:5622pt 評価ポイント:2934pt
作:彩田(さいた)
ハイファンタジー
連載
N5357HX
婚約者からもらった指輪が外れない。
ついでに変な軽い音とファンファーレが聞こえるようになった男爵令嬢。
そこから訪れる出会いと窮地。
彼女は左掌を左頬に当て、左人差指で頬をポンポン叩きながら思考を巡らし打開策を捻り出す。
これは困難に立ち向かい続ける彼女が世界を救うまでの話。
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サブタイトルに*印がある章:R15に準ずる事でPTSDを抱えている方はその章を読まない方が良いかもしれません。
次の章の前書きに前章のあらすじを記載致します。
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2022年11月8日以
降14時位に一章ずつ第一部完了まで投稿致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 16:31:24
262616文字
会話率:61%
IN:0pt OUT:72pt
総合ポイント:58pt 評価ポイント:24pt
作:ねこまんまときみどりのことり
異世界[恋愛]
短編
N1575IX
「私、幸せになりたいの。だから、死んでください、|お義姉さま《おねえさま》!!!」
そんなことを言われて、義妹に包丁を向けられてる私は、当然逃げる。
「止めなさい、アレンシア。貴女はクソ王子に騙されてるのよ! 目を覚まして!!」
追い詰められて階段。
あ~れ~と、体が浮いて階下へダイブ。
打ち所悪く、
チーン♪と、ご臨終。
異母妹アレンシアは、今頃事の大きさに驚き動揺している。嘘泣きではない涙が頬を伝い、膝を突いて嗚咽をあげる。
「あ、ああっ、|お義姉さま《おねえ
さま》。私、私は何てことを。ごめんなさい、ごめんなさい………」
あっと言う間の出来事で、使用人が止める間もなく死んだ私はナイアガラ・アルサーキ。公爵家の長女だ。
私がクソ王子呼ばわりしたのは、この国の第二王子ケニーア・イブメリアンで、私の婚約者だった男だ。
ケニーアはナイアガラの婿となり、アルサーキ公爵家の婿に。ナイアガラの兄はザンクロス大公家の婿に入る事が、幼い時に王命で決まっていた。
◇◇◇◆◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 20:43:01
14605文字
会話率:25%
IN:0pt OUT:7pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
頬に大きな傷のある少女が、異国の衣装で舞い踊る事で、引きこもっていた家から出ることができ、恋をするお話。
街のお祭りで目立ってしまった少女は、貴族の家に閉じ込められ、辛い生活をさせられるが、兄や友人に助けられる。
田舎から街に奉公に来ていた少年は、お祭りで少女の踊る姿に一目惚れし、仕事をしながら旅を続け不遇な境遇にあった少女を探すし出す。
出会った少女に想いを告げる。
最終更新:2024-04-17 10:00:00
59573文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:18pt 評価ポイント:10pt
作:水瀬そらまめ
ハイファンタジー
連載
N3593IQ
それは、旅の道なかば、気まぐれに降り立った白く瞬く地でのことだった。深く藍色の夜空に三日月が浮かび、ほのかな灯しが純白の砂丘の上をきらきらと輝いていた。冷麗な彼女に、すっかり時を忘れ見惚れていると、背後から生暖かい風がふうと私の頬をかすめ、次に真横をまたふうと何かがかすめていった。咄嗟に振り返ると、遠くに、どんよりとした雲か霧のにじんだ点が、次第にゆっくり形をとってふくらみ、そのうちに、一頭の立派な馬と、馬にまたがった一人の青年の姿となった。
最終更新:2024-04-15 20:07:17
101754文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:29pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
「ねぇ、いい加減気付いてくださる? レオンは貴方なんて好きじゃないの、私を愛しているの、さっさと婚約解消してレオンを自由にして頂戴」
春の訪れを祝う園遊会の最中、美しい声で居丈高に告げたのはシルヴェストル公爵家のマルティーヌ・リオンヌで、言われたのはアルノー伯爵家のニナ・アルノー令嬢である。そして問題のレオンとはバルテル伯爵のレオン・バルテルの事で、ニナの婚約者なのだが、何故かマルティーヌをエスコートしてこの場にいる。
ニナは困ったように頬に手を添え「あらまぁ」と零した
。
ニナとレオンは婚約者であるが、ほぼ没交流である。そしてレオンが最近何かの集まりでエスコートするのは決まってマルティーヌ。ニナとレオンの婚約は失敗だったのでは? 婚約を解消するつもりでは? と親達も含めて周囲は考え……そして喜劇の幕が開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 22:19:37
14581文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:10pt
総合ポイント:20648pt 評価ポイント:18702pt
『彼女』は僕の同級生で、17歳で女子テニス部で快活で、笑うと淡い桃色の頬に浮かぶえくぼがとても似合っていて、つまるところ最強だった。
これは冴えない僕が幾星霜の障害を乗り越え、彼女の肌着より彼女に近い存在になるまでの物語。
お代はいらない。一読の価値あり。
読んで、後悔はさせない。
最終更新:2024-04-11 19:35:24
11308文字
会話率:23%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
常に何かを食べていなければ魔力が枯渇してしまい命も危うい令嬢ヴィオラ。小柄でいつも両頬に食べ物を詰めこみモグモグと食べてばかりいるのでついたあだ名が「小リス令嬢」だった。
大食いのせいで三度も婚約破棄されてしまい家族にも疎まれるヴィオラは、ひょんなことからとある騎士に縁談を申し込まれる。
見た目は申し分ないのに全身黒づくめの服装でいつも無表情。手足が長く戦いの際にとても俊敏なことからついたあだ名が「黒豹騎士」だ。
黒豹に睨まれ怯える小リスだったが、どうやら睨まれているわけでは
ないようで…?
対照的な二人が距離を縮めていくハッピーエンドストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 20:28:27
34366文字
会話率:42%
IN:1pt OUT:11pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
また、空を舞う。
だがあの時とは何もかもが違っている。
青く澄み渡る空。流れる雲。体に感じる爽やかな風。
それらは私の薄暗い心までも晴れやかにしてくれる。
そんな感情とは裏腹に醜悪な姿をした魔物を切りつける。
頬にかかる血液さえ気にもとめず私は進む。
1度は自ら捨てた命だ。存分に使ってやろう。
最終更新:2024-04-06 20:00:00
4015文字
会話率:24%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
ニカは現れなかった。朝の明るさは雲に隠されて、時計台はずっと小雨に晒されていた。まるで、透明な針みたいな小雨がかなたの肌に刺さるたび跳ねるような音色が感じられた。かなたはまるで、自分の全身がピアノにでもなった気分だった。雨粒に頬や腕を押されるたびに、かなたは澄んだ音色を肉体で聞いた。腕を振ったりジャンプしたりしてかなたは小雨と遊んだ。かなたの肌が雨を浴びるたびにきれいな音色が肌を貫き骨まで届く。
キーワード:
最終更新:2024-04-06 14:31:08
62197文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
とある男がいた。彼はその道のプロであり、今いる場所もその仕事に関係する。
しかし、プロと言っても資格や検定もない。それで金を稼ぎ、食えているというだけに腕があることは確かだが運の要素が大きい。
ゆえに、ツキに見放されればそこまで。そして、いつまでもうまくはいかないものである。
「うおい! この!」
「ぐっ、クソッ!」
しまった、と思ったときには腕を捻られ、床に押さえつけられた。頬からフローリングの冷たさと絶望が体全体に染み渡っていく。
「この泥棒がぁ……」
「うぐ……」
そう、彼は泥棒。真夜中、入り易しと見た家に侵入したものの、金目の物を探すのに夢中で後ろから近づかれていたことに気がつかず、このザマであった。
謝ったところで見逃してはくれないだろう。まだ本腰入れて抵抗を試みてはいないが、今にも腕をへし折られかねない気迫を首筋にひしひしと感じる。この家主は武術の心得があるのかもしれない。彼はまだ警察に捕まったことがないだけに、これからのことを思うと体が震えた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-30 10:30:00
3250文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
――2人とも真面目です。ほんとに。――
【世界観共有日常系学園百合小説企画群・『星花女子プロジェクト』(Twitter:@sjp_lilyworks)第14弾参加作品】
立成20年度の星花女子学園高等部1年1組。
そこにいる、とある2人の生徒。
一人は、格好いい生徒会長を目指す真面目な女の子、葛城 直葉。
彼女は困っている人を助けようと……して空回りしてしまっても、気にせず日々努力を重ねているようです。……どこからかうじうじする声が聞こえるのは気のせいでしょうか。
そしてもう一人、これまた生真面目な女の子、鉄木志保。
吹奏楽部に所属する彼女は、チューバでとても正確なリズムを刻みます。……でも正確過ぎて、どこか機械のようですね。彼女の顔も、いつも強張っていて堅苦しく思えます。
真面目な2人の女の子。
似ているようで似ていない、でも確かに繋がるものがあるように見えますね。
志保と直葉。
方向性(ベクトル)の違う真面目女子同士が惹かれあう物語、はじまりはじまり。
※ラブコメで出しましたが展開によっては恋愛カテゴリに移るかもです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 07:00:00
2636文字
会話率:40%
IN:0pt OUT:40pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:0pt
作:アキナヌカ
現実世界[恋愛]
完結済
N2790IT
僕は岩崎裕介(いわさき ゆうすけ)には親友がいる、ちょっと特殊な遊びもする親友で西村鈴(にしむら りん)という名前だ。僕はまた鈴が頬を赤く腫らせているので、いつものことだなと思って、そんな鈴から誘われて僕は二人だけで楽しい遊びをする。
★★★このお話はBLです 裕介×鈴です ノンケ攻め 襲い受け リバなし 不定期更新です★★★
小説家になろう、pixiv、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、fujossyにも掲載しています。
最終更新:2024-03-26 00:42:37
35375文字
会話率:83%
IN:0pt OUT:19pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:4pt
こちらは自由詩、散文詩から描かれる
(*´`*) ꕤ 菜乃詩の世界 ꕤ です♪
自由気まま、感じるままに……
思いと想いを言葉に、文字を文章へと表現して。
ある時は景色を、またある時は大空への思いを。
頬染める恋に、逢いたい気持ち夢物語のように。
その心を、ゆっくり、大切に紡ぎ、描いてゆく。
最終更新:2024-03-24 02:22:22
1953文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:138pt 評価ポイント:120pt
『――くんに盛大な拍手を! いやーおめでとう! 我が校から未来の巨匠が誕生といったところかねぇ! ははははは!』
とある中学校。体育館の壇上に立つ彼はこれまでにないほどの高揚感、誇らしい気分を味わっていた。胸に抱える賞状には市の絵のコンクール大賞の文字が。そして背中のスクリーンいっぱいに彼の絵が映し出されていた。
マイク片手に誇らしげにする校長に肩を叩かれ、恐縮する彼。全校生徒の拍手が肌にビリビリ響く。あとで揶揄されることを気にし、ニヤけまいとするも頬は緩む。そして下半
――
『いやー、立派な猫だ。あれだろ? エジプトのやつだろう? いい抽象画だなぁ。さあ、もう一度盛大な拍手を!』
校長がそう言った瞬間、ライターの火を手で撫でるような、そんな心の揺らぎを彼は感じ、渦巻く拍手もどこか遠くのことのように思えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 19:00:00
1671文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
「ずっと、ずっと君が好きだ、ネリア。君のやりたいことは何でも叶えたいと思う。その準備はしてきたつもりだ。どうか、私と結婚してください」
紅潮した頬で私の前に跪き、青年は透き通るような紫の瞳でまっすぐに私を見つめている。
高級な銀糸のようなきらめく銀色の髪が、風に吹かれてさらりと揺れた。
「ネリアの恋が実って、本当に嬉しい! こんな夢みたいな人が本当にいたのね」
ミサーラさんが感動したように目を潤ませて私達を見ている。
確かに目の前に居る人は、銀髪が美しく、冷た
い目をした美形だ。加えて言うならすらっとした長身で、動物のような筋肉を感じさせる。
サッシュがつけられた白い制服は国の騎士団での高い位置を示し、貴族であることは間違いないだろう。
私が好きだと公言してきた人物と一致する。
でもその人物……架空の人物なんですけど!?
気がついたら(身に覚えのない)恋が実っていたネリアのハッピーエンドの話です。
※他のサイトにものせてます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 13:46:39
12899文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:852pt 評価ポイント:716pt
幼稚園に通う娘の王美竜から冊子タイプのアルバムを見せて欲しいとせがまれた台湾人女性の王白姫は、自分の独身時代のアルバムを娘に披露する事を決意する。
ページを捲る度に蘇る若き日の思い出に、白姫も思わず頬を緩ませるのだった…
(本作品は、武 頼庵様御主催の春企画「イラストで物語書いちゃおう!! 企画」の参加作品で御座います。)
最終更新:2024-03-19 04:42:34
2442文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:160pt 評価ポイント:146pt
作:まさかミケ猫
パニック[SF]
完結済
N1522IR
その日、日本中のあらゆる映像メディアを通じて、内閣総理大臣による緊急記者会見の様子がライブ配信されていた。
いつも眉間に皺を寄せている重田首相は、持ち前の低い声で事態の深刻さを語る。
『そのウィルスに感染すると思考が楽観的に――つまりポジティブになってしまう、と。そんな危険なウィルスが今、世界的に蔓延しているのであります』
ポジティブ・ウィルス。
一週間ほど前、米国に突如として現れたその新種のウィルスは、人間の考え方を強制的に前向きなものへと書き換えてしまうらしい。しかし
当初はそれを誰も深刻に捉えていなかった。
『ポジティブなのは良いこと、ですか? それは事態を軽く見過ぎだ。そんな悠長なことを言っていられる段階はとうに過ぎているのです。この一週間だけでも、交通事故の増加。工場災害の多発。行方不明者の続出。一部地域では停電の復旧目処も立たず、このまま感染が進めば社会は…………たぶん大丈夫』
重田首相の頬が、急に緩む。
その首をよく見れば、何かに噛みつかれたような痕がついていた。
『根拠はありませんが、たぶん大丈夫であります』
いつも悲観的な展望を語ってばかりいた首相の、あまりにも突然の変化により……皮肉にも、日本人はポジティブ・ウィルスに対して強烈な危機感を抱くようになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 18:10:23
13098文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:86pt 評価ポイント:74pt
『動物園でライオンの赤ちゃんが四頭生まれました』
ほう、かわいいもんだな。
『このうちの成長した一頭が清掃中だった飼育員を襲い、脱走。町に現れたのです』
え、どういう、あ、そうか。テレビを点けたばかり。『○○年に○○動物園でライオンの――』と、俺は冒頭を聞き逃していたのだ。納得。あえて可愛らしい赤ちゃんの時の映像を視聴者に見せつけ、脱走したライオンの恐ろしさを際立てようという魂胆なのだろう。大げさにし、不安を煽り視線を釘付けにし視聴率をがっぽがっぽとテレビ局の考えそ
うな手だ。まあ、どうでもいい。今は――
『ですが、ライオンは地域猫と頬を寄せ合ってお昼寝』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 11:00:00
1004文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:7pt
総合ポイント:2pt 評価ポイント:0pt
この国の第一王子、ヘリオットは吸血鬼になる呪いをかけられた。
その呪いが解けるまでの間、彼の血袋として選ばれたのは男爵令嬢のクリスティア・アイシクル。
表向きは婚約者、実際は吸血鬼のヘリオットに血を捧げる役目に就いたクリスティアは今日も塔の階段を駆け上がる。自分のおやつと彼に血を与えるためのナイフを持って。
「殿下~、おやつの時間ですよ。腕にします? 頬にします? それとも、く・び・す・じ?」
今日も彼女は愛する彼に血を捧ぐ。
最終更新:2024-03-06 15:00:00
33237文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:286pt 評価ポイント:242pt
かつて聖獣が降りたって普段人の目に映らない精霊が人の目に見える奇跡の日精霊祭。いきなり婚約者にあばずれと言われたモリアナ。どうやら義妹がわたくしが男漁りをしていると告げたのだ。しかもご丁寧に承認まで見つけてきて。
そんな暇などなかったのに。頬を叩かれて痛みをこらえていると目の前に一頭のユニコーンが現れて……。
最終更新:2024-03-04 13:00:00
2636文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:35pt
総合ポイント:13182pt 評価ポイント:12220pt
―――世界は、いくつも存在している。
『右上方に新たな歪み!!リース!』
「分かってる!」
敵の攻撃を搔かい潜り、機体に斬撃を浴びながらもT.O.D.L.Fの首を斬り落とす。
「はぁぁぁッ!!」
―――魔法が存在する世界、異能力が存在する世界、機動兵器が存在する世界…
「兄…さん?どう…して…?」
リュージは強く抱きしめ、背中を鮮血色に染めていく。
「…ヒメカは俺が守るって…約束…したもんな…」
ーーー…どの世界も残酷だ。
「私は…!」
「ははははッ!散
々殺してきといて、最後は良心の呵責かしゃくに苛さいなまれるかァッ!」
敵機はこちらの攻撃を尽ことごとく躱かわすと、急接近して首を掴み、壁に叩き付けた。
「きゃぁッ!!」
「ヒヒッ!」
すぐ目の前に、銃口が突き付けられる。
「お前はもう用済みだァ!ユーリア・アシスティィッ!」
―――どんな微かな希望でさえも、最後は絶望へと変わり、打ち砕かれる…
「あ…あぁ…」
血が止まらない。
「そんな…何で…!」
支えているアメリアの体から血が溢れ出し、大きな血溜まりを作っていく。
「…そんな…顔…しない…で…?」
微笑みを向ける彼女の手が、ユウキの頬に触れる。
「…助け…れて…良かった…」
「い、今絶対に助けますから…―――ッ!!」
―――自分のせいで、かけがえのない人を死なせてしまう…
「…ね…え…」
―――また、目の前から消えてしまう…
俺は、本当に無力だ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 20:00:00
99265文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:67pt
総合ポイント:4pt 評価ポイント:2pt
「これは情けでもなんでもなく、俺の本心だ。君を一生涯かけて守り愛したい」
五歳で両親を亡くし身寄りのなかったソフィアは父親の同僚であるエルガン子爵の家に引き取られるが、義父母と義姉に冷遇されずっと侍女のように扱われていた。
とある日、義父に頬を打たれながら「何も質問するな、行けばわかる」と言われ行かせられたシャルフ辺境伯の家。そこにはフードを深く被り黒い眼帯をした氷の瞳の力をもつ男がいた。
その片目で見たものを凍らせてしまう氷結辺境伯と、家族に冷遇され続けながらも純粋でひ
たむきな令嬢が心を通わす王道ラブファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 17:40:00
16411文字
会話率:45%
IN:1pt OUT:41pt
総合ポイント:484pt 評価ポイント:350pt
これが現実だというのなら誰か私の頬をつねって下さい!!
〜趣味がDIYのスーパー腐女子は転生生活を謳歌したい〜
最終更新:2024-02-29 18:31:42
154845文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:43pt
総合ポイント:44pt 評価ポイント:16pt
交通事故で亡くなった者が異世界でもっとも美しい男になり困惑しつつも順応する話です。
かなりアクションしてます。と、いうか、徹頭徹尾アクションです。
おそらく、なろうで一番美しい主人公ではないでしょうか。
簡単に説明すると、大型トラックから外れたタイヤに弾かれて雑居ビルの壁面に後頭部を打ちつけるという一風変わった死にかたをした十握真人(とつかまひと)は異世界で美しい体を受肉した。女性なら年端のいかない少女から腰の曲がった老婆まで遠目に見ただけで頬を緋に染める美丈夫である。十握に
は劣るが容姿端麗なハーフエルフのエイリアの――つまり、美への免疫がある――パン屋で働きながら身分証欲しさに商都ラウドで冒険者をすることになる。こちらの世界に送りこんだ存在の意図がわからない以上、なにが逆鱗かわからないので慎ましくいきたいがそうは問屋が卸さない。トラブルに巻きこまれる。弱点であるメンタルをゴリゴリに削られながら人を助けているうちに街のトラブルシューターになってしまった。そんな話です。が、ストーリーはFBIの警告から始まる作品と同じで軽い味付け程度ですので気に留める必要はないですよ。淡々と話が進む深夜のドラマやアニメを観る感覚で楽しんでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 12:39:42
430128文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:70pt
総合ポイント:442pt 評価ポイント:276pt
作:プリンアラモード
現実世界[恋愛]
連載
N1386GJ
高校生活1年目のある日の放課後
教室にて
鈴木 和真は目の前で起きている光景を見て、啞然としながら思う。
「一体、どうしてこうなった?」
俺は今、誰もいなくなった教室で同じクラスメイトである美少女に告白されるところだ。
だが、告白と言っても皆が思う、一般的な告白とは違う。
なぜなら、それは美少女四人による、同時告白だったからだ…
「あのさ……和真君。」
「は、はい……」
「もし、良かったら、私と付き合ってくれませんか?……。」
そう頬を赤らめ告白してき
たのは、|木嶋《きじま》 |唯《ゆい》
黒髪のショートヘアと綺麗な黒の瞳が特徴的なごく一般的な生徒。
性格は、ちょっぴりおとなしめだけど、とても努力家である。
「ちょっと待ちなさい! 和真!。唯なんかより……そ、その……わ、私と付き合いなさいよ!」
そう恥ずかしさ全開に告白をしてきたのは、|駒形《こまがた》 |花音《かのん》
甘栗色のロングヘヤーを肩まで伸ばした髪と緑の瞳が特徴。
性格は……まぁ、一言で言えばツンデレである。
「えぇー、こんな二人よりもー、私と付き合ってくださいよ~。」
そう軽々しい口調で告白をしてきたのは |清水《しみず》 |葵《あおい》
茶髪のショートヘアーと、なんと言っても男子が必ず、チラ見をしてしまうほどの巨乳が特徴。
だが、性格はわがままであり、自意識過剰なところがある。
「いいえ、この、三名よりもわたくしとのお付き合いしてくれませんか?和真殿」
最後に告白をしてきたのは俺たちクラスの学級委員を務め、あの西園寺財閥の一人娘である |西園寺《さいおんじ》 |彩華《いろは》
黒髪のロングヘヤーを一つでまとめている所といつも黒縁メガネをかけているのが特徴。
性格は、超が付くほど真面目であるが……
まぁ、この辺で話を戻そう
「そんな事、急に言われても……」
俺はいきなり過ぎる、四人同時告白にどうして良いのか分からない。
てか、そもそもこれは夢じゃないのか?……
そう、疑ってしまうほど、俺の前であり得ない現象が起きている。
俺は一度、彼女らから背を向け頬をつねる。
「いてっ!」
どうやら、この夢のような現象は現実だった。
それが、分かった瞬間、心の中で俺は叫んだ。
「一体、どうしたら、いいんだよー!」
これは、そんな俺と四人の美女の恋愛物語である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 00:00:00
152194文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:488pt 評価ポイント:118pt
「……ふぅ」
今日も聖女としての仕事で疲労困憊の私。
軽く伸びをしてから自宅の扉を開けた、その時だった。
「あっ、聖女様が帰って来た!」
「わぁ、凄い! 本物の聖女様だー!」
「っ!?」
妹のドリスと同年代くらいの、二十歳前後の二人の女の子が、私のところへ駆け寄って来た。
だ、誰、この子たち!?
「やっほー。おかえり、お姉ちゃん」
「――! ……ドリス」
テーブルに頬杖をついているドリスが、プラプラと手を振ってきた。
「えーと、あなたたちは、ドリスのお友
達かしら?」
「はい! 今日酒場で知り合ったんですけど、聖女様の妹だって言うから絶対噓だと思ったら、マジだったんで、マジビビッてます!」
「ねー! 普通そんなの噓だと思うよねー!」
「オイオイ、フザケんなよお前らー。さっき奢ってやった酒代、徴収すっぞ」
「アハハ、ゴメンゴメンー!」
テーブルの上には夥しい数の酒瓶と、いかにも高そうなツマミが広がっていた。
またこの子は……!
私が仕事で汗水垂らしている間、昼間から酒場で飲んだくれた挙句、初対面の女の子を連れて自宅で優雅に二次会とは……!
しかもその酒代は、私が仕事で稼いだものである。
私が聖女になって間もない頃、家計が潤った途端、ドリスは仕事を辞めてしまった。
それ以来今日までずっと無職で、私のお金を使って贅沢三昧の日々を送っている。
流行り病で両親を亡くした私にとって、今やドリスはたった一人の肉親。
ついつい甘やかしてしまっていたのが、完全に裏目に出た。
仕事が忙しくて、なかなかドリスと向き合う時間が取れなかったというのもあるけど、そろそろキツく言わないと……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 21:09:15
11686文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:35pt
総合ポイント:3158pt 評価ポイント:2888pt
作:まさかミケ猫
ヒューマンドラマ
完結済
N1306IQ
八歳の時に天涯孤独になったアキラは、すったもんだの末、父の従兄である「スミちゃん」に引き取られることになった。あれからずいぶん時間が経ち、高校生になった彼はスミちゃんと友達のような関係で日々を過ごしている。
そんなアキラが最近ちょっとだけ悩んでいるのが、スミちゃんを「養父」と呼ぶべきか「養母」と呼ぶべきか、という点であった。
骨格は雄々しくガッシリしているのだが、内面には乙女らしい心を秘めているらしいスミちゃん。
アキラはスミちゃんに対し、父親のような頼もしさも感じながら
、母親のような安心感もあり、友達のような親しみも覚えるため……この感覚をどのように呼称したものか、なんとなく決めきれないまま日々を過ごしていた。
六月下旬のある日。
毎週金曜日はスミちゃんが彼氏の家にお泊まりに行くので、アキラはいつものように家でダラダラと映画を見て過ごそうと、傘を差して近所のコンビニまで食料の買い出しに行ったのだが。そこには――
雨の中、びしょ濡れで佇む女の子。
クラスメイトの水無月さんが、頬を真っ赤に腫らし、ヒビの入った眼鏡を持って静かに泣いていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 18:11:48
12381文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:14pt
総合ポイント:40pt 評価ポイント:38pt
頬に傷のある伯爵令嬢が幸せを掴むまで、のお話。
王太子を婚約者に持つ伯爵令嬢と、悔やむ王弟殿下の心持ちを描きました。
会話はほとんどありません。
最終更新:2024-01-31 20:00:00
6890文字
会話率:14%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:244pt 評価ポイント:220pt
作:いちいちはる@1/25用済み聖女電子書籍発売中
ヒューマンドラマ
短編
N6137IP
容赦なく頬を打たれて、眼の前にチカチカと星が散る。
その瞬間フィルメリアの脳裏によぎったのは、これどこかで見たことあるやつだ、という妙に達観した思考だった。
異世界転生したことに土壇場で気づいた彼女が、どうにかこうにか国外追放を免れようと頑張る話。
最終更新:2024-01-27 08:15:52
11776文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:4874pt 評価ポイント:4546pt
大店の一人娘である5歳のひろは、母親の顔を覚えていない。ひろがよちよち歩きの頃に「若い男と逃げた」らしい。父親はひろを可愛がってくれているが、商いに忙しく、世話係の下女がひろに見せる態度はそっけない。次第に1人遊びが増えていた。
そんなひろのここのところの楽しみは、傀儡師でもある飴売りから飴を買い、人形芝居を見ることだ。
飴売りから飴を買うようになってからは、優しそうな頬にえくぼのある女が頭に浮かび、母親に違いないと喜んでいた。
そうしたひろの寂しくはあるが平凡な日
々は、旅に出た父親の死の知らせで一変する。
大店内で突如起こる刃傷沙汰。
呆然としているひろを助けたのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 19:03:02
28562文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:pt 評価ポイント:pt
「うわっ! ちょ、ちょっと! マナブ! あんたねぇ、外の虫かご! あれ、中身捨ててきなさいよ! 臭いし変な虫湧いてたわよ!
あーもう、ほんっっとヤダー! 思い出したら鳥肌が立ってきたわ! ほら早く! お母さん、お風呂入ってくるから、その間にとっとと捨ててきなさいよ!」
「ちっ、はーい……」
床に寝転び頬杖ついて、テレビを眺めていた私はゴロリと一回転し、起き上がった。
これは私が小学生の時の話だ。
最終更新:2024-01-18 11:00:00
3181文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:25pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
アンジェリア・ドレスラー=サンセットサファイアは、貴族学院の一年生である。ある日彼女は初対面の名も知らぬ令嬢に、突如頬を打たれる。「貴女みたいな不細工なんかに、ハワード様は渡さないんだからっ! ハワード様は私と結婚するのよっ!!!」いやまず貴女は誰。そしてハワード様はもっと誰。困惑しつつも大事にしたくない……というアンジェリアと違い、彼女の従姉妹や親友である双子のキャリーとバリーはアンジェリアに訪れた不運に怒り、犯人を捜す。 / 作者が繁忙期に気分転換に頭空っぽにして書いて
た物語です。サックリ終わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 16:02:45
22547文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:11734pt 評価ポイント:9198pt
検索結果:817 件