日本政府による電脳世界移住計画の目論見が露見してから十年。地球には統一電脳世界監視機構(UCS United Cyber and virtual reality space Surveillance)が誕生し、全世界における電脳世界の一元化、標準化および利用者の生活の主体を現実世界に置くことを前提にした「健全な」運用、利用の監視体制が整えられた。統一電脳世界はかつてない利便性と安全性を兼ね備えた理想世界として全世界に普及したが、同時に「電脳麻薬」という新たな脅威を生み出した。そしてUCS誕生から一年、突如として理想世界はひとつのVRMMORPGの世界に飲み込まれた。ゲームの名はNOAⅢ。懲りずにこれをプレイ中だったユーキとミサは、混沌と化した世界で電脳麻薬の取引現場を目撃してしまい、密売組織に囚われてしまう。それを救ったのは、かつて邪神の討伐とともに命を落としたはずの、「勇者アルス」だった。
※6/21タイトル変更
※「俺(勇者)がいるのに異世界から英雄召喚する世界なんていらない」続編となります。前作を読んでおられなくとも大丈夫なはず! です。
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