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検索結果:66 件
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
現実世界[恋愛]
連載
N8762IX
田舎の平凡な男子高校生・船坂紋次郎はある日、見慣れない銀髪のハーフ美少女が暴漢に乱暴されそうになっている場面に遭遇、生まれ持った怪力と異常な傷の回復力で暴漢を血祭りに上げ、美少女を助けてやる。
だがその銀髪のロシアンハーフの美少女、エレーナ・ポポロフは、実はロシア帝国時代「ロマノフの帝剣」と謳われた超武闘派貴族の末裔であり、彼女の高祖父は過ぎし日露の戦いにおいて、日本軍と血で血を洗う戦争を繰り広げた存在だった。
その超武闘派貴族の宿敵――かつてどんな激戦からも必ず生きて帰
り、数多のロシア兵を屠り、傷だらけになりながらも激戦を日本軍の勝利へと導いた一人の日本兵――通称「不死身の船坂」と呼ばれた大戦士は、実は紋次郎の先祖。つまり、エレーナと紋次郎は、世が世であれば決して交わることが敵わない宿敵同士の子孫だったのである。
かつて先祖に敗将の汚名を着せた「不死身の船坂」の子孫が紋次郎だと知ったエレーナは、紋次郎を「宿敵」と呼び、自分と紋次郎は今も不倶戴天の敵同士であるのだと言い張る。
けれど――どう考えてもこの人、絶対俺のこと好きだよね?
絶対認めないけどこの人、間違いなく俺のこと好きだよね?
だって「調査」と称して毎日俺にだけウザ絡みしてくるし、何なら俺の好きな異性のタイプとか、好みの食べ物とかも「調査」しようとしてくるし、隙あらば腹筋触ろうとしてくるし――。
好きになっちゃったら即・無条件降伏――衝撃の第二次日露戦争ラブコメ、勃発。カクヨムにて先行公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 12:10:00
67384文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:16pt
総合ポイント:126pt 評価ポイント:58pt
主人公:カズトは、五年前に勇者として召還され、勇者パーティーメンバーと共にとうとう魔王を討伐に成功した。
ただし、魔王討伐したら特にやることがなく昔の夢であった自分の料理を出す料理店をのんびりと勇者パーティーの女性メンバーと共にやる事にした。
種族問わず料理に加え宿泊サービスを提供する傍ら何故か依頼が度々持ち込まれ解決して行く事になっていくのだ。
カズト自身、のんびりと店をやれれば良いと思ってる。ただし、自分の生活や周囲の人達に危険が及んだら容赦はしない。
※およそ、3日
~4日のペースで更新していきます。
たまに仕事の都合や何かしらイベントが合った場合は遅くなるかもしれないので、その時はごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 08:00:00
878241文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:2444pt 評価ポイント:862pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
連載
N8542IL
「ル―――――――――――ルルルルルルルルルルァ!! ヘーイ、センキュエビバディ!! ルックアットミーマイダイナマイトバディ!! ベリーナイスアンブレーラァ!!」
私――音に聞こえたド貧乏男爵家の娘、グレイス・リンプライトの実家は、代々積み重なった借金によって家計は火の車。日夜食うや食わずの生活にウンザリしていた時に王都内で見つけた「お飾りの妻募集!」とのチラシに飛びつき、私は言われるがままホイホイとお飾りの妻として生きることを決める。しかもお飾りの妻を募集していた相手は、
この国イチの金満家貴族家であり、美貌の若き当主として知られるアデル・メレディア伯爵であった。
顔の良さに似合わない、その生来の気弱さから女性が苦手なアデル様は、「早く来孫の顔を見せろ」とうるさいひいひいお祖母様からの圧力に屈し、愛のない偽りの結婚相手を探していたのだった。チラシで。
「一年後には子供が出来ないことを口実に離縁するから、それまでどうかお飾りの妻でいてくれ」と懇願してくるアデル様だったが、こちとら生来の貧乏人、底抜けの明るさとカネヅルを逃してなるものかの闘魂で、私はこの偽装契約結婚をどうにか本当の結婚ということにしてしまおうと画策するものの、顔以外は至って普通の人間であるアデル様は常に塩対応。お飾りの妻としてこちらを努めて無視しようとしてくるアデル様にブチギレた私は、遂にある日、妙案を思いつく。
「そうだ、どうせお飾りの妻というなら、着飾って着飾って死ぬほど着飾って、お飾りの妻である私を無視できないようにすればいいじゃない」と――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 12:10:00
51316文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:56pt
総合ポイント:684pt 評価ポイント:398pt
アラフォーな傭兵の男は自分の強さに限界を感じていた。
そこで男は、1本のナイフを取り出した。そのナイフで死ぬと生まれ変わるという魔法が付与されている魔道具の一つだった。
男は、これ以上強くなれぬならと躊躇さずにナイフを胸に突き刺した。もし、生まれ変われるなら次は魔法を使いたいという願いを思い倒れた。
最終更新:2024-04-17 08:07:00
61979文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:134pt 評価ポイント:58pt
地球の神様が誤って殺してしまった林田悠真。そこで異世界の神様であるリオウに転生して貰った。
転生先で神様リオウが用意してくれたであろう建物と6人の店員にて、今日明日と異世界で中華屋を営むのであった。
最終更新:2024-04-16 15:07:24
62492文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:90pt 評価ポイント:42pt
最底辺職業である錬金術師を授かったカズトは勇者パーティーに入るも3年程で追放されてしまう。
理由は単純で冒険者最低ランクであるEから昇格しないからである。
一人になったカズトは誓った。「絶対に錬金術師で成り上がってやる」と。
最終更新:2024-04-15 11:19:52
60741文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:71pt
総合ポイント:154pt 評価ポイント:84pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
短編
N1832IM
【その者、緩き衣を纏いて不毛の野に降り立つべし。失われし聖と魔の絆を結び、遂に我らを、白き清浄の地に導かん――】
人間族と魔族が五百年間も戦争を継続している世界に、異世界である日本から「聖女」として一人の女が召喚された。人間でありながら圧倒的な魔力を秘めるという聖女を捨て置けば、戦争における魔族の敗北は必至。それ故、【焦熱の魔王】ベルフェゴール・リンドヴルムは聖女の奪還を実行、魔界へ連れ去り聖女を魔道へ堕とそうと画策するものの――。
「うほぉー何コレ! 塗ったら勝手に色
が変わって虹みたいな色になんじゃん! 魔族ネイルすげー! ヤバみ深し!」
――なんと異世界から聖女として召喚されていたのは、日本の白ギャルJK・恋し浜のえるであった。
五百年の長い歳月を生きていながら、女の子と付き合うどころか、いまだに手を握ったこともない残念美形魔王ベルフェゴールは、陽キャの塊であり、しかも距離感が近いのえるの言動にほとほと手を焼くものの、一方で期待してもいた。
数百年前、魔族の大予言者が予言したとされる、この戦争を終わらせる存在――「魔族に優しいギャル」。人間でありながら、穢れた存在であるとされ、激しい迫害や差別を受ける魔族にも分け隔てなく接し、しかも優しいとされる存在。のえるがその伝説に名高き「魔族に優しいギャル」ではないかと考えたベルフェゴールは、のえるを保護し、彼女の力で戦争を終わらせようと画策する。
一方、先代の聖女が家族の仇でありながら、聖女である自分を保護し、聖女を戦争の道具に仕立て上げようとする人間族から護ろうとするベルフェゴールに、のえるもいつしか心惹かれていく。
だがそんなある日、魔界へと連れされられた聖女を奪還すべく、「勇者」を名乗る人間が魔王城に突撃してきて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 12:05:01
30898文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:256pt 評価ポイント:224pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
短編
N8195IL
有効成分がジワーッと効いて――! 「あ! 気がつけば溺愛されてる!!」
最終更新:2023-10-23 12:10:06
9396文字
会話率:53%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:1328pt 評価ポイント:1226pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
短編
N6202IL
待っていたのは案の定、溺愛の激愛でした――。
最終更新:2023-10-16 12:05:42
14504文字
会話率:42%
IN:0pt OUT:80pt
総合ポイント:10286pt 評価ポイント:9372pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
短編
N4346IL
「まさか、この私に靡かない女がこの世にいたとはな――フッ、面白い女だ」
ルックバック王国の王太子であるメレニス・パワー・ルックバックは、いわゆる何ひとつ欠けたところのない、限りなく完璧に近い存在だった。その美貌、圧倒的な才能、頭脳……全てのことが片手間にできてしまう人生はいつしか輝きを失い、彼は周囲の女性が望むままの人間に成り果てていたが、そんなある日、弱小貴族家の令嬢であるリネットの手を取って口づけようとした瞬間、「私は殿下に興味はありませんっ!!」と激しく拒絶されてしま
う。
「この私に靡かない女がいたとは……フッ、面白い女だ」と興味を示したメレニスは彼女に執着するが、リネットには既に婚約者がいた。しかもその婚約者は田舎の弱小貴族の倅・オーウェンで、スーパーダーリンな彼とは何もかも劣っている男だった。「あんな面白くない男にお前のような面白い女を渡してなるものか……!」と憤慨したメレニスはいつしか完全にリネットのストーカーと化し、四六時中後をつけ回しては監視するようになる。
雨の日も、風の日も、雪の日も夏の暑い日も彼女らをストーキングしているうち、いつしかメレニスは自分の人生に欠けていたもの――「努力」の素晴らしさを知り、その圧倒的な輝きに激しく感動する。面白くない男だとばかり思っていたオーウェンも、努力を重ねて徐々に見違えてゆき、メレニスは弛まぬ努力で変わってゆく彼を「面白い男だ」と認めるようになる。いつしか彼にとって、リネットたちをストーキングすることは人生の生き甲斐となっていたのだった。
だがそんなある日メレニスは、リネットの実家である男爵家が莫大な借財を理由に困窮し、オーウェンに一方的に婚約破棄を通達してきたことを知って――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 12:05:03
26786文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:2516pt 評価ポイント:2224pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』12/28書籍発売
異世界[恋愛]
完結済
N3371IG
大人気乙女ゲーム『妄執と欺瞞のCinque』、通称もぎチンが誇る悪役令嬢アストリッド・アンソロジューンと、その弟であるヴィエル・アンソロジューンは、ある日、姉弟ともども階段から転げ落ちた瞬間、前世の記憶を思い出した。
それは遠い異世界、日本と呼ばれた国で、やはり姉弟として生活していた時の記憶。現実の男を「萌えないゴミ」と言って憚らなかった腐女子の姉・葛西千鶴と、その弟である葛西有利は、姉が生前熱心にプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢と悪役令息に生まれ変わったのだ。そして、そ
の悪役令息ヴィエルのCVを務めている声優こそ、「乙女ゲーム界のプリンス」と呼ばれる声優、櫻井ヒロなのであった。
「櫻井ヒロが演じたキャラクターは必ず裏切る」との都市伝説通り、転生先の腹黒糸目青年ヴィエルも、ゲーム終盤の二年後、仲間を裏切って主人公を闇に堕とそうとした結果、攻略キャラクターの誰かに姉弟共々殺される――この破滅的エンドを回避するためには、男も女も見境なく籠絡してしまう魔性の声――櫻井ヒロの美声を用い、攻略キャラクター(男)と愛を育むしかない……そう主張する姉のアストリッドの命令により、ヴィエルはいやいやながら、攻略キャラクターたちとの関係構築に奔走する。
だがヴィエルの予想を裏切り、櫻井ヒロの魔性の声の効果は予想以上で、様々な有名声優が声を担当する攻略キャラクターたちと、乙女ゲームの展開そっちのけで次々とBLフラグがタチまくってしまい――!?
や、やめてくれ、俺はソッチの人じゃない! 俺は普通にヒロインと恋愛したいだけなんだ――!! これじゃあ乙女ゲームがBLゲームになっちゃうよぉ――!!
何故なのかキャラクターたちの声が脳内再生余裕の新感覚・悪役令嬢令息転生ファンタジー、ひょんなことから堂々開幕してしまい――!? カクヨムにても先行公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-05 12:05:04
83181文字
会話率:58%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:918pt 評価ポイント:616pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
短編
N1290IL
【注意】これはこちら同タイトル連載作品の短編パイロット版です。長編版はこちらからどうぞ→https://ncode.syosetu.com/n3371ig/
大人気乙女ゲーム『妄執と欺瞞のCinque』、通称もぎチンが誇る悪役令嬢アストリッド・アンソロジューンと、その弟であるヴィエル・アンソロジューンは、ある日、姉弟ともども階段から転げ落ちた瞬間、前世の記憶を思い出した。
それは遠い異世界、日本と呼ばれた国で、やはり姉弟として生活していた時の記憶。現実の男を「萌えない
ゴミ」と言って憚らなかった腐女子の姉・葛西千鶴と、その弟である葛西有利は、姉が生前熱心にプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢と悪役令息に生まれ変わったのだ。そして、その悪役令息ヴィエルのCVを務めている声優こそ、「乙女ゲーム界のプリンス」と呼ばれる声優、櫻井ヒロなのであった。
「櫻井ヒロが演じたキャラクターは必ず裏切る」との都市伝説通り、転生先の腹黒糸目青年ヴィエルも、ゲーム終盤の二年後、仲間を裏切って主人公を闇に堕とそうとした結果、攻略キャラクターの誰かに姉弟共々殺される――この破滅的エンドを回避するためには、男も女も見境なく籠絡してしまう魔性の声――櫻井ヒロの美声を用い、攻略キャラクター(男)と愛を育むしかない……そう主張する姉のアストリッドの命令により、ヴィエルはいやいやながら、攻略キャラクターたちとの関係構築に奔走する。
だがヴィエルの予想を裏切り、櫻井ヒロの魔性の声の効果は予想以上で、様々な有名声優が声を担当する攻略キャラクターたちと、乙女ゲームの展開そっちのけで次々とBLフラグがタチまくってしまい――!?
や、やめてくれ、俺はソッチの人じゃない! 俺は普通にヒロインと恋愛したいだけなんだ――!! これじゃあ乙女ゲームがBLゲームになっちゃうよぉ――!!
何故なのかキャラクターたちの声が脳内再生余裕の新感覚・悪役令嬢令息転生ファンタジー、ひょんなことから堂々開幕してしまい――!? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 12:04:28
9795文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:90pt 評価ポイント:78pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
現実世界[恋愛]
短編
N4789II
「すればいいんでしょ! 課金! ね!」
俺――高校生の森崎神秀(じんしゅう)は、仕事で家に寄り付かない両親の代わりに、隣に住む御厨さんの庇護の下で暮らし、その娘である御厨楓夏さんと、まるで姉弟のように育てられた。そのご両親が田舎に引っ越すとき、俺は家事など何も出来ないダメダメな楓夏さんの代わりに進んで家事をかって出るようになり、高校一年となった今では、御厨家の家事一切を取り仕切る人間となっていた。
だが、顔と体以外はものぐさで不器用な楓夏さんは、いつしか「課金」という名
のキスひとつで俺に様々な雑用を押し付けてくるようになり、俺はイヤイヤながら――という訳ではないにせよ、楓夏さんに「課金」されては、様々な雑用・面倒事をこなす生活を続けていた。
けれどある日、楓夏さんが町中でナンパされているところを「課金」で助けたことから、今まで幼馴染でしかなかった俺たちの関係が、単なる「課金」でしかなかったその行為が、徐々に「重課金」に変化していって――。カクヨムにも投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 12:04:13
14155文字
会話率:45%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:1440pt 評価ポイント:1178pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
現実世界[恋愛]
短編
N0488II
俺の名前は宇佐美礼司、裏垢発掘が趣味の陰キャである。
裏垢女子の発掘――それは普段遣いのアカウントとは違うアカウントで、胸だの尻だの、そんな場所を恥ずかしげもなく万人に晒して貧しい自己顕示欲を満たしている女子をTwitterから発見することである。表向きは満たされた生活を送っているように見える女子たちが、あられもない姿を自ら晒して「自分はこんなに凄いんです」とお気持ちを表明する行為――そんな浅ましい欲望をあられもない姿とともに晒している女子を見て満足する、それが裏垢発掘の醍
醐味なのだ。
だが――その裏垢女子の一人が、クラスメイトの女の子であったら?
しかもそれが、クラスのスクールカーストの頂点に座る、派手好きで美人でギャルの権化のような人で、元々から自己肯定欲の塊のような人だったら?
ある日、俺はクラスのカーストトップにいる美人ギャル・桃崎百愛の裏垢を発見してしまい、そこに掲載されている内容に激しく動揺する。どうしようかと迷った挙げ句、俺はあろうことか本人にこの裏垢を運営している真意を問いただしてしまう。
だが桃崎さんは悪びれるとか慌てることすらせず、それどころか「そんなに憤るなら一緒に裏垢やろうよ」と誘ってくる。反論も虚しく、俺はあれよあれよと桃崎百愛さんの裏垢運営に加担させられることになってしまう。
だが――その週末、俺は何故か長靴とタモ網姿で、田んぼの中を流れる川の中にいた。
「うおーヤバい! すげぇデッカイザリガニ入った! ウサミン、見て見て!!」
そう、カーストトップの桃崎百愛が運営する裏垢。
その裏垢は、まさかのガサガサ垢なのでした――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 13:00:00
10838文字
会話率:46%
IN:0pt OUT:81pt
総合ポイント:1256pt 評価ポイント:1108pt
「アリシア、次期聖女の地位を妹に譲りなさい」
私――アリシア・ハーパーは、華やかで愛らしい妹のノエルと違い、十歳から次期聖女として勉学に励んだのに、両親に愛されることがなかった。昔から両親はなんでもノエルの望むままに私からむしり取り、妹に与えた。そして今回は聖女としての地位と、ユリアン第一王子との婚約さえ私からむしり取った。
これ以上話しても無駄だと悟った私は、聖女の地位を妹に譲ることにした。妹を送り出す際、私は妹のノエルとユリアン第一王子に裏切られていたことを知る。人間
不信になり、晴れて傷物になった私はどこか領地内で隠棲することを考えていたが、私の農業の知識に目をつけた辺境伯ロラン・ハノーヴァー令息に求婚され、遠くハノーヴァー家へと嫁ぐことが決まった。
だがノエルが聖女兼王太子妃として就任した直後、王国には徐々に大飢饉の徴候が出始める。元聖女候補として私がハノーヴァー領の救済に奔走する一方、その任をこなすことができない聖女ノエルは徐々に追い詰められていく――。
以前、短編として出してそこそこの人気を博したヤツの連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 12:10:07
517810文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:15pt
総合ポイント:76510pt 評価ポイント:43498pt
作:佐々木鏡石@書籍化決定
ハイファンタジー
連載
N0719HB
「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めてほしいの」
「わ――わのどごがまねのすか!?」
巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。
原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に晒しかねないとのギルドマスター判断だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈し
てイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。
その後、ギルマス直々にオーリンへの随行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて励ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所属する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。
小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを殴りつけようとした、その瞬間。
「【拒絶(マネ)】――」
オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出来ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一体――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。
「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都会に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都会系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快な魔法冒険譚。意外に反響があった短編を連載化したものです。あまり更新速度とか気にせずやっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 12:04:24
322805文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:24pt
総合ポイント:60150pt 評価ポイント:38260pt
童話が大好きな高校生・天童王子(たかし)はゲームや漫画には興味無かったが、ある日バイトで貯めたお金で最新VRゲーム機アルタイルを買ったのである。
そのアルタイルで始めたのが、VRMMOであるGrimms Word Online通称GWOだ。
GWOは様々な童話の世界を冒険するゲームなので天童王子(たかし)にも興味が出て買ってしまった次第である。
後、GWOにはある噂がある。
童話のヒロインをとある条件で仲間に加えられるらしいのだが、相当難易度が高くらしく仲間に出来たプレイヤー
はサービス開始されて2年経つのに1割にも満たないらしい。
そして、噂なのだが仲間にした童話ヒロインとエロい事出来るのだと言う。
仲間にしたプレイヤーが少な過ぎて、まだ噂の域を出ないでいる。
もう一つ噂があり、その童話ヒロインはNPCやAIではなく、GWOを開発した会社の社員やバイトが操作していると言われている。
この二つの噂の事も気になり天童王子(たかし)はGWOをログインするのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 00:00:00
207542文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:66pt
総合ポイント:724pt 評価ポイント:178pt
作:佐々木鏡石@『がんばれ農強聖女』絶賛発売中
ハイファンタジー
連載
N2033HK
「驚くことなかれ、あなたはこの無敵要塞ガリアス・ギリの操者――つまり主となったのです!」
私、ジェネロ公爵家の一人娘であるシャーロット・マリー・ジェネロは、花も恥じらう十八歳。けれど、過去に罹った熱病のせいで、私の肉体は八歳の幼女のまま成長することをやめてしまった――。
肉体が幼女のままの婚約者なんて冗談じゃない、と、私の婚約者であったライル王子は呆気なく私を裏切った。私は激怒した父によって公爵家の面汚しだと断罪され、ギリ・ルインと呼ばれる辺境の古城に追放される。
人生の終わりを覚悟した私だったけれど、そのとき偶然にもギリ・ルインにかけられた封印を解いてしまい、そこでこの古城に眠っていた美貌の青年・ガリアスに出会う。実は私が追放されたこの古城は、かつて魔王が世界の中心として建設していた無敵の魔導大要塞ガリアス・ギリだったのだ。
なんやかんやの成り行き上、無敵要塞ガリアス・ギリの主になってしまった私は、同時に無敵要塞の入り口で骨になっていたかつての勇者・シェヘラザートと出会い、彼女が庇護していた《僭主の指輪》と呼ばれる宝物を託される。この《僭主の指輪》はそれを持つ者を地上の支配者にすると伝えられる宝物で、五百年前に起こった魔王戦争はこれを魔王の手から奪い取るために人間が仕掛けた侵略戦争だったことが判明する。
無敵要塞、そして《僭主の指輪》――二つの主となった私は、自分を裏切った婚約者のライル王子、そして父であるジェネロ公爵への復讐のため、そして《僭主の指輪》を欲深い人類から守るため、独りぼっちで五百年前の魔王戦争を再開することを決意する。《僭主の指輪》を求めて次々と無敵要塞を攻撃する人間たち。けれど同時に、私の下には、人間に虐げられ、抑圧されている魔族たちが保護を求めて続々と集まってきて――。
肉体年齢八歳の干物公爵令嬢が、縁あって無敵要塞の幼妻となり、世界相手に戦争を仕掛けてゆくタワーディフェンスファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 12:04:01
60608文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:20pt
総合ポイント:1640pt 評価ポイント:1078pt
作:佐々木鏡石@『がんばれ農強聖女』12/20発売
異世界[恋愛]
短編
N2781HH
「アレはいつの頃だったかしらね。アンタが村でスヴェンおじさんの芋畑に忍び込んで芋泥棒したのよね。おじさんはもう怒る怒る。アンタの首根っこ捕まえてその場で尻を十三発どついた。アンタの尻はリンゴか桃みたいに真っ赤になってそれはもう――」
私――田舎の貧乏子爵の令嬢であり、現在王都で癒し手として活躍するアロア・キャンベルと、騎士であるヴィンセントは、実は幼馴染。かつて弱虫、泣き虫、モヤシの三拍子揃ったヘタレ少年だったヴィンスはその後騎士団に入り、数々の武功を打ち立てた後、今や
『氷結の聖騎士』と呼ばれて恐れられる存在となっていた。
一方、そんなことになってるとはつゆ知らず、田舎でのびのび育った私がヴィンスと再会して三ヶ月。昔からモヤシの泣き虫ヴィンスは今や立派な青年に成長し、周りに畏怖される存在となっていたが、そんなことはお構いなしの私は、色々と昔の情けない話をしては彼を赤面させ、『氷結の聖騎士』のプライドとイメージと情緒とを滅茶苦茶にする生活を送っていた。
だがそんなある日、ヴィンスが遠征先で重症を負い、意識不明となる事故が発生して――。
『氷結の聖騎士』と王都では恐れられて調子ブッこいてる美形騎士が、そんなもんはお構いなしの幼馴染にアレコレ昔の恥ずかしい話を暴露され、その度に赤くなったり青くなったりする話。長い、ナーガいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 12:06:42
18908文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:12878pt 評価ポイント:11568pt
作:佐々木鏡石@『がんばれ農強聖女』12/20発売
異世界[恋愛]
短編
N8677HG
「あ、アレクシア・バートレット公爵令嬢! きっ君との婚約は、破棄しゅるっ……!」
僕――エドワード王子の婚約者である「悪役令嬢」ことアレクシアは、僕より五つ年上の二十二歳。王国の汚れ仕事を一身に請け負ってきた公爵家の一人娘であり、様々な体術や暗殺術、諜報術に長けるアレクシアと僕の婚約は、王家と公爵家との結びつきを危惧する他の貴族から常に危険視され、攻撃され続けていた。そのたびにアレクシアはそれに倍する暴力と恫喝で答えているのだけれど、僕は彼女が公爵家の汚れ仕事にまみれてい
くのを見るのが嫌だった。
彼女を他の貴族の攻撃から守るため、僕は何度も彼女と婚約破棄しようとするのだけれど、この妖艶で冷酷な公爵令嬢・アレクシアは何故か頑なに僕との婚約を破棄を拒み続け、それどころかその原因となった貴族の令息令嬢を非合法な手段で次々と潰してゆき――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-21 12:05:56
10943文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:70pt
総合ポイント:6228pt 評価ポイント:5682pt
「アレクサンドラ・ロナガン公爵令嬢! 君との婚約を破棄させてもらう!」
かつて婚約者であったアイナル王子にそう断罪され、北の豪雪地帯に追放された公爵令嬢アレクサンドラは、実は妾腹で、十歳で公爵家に召し出されるまではバリバリの山育ち。幸運なことに生まれ育った北の山に「追放」という名目で戻ることができて二年。名うての猟師だった祖父から叩き込まれた狩猟の知恵と技術を使い、今日も元気に獲物を追いかけていた日のことだった。自分を裏切り、ここに追放したはずの元婚約者・アイナルが目の前に
転がり込む、否、転がり落ちてくる。
アレクサンドラは知っていた。自分が追放されたその後、アイナル王子は「真実の愛」を教えてくれたはずの伯爵令嬢家に裏切られ、国を乗っ取られてしまったことを。頭も性格も悪く、処刑する価値もないと判断されたヘッポコ王子は着の身着のままでここ北の原野に追放され、死ぬ覚悟も定まらずに冬になるまで彷徨っていたのだ。
過去に自分がした仕打ちも忘れ、アレクサンドラに「助けてくれ」と懇願してくるアイナル元王子。無論アレクサンドラは助ける気などなかったが、アイナル元王子は幽閉されている妹のエヴァリーナの解放と引き換えに、春になって雪が解けたら徒歩で王都に帰り、伯爵家に処刑されるつもりだと宣言した。
自分にとっても実の妹同然だったエヴァリーナのため、アレクサンドラは「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」「命令には絶対服従」を条件に、今までやられた仕打ちの復讐を兼ね、春までこのヘッポコ元王子を生きながらえさせることを承服する。
だがアイナル元王子は理解していなかった。この冬山では「自分の食い扶持を自分で稼ぐ」ことが如何なる意味を持つことなのか。そしてこの山では、アイナルのような頭も体も弱い人間は生存そのものが許されないという事実を。果たしてアイナル元王子は風雪に揉まれて成長し、春まで生き残ることができるのか。
バリバリ山育ちで口が悪い狩猟大好き公爵令嬢と、能なし、甲斐性なし、根性なしの三バカヘッポコ元王子のデコボコ山暮らし譚。反響のあった短編小説の連載化です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-19 12:04:06
39666文字
会話率:36%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:1450pt 評価ポイント:914pt
数々戦闘シーンを書く中で、「そうか、戦闘シーンそのものは面白くないんだ」と悟った瞬間に見えた、絶対に陥りたくない「魔境」への戒めエッセイ。主になろう作者への提言となります。今回は真面目なエッセイです。
最終更新:2021-09-10 07:00:00
8512文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:1106pt 評価ポイント:1002pt
「すればいいんでしょ! 課金! ね! それでお弁当作ってくれる!?」
俺――高校生の森崎神秀(じんしゅう)は、仕事で家に寄り付かない両親の代わりに、隣に住む御厨さんの庇護の下で暮らし、四姉妹と一緒に育てられた。そのご両親が田舎に引っ越すとき、俺は家事など何も出来ないダメダメな四姉妹の代わりに進んで家事をかって出るようになり、高校一年となった今では、御厨家の家事一切を取り仕切る人間となっていた。
だが、顔と体以外は何もかも全くダメな悪魔の四姉妹――「だらし姉ぇ」風夏、「歪
み姉ぇ」林音、「仕方姉ぇ」火凛、「大天使」山女の四姉妹は、いつしか「課金」という名のキスひとつで俺に様々な雑用を押し付けてくるようになり、俺はイヤイヤながらも四姉妹の追加料金を受け取っては不必要な雑用をこなす生活を続けていた。
だが、揃いも揃って曲者である四姉妹の「課金」は、いつしか俺の想像を遥かに上回って過激になってきて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 12:03:18
14282文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:92pt
総合ポイント:4966pt 評価ポイント:4204pt
「ぶっひいいいいいいいいいいいいい! はァァァァァァンやっぱり神! この方は神! 尊い! 尊すぎてもう語彙力が追いつかなああああああああ!! ぶっひいいいいいいいいいいい!!」
私――聖女リプリー様の侍従を務めるアルフレッド・ヴァロンの仕事は、「恋のときめき」によって霊力が増すリプリー様をときめかせる恋愛小説をその御下に届けること。様々な恋愛小説を読んではブヒブヒと喜び、聖女の霊力をだだ漏れにするリプリー様。中でも彼女のお気に入りなのが、いま巷でベストセラーとなっている逆ハ
ーレム系学園恋愛小説『琥珀のエルミタージュ』でありました。
実は――この『琥珀のエルミタージュ』の作者である仮面作家ミス・フォークスの正体は私――アルフレッドなのです。それは数々の恋愛小説を届け、聖女リプリー様の心のツボを知って知って知り抜いた私だけが書くことのできる、聖女専用の恋愛小説なのでありました。
次は一体どんな展開にしてやろう、どんな風にして聖女様を喜ばせてあげようか――そう夢想する私に、二十歳になろうとするリプリー様が間もなく引退し、貴族に降嫁するという話が聞こえてきて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 12:04:04
14166文字
会話率:22%
IN:0pt OUT:73pt
総合ポイント:3804pt 評価ポイント:3488pt
「目立つ尻だなぁ――」
俺――尼高井高校ニ年の男子高校生・藤村三蔵は、通学途中の電車内で、この間ひょんなことからそこそこ懐かれたクラスメイトの美少女・百百川瓜姫さんの尻を見ていた。
容姿端麗、品行方正、孤高のクールビューティを「自称」する百百川さんは、風紀委員長という重役にありながら、その肉体は全く風紀的ではない。出る所と引っ込む所のバランスがまるっとバグったような、極めてふしだらな肉体を持つ百百川さんの尻はとにかく巨大で、この電車内でも異常なほど目立つのだ。
と、その
とき――俺の隣の座席に僅かの隙間が空いたと思った途端、百百川さんはそこへ無理やり巨尻を突っ込んできて、俺の太ももを容赦なく押し潰した! 常軌を逸したケツ圧に耐えている俺の横で、百百川さんは隣りにいる俺を見ようともしない。
座席にはまだまだ空きがあったのに、何故百百川さんはこんな僅かな隙間に座ってこようとしたのか。なにか止むに止まれぬ事情でもあったのか。孤高のクールビューティ・百百川瓜姫の本性は、人の太ももを尻で押し潰して喜ぶふしだらな女なのか――。俺、藤村三蔵と、その姉であるスプラッタミステリー作家・藤村四乃のどうでもいい推理が始まる――。
「人が死なない尻ミステリ」です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-27 12:04:46
14613文字
会話率:27%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:1136pt 評価ポイント:980pt
「ねぇウレシノ君、覚えているかしら? 七歳の時、私たちが一緒に行ったお祭りのことを――」
俺――嬉野空海には、リトアニアという欧州の小国からやってきた、エーリカさんというそれはそれは美しい彼女がいる。彼女は高校一年生の夏頃に初めて日本にやってきた人で、もちろん俺たちはその時に会ったのが初めてなのだけれど――。
「日本人の男女はオサナナジミでないと結ばれない」という与太話を何故か盲信するようになってしまったエーリカさんは、俺と付き合い出してからというもの、俺と彼女が幼馴染で
あるという捏造の思い出話を始めるようになる。やれKGBに誘拐されただの、海に小舟で漕ぎ出して遭難しただの、ありもしないヘンテコな記憶を捏造し、必死に俺の「オサナナジミ」になろうとするエーリカさん。最近はその捏造内容も随分上達してきたものの、日本の文化に根本的に理解が足りないため、なかなか俺の記憶改竄は上手くいかない。
それを憐れに思った俺が「じゃあ実際にお祭りの光景を見たら記憶の改竄も上手くいくのでは?」と提案し、俺とエーリカさんは一緒にお祭りデートに行くすることになったのだけれど――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 12:04:23
11461文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:26pt
総合ポイント:588pt 評価ポイント:520pt
「アレクサンドラ・ロナガン公爵令嬢! 君との婚約を破棄させてもらう!」
かつて婚約者であったアイナル王子にそう断罪され、北の豪雪地帯に追放された公爵令嬢アレクサンドラ・ロナガンは、実は妾腹で、十歳で公爵家に召し出されるまではバリバリの山育ち。幸運なことに生まれ育った北の山に「追放」という名目で戻ることができて二年。名うての猟師だった祖父から叩き込まれた狩猟の知恵と技術を使い、今日も元気に獲物を追いかけていた日のことだった。自分を裏切り、ここに追放したはずの元婚約者・アイナル
が彼女の目の前に現れる。
アレクサンドラは知っていた。アイナル王子は「真実の愛」を教えてくれたはずの伯爵令嬢家に裏切られ、国を乗っ取られてしまったことを。頭も性格も悪く、処刑する価値もないと判断されたヘッポコ王子は着の身着のままでここ北の原野に追放され、死ぬ覚悟も定まらずに冬になるまで彷徨っていたのだ。
過去に自分がした仕打ちも忘れ、アレクサンドラに「助けてくれ」と懇願してくるアイナル王子。無論アレクサンドラは助ける気などなかったが、あまりにしつこい王子の態度に「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」「命令には絶対従う」ことを条件に渋々了承する。
だがアイナル元王子は理解していなかった。この冬山では「自分の食い扶持を自分で稼ぐ」ことが如何なる意味を持つことなのか。そしてこの山では、アイナルのような弱い人間は生存そのものが許されないという事実を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 12:03:01
13807文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:82pt
総合ポイント:5600pt 評価ポイント:5184pt
「誰か助けてぇ……死ぬよぉ……」
俺――尼高井高校ニ年C組の男子高校生、藤村三蔵はある日の下校中、住宅街のブロック塀にできた穴にハマった尻を発見する。
その尻はちょっとそこらではお目にかかれないほど巨大な尻で、しかもスカートがまるっとめくれていて、とどめにそれの巨尻の持ち主が、風紀委員長を務める同じクラスの美少女、百百川瓜姫(ももかわうりひめ)さんの尻であったことが発覚する。
才色兼備・品行方正、そしてクールかつ孤高――その涼やかな言動と真面目な性格で風紀委員長を務
める一方、学内の風紀をいたずらにびん乱してやまない極めてふしだらな肉体を持つ百百川さんは、その尻のデカさ故、壁の穴に尻がハマって途方に暮れてしまっていたらしい。
俺の助力によりなんとか救助できたものの、百百川さんは「ケツ丸出しで壁の穴に二時間もハマっていたからといって、私は決してふしだらな女ではない」と主張し、その場を逃げ出してしまう。
そもそもクールで孤高の美少女であるはずの百百川さんは、何故この壁の穴に尻がハマってしまったのか。と言うより、なんで尻がハマるような行動を取ることを余儀なくされてしまったのか。学園のアイドル・百百川瓜姫の本性は、壁の穴に尻丸出しでハマって喜ぶふしだらな女なのか――俺、藤村三蔵と、その姉であるスプラッタミステリー作家・藤村四乃のどうでもいい推理が始まる――。
そこそこ下品な話になっておりますので、その段ちょっとお断りを申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-18 12:03:28
14994文字
会話率:39%
IN:0pt OUT:36pt
総合ポイント:2134pt 評価ポイント:1782pt
作:佐々木鏡石@書籍化決定
異世界[恋愛]
短編
N9503HB
「お姉様はズルいですわ!」
私――公爵令嬢アニエス・ウィスタリアは、姉であるリディア・ウィスタリアに大変怒っていた。何しろこの姉がズルいのだ。《ウィスタリアの薔薇》と称される美貌と、その男勝りの勇猛さと紳士ぶりで知られる女騎士リディアは、常にその圧倒的イケメンオーラを振りまき、妹である私を常に過保護に庇い護ろうとする。そして子供扱いするなと私が地団駄踏んで抗議するたびに、その悪逆的なまでのイケメンオーラで私の口から反論の口を奪い去ってしまう。
いつかこの完璧で美しい姉に吠
え面をかかせてやる――虎視眈々とその機会を狙っている私にも、実は想い人が居た。幼馴染であり、姉のリディアに負けず劣らずの美貌で知られるファリオン王子。だが私は姉と違い、「ウィスタリアのじゃない方」と呼ばれる、地味で無才な出涸らし令嬢。そんな私が彼と釣り合うわけがない上、ファリオン王子は姉のリディアを幼い頃から見初めている。
私は何度も身を退こうとするのだけれど、遂にある日、些細なことからズルい姉への嫉妬とファリオン王子への思いが暴発してしまった私は、思わず王子に辛辣な言葉を浴びせかけて思いの丈をぶつけてしまい――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-12 12:00:00
12596文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:50pt
総合ポイント:3994pt 評価ポイント:3584pt
作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリの星』二巻 6/30発売
異世界[恋愛]
連載
N5373GR
悪役令嬢エレーナ・シャルロッテ・フォン・リヴレは転生者である。
前世、二十八歳未婚のオタOLであった高柳千鶴はトラックに轢かれて死亡するが、その魂は異世界の公爵令嬢エレーナとして生まれ変わった。やがて高柳千鶴は、この世界が生前熱心にプレイしていた乙女ゲーム《琥珀のエルミタージュ》の世界であると気づく。
中でもエレーナは主人公をいじめるテンプレ的な悪役令嬢、そしてその末に待ち受けるのは断罪からの婚約破棄、追放、死亡のいずれかの破滅エンド――。結末はわかっているのに、エレーナ
は自分が原作ゲームから少しでも違う行動を取ろうとすると、今度はゲームの進行が不可能となり、《バグ》によって世界そのものが崩壊してしまう事に気づく。
どんなに頑張っても未来は変えられない。
そんな諦念とともに挑んだ魔法学院の入学式会場。
突如としてひとりの男子生徒が豹変し、攻略対象キャラクターを喰い殺した!
「それ」はもう人間ではなかった。
それはまさに、この華やかな乙女ゲームには存在するはずのない怪物、
“肉食系腐男子(ゾンビ)”
だった――。
乙女ゲームの世界に何故肉食系腐男子が出る?
攻略対象キャラクターが死んだのに、何故世界は《バグ》で崩壊しない?
エレーナが混乱している間にも、学院の令息令嬢たちは次々とゾンビに襲われてゆき――。
転生悪役令嬢が斧でゾンビを打ち殺しながら攻略キャラクターたちと恋愛し、【人生破滅フラグ】と絶対回避不可能の【世界破滅フラグ】に挑んでゆく話。ノベリズムでも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 12:00:00
147960文字
会話率:30%
IN:0pt OUT:2pt
総合ポイント:5106pt 評価ポイント:3472pt
作:佐々木鏡石@書籍化決定
異世界[恋愛]
短編
N5818HB
『ノエル、あなたを殺すわよ』
私――平民出身のノエル・ハーパーは、イーサン王子からの求婚に踏ん切りがつかないままでいた。理由は親友であった公爵令嬢アレクシアの亡霊。半年前、彼女は彼女ではなく、私を見初めてしまったイーサン王子に裏切られ、失意のあまり自殺した。その後、アレクシア様は私にべったりと取り憑き、四六時中私にこう言うのだ――『ノエル、あなたを殺すわ』と。
親友であったアレクシア様を裏切った自分が、イーサン王子と幸せになることはできない――そう考えて求婚をはぐらかし続
ける私だったが、婚約者を死なせてしまったことを激しく後悔し、日々弱っていく彼を放っておけず、私はついに求婚を受ける決断をする。
だが、その前に私にはつけなければいけないケジメがあった。それは――私の背後で『あなたを殺すわ』と恨みの言葉を吐き続けるアレクシア様の亡霊に赦しを請い、彼女が望むなら、彼女の思い通りに取り殺されることだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-05 12:00:00
10047文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:12pt
総合ポイント:4216pt 評価ポイント:3906pt
作:佐々木鏡石@書籍化決定
ハイファンタジー
短編
N8891HA
「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めてほしいの」
「わ――わのどごがまねのすか!?」
巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩格である中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。
原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に晒しかねないという理由で追放されたオーリンは絶望し、フラフラとイーストウィンドを出ていく。だ
がこの突然の追放劇の裏には、才色兼備のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。
その後、ギルマス直々にギルドを追放されたオーリンへの随行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【翻訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて励ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所属する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。
小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを殴りつけようとした、その瞬間。
「【拒絶(マネ)】――」
オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出来ない秘技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一体――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの超人的な魔法は次々と炸裂し始めて――。
「アオモリの星ッコさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都会に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない青年魔導士と、クズスキル【翻訳】で彼のパートナー兼通訳を務める新米回復術士の冒険譚。わからないと思われる言葉にはルビ振ってますが、もし本当にわからない場合はコメントにて質問お願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-21 12:04:27
20698文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:61pt
総合ポイント:4542pt 評価ポイント:3836pt
【3/7(日)、ジャンル別ランキング2位獲得! ありがとうございます!】
「シジルの聖女よ。魔力を持たない聖女のなり損ないは今日限りで辺境に追放する」
《シジルの聖女》として異世界に召喚された二十七歳のオタOL、木吉小乃夜には一滴の魔力もなかった。当然あっという間に失望され、聖女召喚に失敗した責任を取らされた意識高い系召喚師・ハイゼンと共に、王都から遥か東に位置する火山地帯へ追放されてしまう。
飢えと空腹で一歩も動けなくなっていたコノヨとハイゼンは、そこで岩の割れ目
から滔々と湧き出す温泉を発見する。自他ともに認める温泉キオタクであったコノヨがそこに手を浸けた瞬間、
【名もなき野湯
浴槽名:名もなき野湯
源泉名:山岳地帯東部渓谷側1号泉
泉質:酸性硫黄泉
湧出量:毎分90L
泉温:50.8℃】
【適応症:神経症、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、きりきず、慢性皮膚病、冷え性、ストレスによる諸症状、疲労回復、糖尿病、慢性消化器科症状、がん性疼痛、HP回復、MP回復、DP回復、各ステータス異常、追放性盾勇者成上症、薬屋性独白症、勇者性重度慎重病、誤認性迷宮出会渇望症、特発性蜘蛛変異症、致死性悪役令嬢転生症、痛覚回避型防御力特化症、駄女神召喚症、スライム転生症
禁忌症:急性疾患(高熱を伴う場合)、鬼滅性妹食人化症】
――コノヨの中に眠っていたチートスキル【絶対温泉感覚:略して絶対温感】が発動する。
よし、このチートスキルとこの温泉の効能を使って《癒やしの聖女》になってやろうじゃないか。そう決意したコノヨはハイゼンと共に一大温泉街建設に乗り出すのだった。
一方、敵国の王子を温泉で癒やしたことで癒やしの聖女認定されたコノヨの名声は、絶賛戦争中の相手国の方で徐々に轟き始める。何? 今更王都に聖女として戻ってこい? もう遅いよ温泉街作っちゃったし! いやいや困ったなぁ、オイオイ押すなよあんま見んなって、とやっているうちに、温泉で癒やされた隣国の兵士が続々と戦場に戻り始め、コノヨたちを追放した国は徐々に押され始める……。カクヨムにも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-06 12:00:00
84945文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:69pt
総合ポイント:7688pt 評価ポイント:4818pt
作:佐々木鏡石@書籍化決定
異世界[恋愛]
短編
N4785GZ
「アレクシア・バートレット公爵令嬢! 君との婚約は破棄させてもらう! 僕の新しい婚約者は、ここにいるエルシーだ!」
この茶番劇の主宰者であるイーサン・ルーガン第一王子がそう宣言し、会場はどよどよとどよめきに包まれた。その群衆の中で、一人蠍の毒刺を喰らったかのように硬直している公爵令嬢アレクシア・バートレットは、自身を冷たく睨み降ろす王子に向かって震える声を発した。
「とっ、突然どうして……!」
「どうして、だと!? しらばっくれるな! 貴様がここにいるエルシー・リリエンタ
ールにした数々の悪行を知らないとは言わせないぞ! 貴様がエルシーを階段から突き落とし、大怪我をさせたことはわかっているんだ!」
「すみません、ちょっといいですか! アレクシア公爵令嬢が階段から人を突き落とした……というのはどうもいただけませんね。暴力的な表現を子供が見て真似したらどうするという苦情が入る可能性があります」
大陸一の敏腕婚約破棄コーディネーターである『私』は、すっかり悪役にされてしまった公爵令嬢とその婚約者である王子の、社会通念上最も適切と思われる表現による婚約破棄劇のコーディネートを依頼された。敏腕婚約破棄コーディーネーターである『私』は、この社会通念上最も不適切でしかない婚約破棄をどう料理し、社会通念上最も適切と思われる表現による婚約破棄にしていくのか。王子、悪役令嬢、平民の泥棒猫、隣国の皇太子を相手に、『私』の徹底的な指導が始まる。
【VS】
基本的にコメディですが、ところどころ『社会通念上最も適切と思われる表現』という表現をコケにした表現が含まれます。そういうの許せない、という方はご注意願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 12:00:00
12920文字
会話率:55%
IN:0pt OUT:45pt
総合ポイント:1184pt 評価ポイント:1046pt
「最近のなろうランキング、『ざまぁ』『もう遅い』ばっかりじゃないか!」
「『異世界恋愛』のタグ付いてるのに中身はざまぁ返しや復讐譚! どこが恋愛なんだ!」
……そういった批判が最近ますます多くなってきているように思います。そんな中、現在もなろう上で数作品を連載中の、しがない作者の一人として考えたこと・感じていることをまとめて見ました。かなり激烈な批判となっておりますのでご注意ください。
最終更新:2021-05-10 12:00:00
6686文字
会話率:4%
IN:0pt OUT:13pt
総合ポイント:2896pt 評価ポイント:2722pt
「二年前――ほんとうに姉さんが、東のヴァロア村の村人を皆殺しにしたのですか?」
私――ノエル・ハーパーの姉であるアリシアは、三年前に聖女として王国に召し出された。そして約二年前、聖女となったアリシアが赴任していた村が一夜にして壊滅し、村人が全員死亡するという凄惨な事件が起こった。村の唯一の生き残りだった聖女アリシアは、急を聞きつけて駆けつけた王都の兵士たちに思いがけないことを言った。「この村人たちは私が殺したのだ」と――。
その後、厳重な監獄に繋がれることとなった聖女アリ
シアに、妹である私は面会する。あの時起こったことの真実を聞くために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-24 12:00:00
10365文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:52pt
総合ポイント:1146pt 評価ポイント:1066pt
「アリシア、次期聖女の地位を妹に譲りなさい」
父である公爵からそう言われた時、私は呆れてしまった。父は悪人ではないが俗物で、自身が凡庸である故に、ひと目で優れている、長じていると思われるものを好む。そして私たち姉妹の場合、それは私――アリシアではなく、妹のノエルなのだろう。
華やかで愛らしい妹のノエルと違い、十歳から次期聖女として勉学に励んだ私は両親に愛されることがなかった。昔から両親はなんでもノエルの望むままに私からむしり取り、妹に与えた。そして今回は聖女としての地
位と、ユリアン第一王子との婚約さえ私からむしり取った。
これ以上話しても無駄だと悟った私は、聖女の地位を妹に譲ることにして、遠くハノーヴァー家へと嫁いでいった。だがノエルが聖女としての任をなにひとつこなさないうちに、王国には徐々に大飢饉の徴候が出始めて――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-04 12:09:42
10700文字
会話率:20%
IN:0pt OUT:96pt
総合ポイント:42000pt 評価ポイント:36384pt
「それではこれより、第37回全異世界テイマー組合連合会の臨時代表会議を開催致します。今回の議題は予め告知の通り。近頃、各異世界に於いて『テイマーは底辺職だ』という誤った情報が拡散していることについてです」
「不遇スキル」「ハズレスキル」「底辺職」――。そう、猛獣や怪物を飼い慣らすスキル『テイマー』は、現在空前の不人気職となっていた。中にはギルド追放の憂き目に遭ったり、信じていた仲間たちに裏切られて殺されかける哀れなテイマーまで出てくる始末。テイマーは決して不遇スキルでも
底辺職でもない――そう信じる全異世界テイマー組合の理事たちは、テイマーたちが不遇を囲う現状を憂い、なんとか全テイマーたちの地位を向上させようと、ああでもないこうでもないと会議を続ける。前回、全くの手違いで掻きかけまま投稿してしまい大失敗した作品の再投稿版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 12:00:00
7688文字
会話率:41%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:362pt 評価ポイント:324pt
「エヴリン・アッシュクロフト公爵令嬢、君との婚約は破棄する! 新たな婚約者はここにいるアリス・アバーナシーだ!」
僕――イーサン王子は、卒業パーティの式場で大声で告げた。
突然のことに動揺する令息令嬢たち。
僕を見上げ、呆然と立ち尽くすエヴリン。
そして僕に肩を抱かれ、顔を俯けるアリス。
そう、僕は見ていたのだ。
エヴリン公爵令嬢という表の顔に隠された本性を。
「エヴリン! 君がこのアリスを階段から突き落とそうとしたのを僕は見ていたんだ!」
「君はアリスの教科書を秘密
裏に捨てた! 僕は見ていたんだ!」
「さらにだ! エヴリン、君が取り巻きの令嬢たちを差し向けて彼女をイジメているところも見たんだ!」
「まだまだあるぞエヴリン! 君が彼女の靴を隠すところも、君が彼女の生まれを馬鹿にするところも! 君が足を引っ掛けて彼女を転ばせたところも見た!」
「彼女に対して公爵令嬢という立場をひけらかして威張り散らしてるところも! 彼女を黒魔術で呪っているところも! 学食に焼きそばパンを買いにパシらせてるところも! 靴に画鋲を入れるところも、僕は全部全部見ていたんだ!」
そう、僕は全部見ていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 12:04:09
4158文字
会話率:26%
IN:0pt OUT:79pt
総合ポイント:5006pt 評価ポイント:4624pt
「な……! あ、あなた、獣人族だったの……!?」
私の新しい主人――魔女のリリエラ様はそう言って驚いた声を出した。
これで終わりだ、何もかも。私――獣人の奴隷パロムはがっくりと項垂れた。
「バレたらご主人様に嫌われてしまうと思って……」
私は蚊の鳴くような声で釈明した。
私は奴隷商人に売られた獣人の子ども。獣人は爪も牙もあって危険であるため、奴隷としては嫌がる人が多いという。結局私は耳と尻尾を隠したまま、人間の奴隷として魔女に買われた。だが結局それがバレた後も、リリエ
ラ様は獣人でも全く構わないと言ってくれた。安心したのもつかの間のこと。「私」にはもっともっと大きな秘密があったのだ。
「私」は「私」ではなく、「僕」――つまり男の子だったのです。
獣人の、しかも男の子の肉は魔力が高い上に柔らかく、魔女が魔力を補給するためにはめちゃくちゃ効率がいいらしい。ずっと妹が欲しかった、とリリエラ様は言っていたし、もし男の子であることがバレたら追放されるか、もしくは肉として美味しくいただかれてしまう。なんとか誤魔化そうとしている「僕」をよそに、リリエラ様は一緒にお風呂に入ろうと言ってきて――。
男の子であることをひた隠しにする奴隷少年が、なんとかバレないように魔女相手に立ち回るサスペンス・スリラー小説(嘘)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 12:04:51
10516文字
会話率:31%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:1746pt 評価ポイント:1570pt
「樒(しきみ)の魔女」として名の知られた魔女・アシュタヤは、約二十年前、気まぐれに双子の人間の姉妹を拾った。人間はいい。そのまま眷属として育ててもいいし、いざと気に入らなければ食ってもいいのだ。そんな感じで拾い育てた姉妹が、実は男兄弟で――?
そのまま二十歳になるまで育てた双子のミゲルとニコルは、実に凶器的な美兄弟に育った。立派に魔術を会得し、私生活にも秀でる息子二人は、母であるアシュタヤに絶えずこよない愛情を向け続ける。一方のアシュタヤはその家族愛の濃密さに身をよじり贅沢
に苦悩する生活を送っていた。ああ私はなんて幸せなのかしら。こんなグレートな幸せを一人で囲っていていいのかしら……。
アシュタヤの桃色吐息のバラ色生活は、やがて魔女を追い詰め殺戮する異端審問官の来襲によって幕を閉じる。どうやらその襲撃の背景には、魔女根絶を目論む地上最悪のアバズレ女「東の聖女」の思惑が潜んでいるようで――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 12:00:00
13130文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:6976pt 評価ポイント:6240pt
私――アニエス・アッカーソンの実家、アッカーソン家は伯爵家だ。だが、東方一の有力貴族として栄華を誇ったのも昔の話。私の戦乱と飢饉に見舞われた私の祖父の代で家運は大きく傾き、領地からは餓死者や領民の流氓が相次いだ。遂には爵位の返上を検討せざるを得ないところまで追い詰められた時、降って湧いたようにやってきた、ヒルデブラント辺境伯家への輿入れの話。私の両親は縋るような思いでその話を繋げ、19歳の私はヒルデブラント辺境伯家へ嫁ぐことが決まった。
ヒルデブラント辺境伯の令息・ニコラス
は、ヒルデブラント領の主要産業である養蜂と、蜜蜂たちを心から愛する青年だった。そんな彼と過ごすうち、私は働き者で私のない蜜蜂たちの生態に興味を持ち始める。そしてどんどん蜜蜂の世界にのめり込んでゆく私は、同時に穏やかで博識なニコラスにも惹かれてゆく。
だがそんなとき、ヒルデブラント家を大規模な山火事が襲った。日は十日間に渡って燃え続け、蜜蜂たちの蜜源となる草木は全て焼失してしまい――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 12:10:19
10082文字
会話率:19%
IN:0pt OUT:1pt
総合ポイント:5920pt 評価ポイント:5384pt
【注:これは『超連載版 されど悪役令嬢はタヌキに愚痴る』の第3話のみを短編作品として投稿するものです。連載版では既に掲載済みとなっております】
「アンタは近すぎんの。番台のすぐ側すぎるの。だからもっともっと会ったこともない、あの火山のてっぺんぐらいにいる人に感謝されたい。そう思うのって私がおかしい?」
『令嬢の湯』――それは東方の辺境の街に存在する人気スポットである。
そこの湯守の令嬢ダニエラは、昔は王都の有力貴族の令嬢だった。だが婚約者である王子に一方的に婚約を破棄さ
れた挙げ句、でっちあげの罪を着せられて王都を追放され、この東の辺境に流れ着いたという過去があった。
その温泉の常連客である引退勇者「タヌキ」はある日、温泉の客名主を自称するオーク・ヤエレクから、『令嬢の湯』に出入りする凄腕のエルフの按摩・エレノア婆さんが誰かから恋文をもらったらしいと打ち明けられる。齢150歳のエルフの老婆に恋文? 訝る「タヌキ」だったが、その日以来エレノア婆さんはすっかりと元気を失ってゆき……。果たしてダニエラと「タヌキ」は、無事に恋文の謎を解き、エレノア婆さんを元気にすることが出来るのか。
めちゃくちゃ口が悪くてボヤキ性の悪役令嬢と、訳アリ過去アリ協調性ナシの鍛冶師見習い青年「タヌキ」の人情噺日常モノです。
当作品の短編形式としての投稿はこれで最後になります。以後は連載版で連載してゆきますので移動お願い致します↓
【超連載版】されど悪役令嬢はタヌキに愚痴る
https://ncode.syosetu.com/n8293gs/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 12:00:00
23252文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:78pt
総合ポイント:376pt 評価ポイント:344pt
「人間はどうして婚約なんかするのかしらね……」
「タヌキと婚約したって仕方がないからね」
『令嬢の湯』――それは東方の辺境の街に存在する人気スポットである。
そこの湯守の令嬢ダニエラは、昔は王都の有力貴族の令嬢だった。だが婚約者である王子に一方的に婚約を破棄された挙げ句、でっちあげの罪を着せられて王都を追放され、この東の辺境に流れ着いたという。
彼女が湯守を務める温泉の常連客である鍛冶師見習いの青年「タヌキ」は、彼女のそんな過去を知って驚く。いつも気怠げで、なおかつ少し
孤独そうな彼女。何とか救ってやりたいと「タヌキ」が思っている時だった。婚約破棄してきたはずの王子の使者が辺境の街を訪れ、ダニエラに「前年身罷った王太子妃にした全ての罪を赦す。王都へ帰還し、再び王子と婚約するように」と告げる。婚約者を捨てるような王子にこの人は渡せない。そう憤慨する「タヌキ」だったが、ダニエラは何かを覚悟したような顔をしていて――。
めちゃくちゃ口が悪くてボヤキ性の悪役令嬢と、訳アリ過去アリ協調性ナシの鍛冶師見習い青年「タヌキ」の人情噺日常モノ、気分次第でミステリーになります。
以前、短編で投稿し、まぁそこそこの好評を博した『されど悪役令嬢はタヌキに愚痴る』の連載版となります。
【お断り:短編投稿時、下ネタが多すぎて運営さんから「おめーの小説R-15にすっから!」と怒られたので、そこに関しては細かく修正してゆきます。でも基本的にここぞと言うところではめちゃくちゃ○○○とか言わせます。
更に連載に当たり、短編版とは違う展開・設定となっております。ご容赦ください】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 12:00:00
60707文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:31pt
総合ポイント:3460pt 評価ポイント:2232pt
「君の名前はノエル・ハーパーだ」
「君は17歳だ」
「君は東方の平民の娘で、特例でこの学園に入ってきた」
「君は一ヶ月前、学園で大怪我を負った」
「君と僕とは婚約者だ」
彼から何度言われても、真っ白になった私の頭は何も思い出すことはない。
思い出そうとすればするほど、強かに打ち付けた頭の傷の痛みがぶり返すだけだった。
「私」――ノエル・ハーパーは、頭に大怪我を負い、全ての記憶を失ってしまった。ノエルの婚約者であったというアーサー王子は献身的に付き添い、「私」が「ノエル」に
戻れるように支えてくれている。だが、調べれば調べるほど、ノエルの意外な一面が見えてきて「私」は混乱する。果たして記憶を失う前のノエル・ハーパーとは一体どんな人間だったのか。「私」は調査を続けるが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 19:03:46
13774文字
会話率:13%
IN:0pt OUT:44pt
総合ポイント:8518pt 評価ポイント:7780pt
「アレクシア・バートレット公爵令嬢! 君との婚約を破棄させてもらう!」
僕――クリス第一王子は、卒業パーティの席でそう言った。
突然の宣言に固まる観客たち。
だが婚約破棄された当の本人――アレクシアは、ちょっと意外そうに眉を持ち上げただけで、特別な反応を示さなかった。
でも、その見目麗しい姿に騙されてはいけない。僕は拳を握りしめた。
彼女はここにいてはいけない人なのだと。
今まで見てきた彼女は本当の彼女ではないことを。
彼女は今ここで、全てを明らかにされる必要がある人なの
だと。
僕は気づいてしまっていたのだ。
一体自分の愛した悪役令嬢は何者であるのか。
それを明らかにするため、僕――クリス王子の断罪が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-09 12:05:28
6613文字
会話率:28%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:2176pt 評価ポイント:1988pt
「アルシェラ・アルタミラーナ公爵令嬢! 君との婚約は破棄させてもらう! 新しい婚約者はここにいるクレア・ヴァレンタインだ!」
僕、第一王子ユリアンはとてもいい声と表情でそう告げた。驚き、狼狽する悪役令嬢アルシェラに、僕は追い打ちを掛けるかのように言った。
「アルシェラ! 君がここにいるクレアを階段から突き落として怪我させたことはわかっているんだ!」
そう言った途端、アルシェラは大声で言った。
「私は……私はただ、あの日そこのクレア嬢に財布をスられそうになって、反射的に
『泥棒!』と叫んで突き飛ばしただけですッ!」
真っ青になって震え出すクレア。
え? やったの? 君そんなことやったの?
果たしてアルシェラ、クレア、彼女たちのどちらが真に悪いのか。
ユリアン王子は断罪を続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 12:03:25
7214文字
会話率:32%
IN:0pt OUT:98pt
総合ポイント:21694pt 評価ポイント:19288pt
「もういらない」と言われ、ギルドを追放されてしまったひとりの男。
かつてのギルドマスターに「頼む、戻ってきてくれ!」と言われても、もう遅い。
情けなく懇願するかつての仲間を笑いながら。
剣聖は追放に至るまでの人生を振り返り始めた。
最終更新:2021-01-27 12:05:36
7790文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:5060pt 評価ポイント:4482pt
「アルシェラ・アルタミラーナ公爵令嬢! 貴様との婚約は破棄させてもらう!」
また、この夢か――。公爵令嬢アルシェラ・アルタミラーナは、学院の卒業式のパーティの席上で、婚約者であるロラン王子に婚約破棄され、覚えのない罪を着せられて断罪される夢を繰り返し見ていた。これは夢などではない、間近に迫った卒業パーティの席上で起こる未来なのだと確信したアルシェラは、やがて同じく夢の中でこれが夢だと確信しているらしい貧乏貴族の令息、ギュンター・アイスバインに現実世界で接触する。
だが、昔
の事故がトラウマになり、心に深い傷を負ったギュンターは、言葉を話すことが出来ず、筆談しかできない人間だった。果たしてアルシェラは声なき彼に声を上げさせ、破滅の運命を回避することができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-17 12:06:25
17772文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:26pt
総合ポイント:8222pt 評価ポイント:7410pt
「リーゼロッテ・グローリーデイズ公爵令嬢! 貴様との婚約はたった今、ここで破棄させてもらうぞ! 新しい婚約者はここにいるロレッタ・ゴールデンルーキーだ!」
「いや―――ッ! 私、あなたとは最初から婚約なんかしてないわ!」
学院の卒業パーティでそう宣言したスコット・ラブファントム王子は、婚約者であるはずの公爵令嬢・リーゼロッテの金切り声に仰天する。一体何が起こっているのか? 新しい婚約者であるロレッタですら何が起こったかわからずにオドオドする中、リーゼロッテの婚約者であると
いう隣国の王太子、ユリアンが現れて、会場は大混乱に陥る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 12:05:15
8493文字
会話率:33%
IN:0pt OUT:32pt
総合ポイント:6264pt 評価ポイント:5556pt
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