2021年10月、日中軍事衝突――! 2019年末に流行が始まり、2020年に猛威を振るった新型インフルエンザは世界経済を完膚なきまでに叩きのめした。さらにこの新型病疫への対応を巡り、世界各国は対立。国際機関は信頼を失い、人心は人種間・地域間差別と人々の利己的な行動の連続に疲弊し、全世界的に国際協調の精神は薄れた。
そんな中、新型インフルエンザ封じ込め失敗の責任をとり、比較的穏健であった中華人民共和国国家主席の朱得華は2021年3月の全国人民代表大会を以て退任。2020年
度の内に実権を握っていた新たな国家主席、金洪文は覇権主義的な政策を打ち出していく。
他方、米国は新型インフルエンザによる疲弊と、日本国内の反米運動に業を煮やし、事実上の在日米軍縮小を始めていた。これをチャンスとみた金洪文国家主席は、台湾併合と西部太平洋における海上優勢の実現のため、尖閣諸島・与那国島・石垣島・宮古島をはじめとする南西諸島の奪取を画策する。
南西諸島近海へ進出する中国人民解放軍海軍の航母戦闘群、大陸沿岸に新造される航空基地と殲撃16型等最新鋭戦闘攻撃機の展開、中国人民解放軍ロケット軍・東風16号弾道ミサイルの移動――中華民国国防部参謀本部軍事情報局から、中国人民解放軍の動向に関する情報提供を受けていた日本国防衛省は、石垣島駐屯地の開庁や各種誘導弾の配備を急ぎ、弾道ミサイル等に対する破壊措置命令を利用してこれを迎え撃つ態勢を整える。
こうして新型ウイルスに対する戦争に勝利した世界で、“次なる戦争”が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 16:47:28
169690文字
会話率:23%
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ゼウス災害。
地球を直撃する隕石を地球にある核弾頭搭載弾道弾で破壊したが、その破片は軌道上でリングを形成、一部の破片は地球に落下し世界各国に多大な被害を与えた。
しかし被害はそれだけに止まらなかった。
軌道上に形成されたリング、ゼウスベルトは衛星を使用不能にし、さらには誘導弾に影響を与え、長距離からの使用は不可能になり、一定高度を飛行する航空機は撃墜された。
人類は大空を奪われたのだ。
地球に封じ込められた人類。各国は自国防衛のため戦力の増強を進め、日本も再軍備を行い現代に相
応しい兵器を復活させた。
かつての主役、戦艦だ。
そして新たな戦艦ふそうの咆哮が蒼い海に今響き渡る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 21:48:18
6503文字
会話率:15%
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何故、この世の中には平和が訪れないのか。
何故、社会は変化を嫌うのか。
人々の平和的生存権を脅かす、戦争、内戦、核兵器…。
国民を脅威から守るという使命を与えられた、
自衛隊の視点から紐解く、軍事パラダイム・平和イデオロギー。
主要登場人物・用語
潮井 ミサイル護衛艦・ながと艦長
生田 ミサイル護衛艦・ながと副艦長
甲日 ミサイル護衛艦・ながと砲雷長
五井 ミサイル護衛艦・ながと搭載ヘリ:SK-70J要員
八重樫 通常動力型潜水艦・ひりゅう艦長
伊矛田 通常動力
型潜水艦・ひりゅう副艦長
ミサイル護衛艦・ながと
最新鋭国産ミサイル護衛艦。
主要装備はMk.45 127mm砲、Mk.41VLS(64セル×2)内にSM2、06式対艦巡行ミサイル 通称‘ハヤブサ'、SM3、ADVLA(改良版ASROC)や90式艦対艦誘導弾、3連装魚雷発射管×2。さらに哨戒ヘリSK-70Jを搭載。最大戦速は35kn。約3500億円をかけて建造された。DDG-197。
通常動力型潜水艦・ひりゅう
次世代型SS。
主要装備は長魚雷発射管8門、Mk.45VLS(8セル)内にトマホーク4基、ADVLA4基)
水上最大戦速は32kn、水中最大戦速は35kn。SS-520。共に第1護衛隊群に所属。
AAA
学生による組織で、反装備を求める様な事を訴えているが、実情は左派在日朝鮮人や左翼集団が資金援助を行っている模様。全国に37ヶ所の管理所を設置している。
(Anti-Armament Association)の略。
新規に追加する場合は作品中や作品末尾に補足として付ける場合が有ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-03 06:00:00
11698文字
会話率:58%
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