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検索結果:86 件
赤石悠人は、常に疑問に思っていた。
「聡助~、今日も格好いいよ~、大好きだよ~」
「はいはい、お前はいつもそれだな」
「ちょっ……あんた! 今しおりんの胸見たでしょ!?」
「みっ……見てる訳ねぇだろ! 何でお前は毎回毎回殴ってくんだよ!」
どうして自分たちと大して能力に差がない男が様々な艶麗な女性たちから好意を寄せられるのだろう、と。
赤石悠人は、その理由を探りたい。
これは、五人の女子学生から好意を寄せられ、常にハーレムを展開しているラブコメの主人公と、そんなラブコ
メの主人公を批判的に見つめる、特筆するべきところもない、端役でしかない男子学生の話。
合理主義を標榜する男子学生が様々な境遇の人間と相対し、学び、自嘲し、苦しみ、自身と見つめ合い、少しずつ成長していく物語。
※主人公は誰しもをクリティカルに見るので、性格は悪いです。ラブコメは基本的に王道に沿っていきます。
ラブコメと文学的な要素の組み合わせで、ライト文芸的(なつもり)です。
純文学の美点とラブコメの美点のハイブリッド作品(のつもり)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 19:00:00
1446851文字
会話率:60%
IN:0pt OUT:89pt
総合ポイント:13909pt 評価ポイント:6341pt
「あっ」
と、おれは言った。
そして、確実に死ぬというのに、なんとシンプルなんだと思い、自嘲的な笑みを浮かべてみる。
キーワード:
最終更新:2024-04-11 12:00:00
1091文字
会話率:3%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
真夜中(朝?)の3時代に、なぁ〜に書いてんだか、と自嘲しつつ。
キーワード:
最終更新:2024-04-07 04:05:03
219文字
会話率:100%
IN:0pt OUT:8pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:藍銅 紅(らんどう こう)
異世界[恋愛]
短編
N1252IR
「愛を貫き通す王子様と、その王子に選ばれたヒロイン。そして、その二人の障害となる悪役令嬢役がわたくしというところかしら? 演劇や物語ではおなじみの構図ね」
侯爵令嬢のパトリシアは自嘲的に笑うと、婚約者である第三王子に向かい、淑女の礼を取った。
「たとえあなたが他の誰かを愛しているとしても、わたくしはあなたを愛しておりました。だけど、もう……さようなら」
パトリシアは第三王子の末路を思い、涙を流した。
最終更新:2024-03-07 12:45:37
6210文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:38pt
総合ポイント:15702pt 評価ポイント:14482pt
作:噛み付き熊さん
ローファンタジー
連載
N0078IR
魔法と科学が程よく栄えた稀有な近未来世界、人々の中に稀に宿る異能の力、それらが交じり合いやがて世界が滅亡する。ということを知っている『全知』の異能者、稲生正勝。
知っていようが戦う力を持たない彼は自らを全知無能を自嘲する。
しかし彼が必要として必要とする者たちからやがてはその有能さが認められ行き、ただ知っているからというだけで世界を救おうとする彼の物語である。
最終更新:2024-03-04 00:33:29
2729文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:11pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
どうして日本の生産性は低いのか。
その答えがここにある。
なかったらゴメン。
最終更新:2024-03-03 23:16:31
1828文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:10pt
総合ポイント:136pt 評価ポイント:130pt
AIが全てを管理し、人々は仮想世界の中で遊んでいられるようになった世界。
主人公である僕も、ただ幸せに日々を過ごしていたが、
やがて地球の生産活動は限界を迎え、AIは人類全員の『コールドスリープ』を提案する。
これまでもずっと全てをAIに任せっきりで生きてきた僕は、その指示の通りに眠りについたが、
僕のコールドスリープを終わらせたのは、『宇宙盗賊』を名乗る謎の一団だった……!
猪突猛進型でトラブルメーカー、それでいて明らかに経験不足の美少女船長
『宇宙最速』を夢見る酔っ
払いパイロット
小言ばっかりの偏屈ヒューマノイド
照れ屋でいつも何かに隠れてばかりの変身宇宙人
明日をも知れぬ、無茶苦茶な一団の中に放り込まれて、
頼れるのは『不完全な人工知能』になってしまったと自嘲するAIアシスタントたった一人。
自分の足で走ったこともなかった僕は、いきなり宇宙の大冒険に放り込まれた……!
※感想・誤字報告等お気軽にお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 17:54:08
49713文字
会話率:18%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:0pt
作:cvおるたん塩
現実世界[恋愛]
連載
N6792IL
百瀬彰人は高校デビューしてリア充グループに所属することに成功した。
それなりの人気、それなりの発言力、それなりの信頼。しかし、それでも彰人は自嘲する。
「っつっても、所詮俺も一般人だよ」
グループメンバーは
・人気モデルの天音沙耶
・現役俳優の夏目颯斗
・神絵師兼エロマンガ家の佐倉真央
・大手商社の社長令嬢で作家の麻宮唯華
と、文字通り住む世界が違う人ばかり。そのせいで何とも微妙なポジションに落ち着いてしまうが、沙耶はいつも味方になって励ましてくれる。
そんな沙耶に
徐々に惹かれるが、実の姉で人気VTuberな姉の距離感がどんどんおかしくなってきて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 08:00:00
1633文字
会話率:54%
IN:0pt OUT:30pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:8pt
【あらすじ】
死んだ姉の面影を求めて、大都市<ウェルガン>へと旅を続けていた異形の眼を持つ少女、ナズナは、その道中に迷い込んだ森でドジをやらかし……もとい運悪く、絶体絶命のピンチを迎える。しかし間一髪で少女を助けた存在は、その世界、星の調査を任務に動いていた『M-56(エム-ファイブシックス)』と名乗るロボットであった。自らを人間ではないと自嘲する彼に、ナズナは不思議な親近感を覚え、一緒に<ウェルガン>へ行くことを提案するが…………?
一人と一機、その奇妙な関係が織り成す冒険
が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 15:40:53
78019文字
会話率:60%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:14pt 評価ポイント:10pt
ただ一人だけの語り部のおはなし
最終更新:2023-07-12 11:15:04
439文字
会話率:10%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
獣に堕ちて、溶け合うような行為をして、その後って大体決まってんじゃん?
物凄い罪悪感と虚無感に襲われて、何もしたく無くなる。
今、その状態なんだよね。喫煙者は煙草吸うらしいけどさ、私は一切吸わないから、どうしても別のものが咥えたくなる。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
愛は……多分……ある( ¯−¯ )( '-' )
苦手な方はご注意下さい。
最終更新:2023-06-03 21:11:54
784文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:59pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
黄金色の湖をおれはとぶのだ。
最終更新:2023-04-21 07:00:00
332文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:0pt
総合ポイント:46pt 評価ポイント:46pt
「────あたしは、あたしを好きなアキが大好きなの」
高校入学前に失恋した「彼女」はいつも、まるでボクのことなんて見透かしてしまったかのようにそう言って微笑んだ。その言葉に、声に、自分はきっと彼女しか好きになれないのだと思いこんでいた────そうであって欲しいと、心の何処かで願っていた。
過去の失恋がトラウマとなり人と深く関わることを恐れる少女・塩瀬晶は、星花女子学園で自分に自信が持てない少女・川蝉弥斗と出逢い、様々な人の協力を経て友人関係を築いてゆく。人と関わることを怖
がりながらも穏やかで誠実な弥斗と関わってゆく中で、晶は彼女に対する自分の感情が友情とは異なるものであることを知ってしまい────
***
柔い花の香りと、熱い夏の風の香りが鼻腔を擽った。目の前に呆然と立っている彼女は酷く悲しそうな顔をしていて、その表情に結局最後まで君を困らせることしか出来なかったな、なんて考えて自嘲する。それでもこうでもしなければ君をますます傷つけるだけなんだ、なんて頭の中で呟いた自分の声が、やけに言い訳めいて聞こえた。
どうして、と夏の風に紛れて彼女の細く澄んだ声が聞こえた。この関係の始まりはボクだったのに終わらせるのもボクなのかなんて、どうしようもないそんなつまらないことを考えてしまう。
ボクは「さっき言ったとおりだよ」なんて呟いて彼女に向かって笑いかける。彼女の目に映る自分が酷い人間であるようにと願いながら、何度も何度も練習してやっと上手に言えるようになったその言葉をゆっくりと舌先にのせて「川蝉さん」と名前を呼んでから、出来るだけ彼女に冷たく聞こえるように呟いた。
「────今まで、本当にありがとう」
***
主催:楠富つかさ様、星花女子プロジェクト
協力:星花女子学園、星花女子学園写真部、園芸部、空の宮市
キャラクター原案:桜ノ夜月(塩瀬晶)、今際ヨモ様(川蝉 弥斗様考案)
星花女子プロジェクト概要:架空都市S県空の宮市に建つ、中高一貫型私立女子高等学校「私立星花女子学園」を舞台とする世界観共有日常系学園百合小説企画の第7期参加作品。現在は10期まで開催中
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※不定期土曜更新(時々日曜更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 01:43:18
244981文字
会話率:29%
IN:0pt OUT:22pt
総合ポイント:77pt 評価ポイント:35pt
作:もちはもちや
ハイファンタジー
連載
N2701HX
不完全機能家族に育った鈴木辰次(すずき たつじ)が異世界に「魔王エド」として転生し、自分を育ててくれた獣の可愛いモフモフキメラ姉弟と、捨てられた美少女勇者と一緒に魔王城で家族としてほのぼの暮らす&ちょっとバトルをするお話。
鈴木辰次は兄を溺愛する母親、辰次を虐げる兄、辰次には無関心の父、そして優しいが幼い妹の家族に育つ。
小さい頃から愛を貰えなかった辰次は十四歳の時、兄の高校受験失敗の知らせを聞いた時、長年の鬱憤から少し嗤ってしまった事によって母親に殴られて冷や奴(豆腐
)の角に頭をぶつけて死んでしまう。
自分のあんまりにくだらない死亡原因に自嘲する辰次。
しかし、生前も大して幸福でなかった辰次は現世に未練はなく、死を受け入れようと思ったが、実は自分は兄と間違って死んでしまったことを知る。
間違って辰次を殺してしまった異世界カームランドのお姉さん・神界事務局の人事営業部リンカ=ヤンカ曰く、辰次はカームランドの魔王エドとして転生することが決まった。
異世界転生し、しょっぱなから母親に捨てられるエド。
しかし魔王に仕えていたキメラのレオンに拾われて、レオンの子供アデナとリュイと一緒に育つこととなり、エドは母親の愛を知る。
そして「魔王」の素質もスキルも持たない、ただ対象物の温度変化ができる「ぽかぽか」スキルしか持たないエドが、魔王の職業スキル「二倍成長(グロウアップ」を手に入れて徐々に最強と化していく。
そんなエドの元へ「勇者の弟」として転生したスキル「チート」を持つ兄の鈴木辰郎がやって来て……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 23:07:50
10860文字
会話率:16%
IN:0pt OUT:93pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
小説家になろうで物語を書く人へ、あるいは自嘲を込めて。移動時間に徒然に、思ったことを書いたメモです。
最終更新:2022-10-28 07:56:28
56202文字
会話率:1%
IN:0pt OUT:35pt
総合ポイント:71pt 評価ポイント:47pt
「あなた、転生って信じる? 私、生まれる前の記憶があるのよ。そして、私は自分自身がこの先どうなるか知っているの。私、悪役令嬢として、追放されることが決まっているの」
自嘲気味に、そう告白してくれたのは、侯爵家令嬢のシルビア様。
私はその言葉を素直に信じることができた。
なぜなら、私も転生者だったから。
それも、前世では男だった。だから、ひそかにシルビア様に恋をしていた。
私は決めた。
私の全能力を使って、シルビア様の弾劾・追放を回避させるのだ、と。
カクヨムでも掲載し
ています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 18:00:00
13201文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:280pt 評価ポイント:176pt
彼を見るたび思い出す
己の胸の奥の罪
最終更新:2022-08-22 17:00:00
268文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:46pt
総合ポイント:100pt 評価ポイント:96pt
ザンダー王子はその知らせを受けて愕然とした。
なんと、結婚式当日に花嫁となるはずだった伯爵令嬢が姿を消してしまったのだ。
取り乱す重臣たち。そんな中、背の高い黒髪の書記官だけは冷静にこの場を切り抜けようとする。その書記官はザンダー王子の幼馴染で、侯爵令嬢のウィズだった。
戦地から帰ってきたばかりのザンダー王子は、彼女と再会した数日前のことを思い出す。女性にしては背が高すぎるせいで、ウィズはお見合いを断られ、由緒正しい侯爵令嬢にもかかわらず社交界の笑いものになっていると自嘲気味
に話していた。そのせいで母の形見のウェディングドレスを着ることを永久に諦めてしまったのだと…。
ザンダー王子は気が付いた。戦地にいる間、自分は二メートル越えの筋肉ゴリラになっていたことに。…ということは、ウィズの身長を気にせずに娶ることができるのは、婚約者に逃げられ、彼女よりも背が高くなった自分だけではないか!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-09 02:13:06
5446文字
会話率:49%
IN:0pt OUT:45pt
総合ポイント:6128pt 評価ポイント:5506pt
口調がキモい詩です。だいたいタイトル通り。
最終更新:2022-01-31 20:24:58
456文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:19pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
縛られ、導かれる操り人形。
だが。
皆が、糸の存在に気づかないわけではない。
皆が、不自由と嘆くわけではない。
おのれの境遇を、自嘲気味にでも愛せるのなら。
操り人形は、きょうも歌う。
最終更新:2022-01-26 00:00:00
447文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:92pt
総合ポイント:12pt 評価ポイント:12pt
連石 純恋(れんじゃく すみれ)は幼なじみである成績優秀でローカルアイドルも務める香登 悠亜(かがと ゆあ)が昔から好きだが、同性の自分では結婚もできない、そもそも勉強もできない上にコミュ障の自分では幸せにする事ができないと諦めた恋をずっと抱えながら隣にいた。
しかし高2の春、女の先輩と悠亜がキスをしているのを見たのをきっかけにその我慢の枷が壊れる。
「女と付き合えるんだ」「先輩と付き合うのは許せない」「奪いたい」「絶対釣り合う女になってやる」――顔だけが取り柄と自嘲す
るオタク・純恋の『悠亜奪還(私のモノじゃないけど!)作戦』が始まる。365日後、悠亜の隣にいるのは先輩じゃない、この私だと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 19:47:31
3586文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:5pt
総合ポイント:34pt 評価ポイント:10pt
「貴様――ユリエラではないな?」
私の喉元に剣先を突き付けて男はそう言った。
ユリエラ。古代最強の魔女。通称『赤の呪い屋』。
艶やかな赤髪の彼女は飛びぬけて黒魔術が得意で、そしてそれを人のために行使することが大好きだったようだ。
「なぜそう思うの?」
ゆっくりと降ろされた切っ先をぼんやり見つめながら私は目の前の男に問うた。
男――ジゼルは自嘲気味にわらう。
「ユリエラならばもっと生き汚いはずだからな」
それを聞いた私は、一瞬思考が停止して……そして大きく笑った。
最終更新:2021-11-01 06:29:42
2237文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:6pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
まずは、ただの言葉あそびです。
本気で、ここまで自虐してしまうと、ちょっと辛すぎるかもしれません。
即興に、己を誹る言の葉を 紡げば、すぐに溢れでて
楽しき心地したれるは 自虐の性を隠し持つやら
最終更新:2021-10-30 08:19:22
311文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:37pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
言の葉に我を嘆けば、言霊の移る気のして、可笑しくもある
最終更新:2021-10-20 13:00:00
251文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:104pt
総合ポイント:28pt 評価ポイント:28pt
オートバイ事故で一年分の記憶を失くしてしまった山崎瞬一。退院後気が付いたのは毎日の代わり映えのしない生活に、失った一年も自分には大したことは起きていないと自嘲する。しかし医師の勧めで記憶を取り戻すことにすると、思いがけない事実が判ってきた。事故?事件?消えたアドレスの謎、何故事故は起きたのか。向日葵畑で明かされる真実とは?
最終更新:2021-10-17 22:29:32
78059文字
会話率:66%
IN:0pt OUT:74pt
総合ポイント:22pt 評価ポイント:20pt
大口開けて世界を頬張れ
高校一年生である主人公の四矢倉(ししくら)綾(あや)は、時期外れの転入生の橘(たちばな)雫(しずく)に興味を持ち、帰宅時に彼を尾行することにした。
段々と広がる廃屋。煤けたトタン屋根。割れたガラス窓は暗闇を映す。
陽が落ち、赤暗く染まる空。いつのまにか透き通る青は消えていた。……そんな生温い夜に、荒廃した工業地帯で、アヤは化け物と出会う。
「なり損ないはただの生ゴミだ。」
自嘲気味に嘯く、命という概念を刈り取られ、それでも必死に生にしがみつこうとする少
年と、能天気でおバカな少女が出会う時、星空の世界は真っ赤な世界に変貌する。いや、もう既に世界は血染めなのかもしれない。
これは、ほんの少しだけ命が輝く物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 02:22:28
97529文字
会話率:55%
IN:0pt OUT:49pt
総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
山東快書(サントウカイショ)中国の山東省に伝わる語り物の一種。民間で発祥し、内容は日常的な会話の言葉で語る。リズム重視なので、朗々と語ってしまう、愉快で覚えやすい。お題は大体身の周り物事で、実になんでもあり。
最終更新:2021-03-07 15:20:12
323文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:32pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
山東快書(サントウカイショ)中国の山東省に伝わる語り物の一種。民間で発祥し、内容は日常的な会話の言葉で語る。リズム重視なので、朗々と語ってしまう、愉快で覚えやすい。お題は大体身の周り物事で、実になんでもあり。
最終更新:2021-03-07 12:27:51
394文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:19pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
山東快書(サントウカイショ)中国の山東省に伝わる語り物の一種。民間で発祥し、内容は日常的な会話の言葉で語る。リズム重視なので、朗々と語ってしまう、愉快で覚えやすい。お題は大体身の周り物事で、実になんでもあり。
最終更新:2021-03-07 10:16:04
226文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:28pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
正義の味方に憧れる少年がいた。少年のその志は、青年になっても変わらず、高校を卒業後、警察学校へ入学、数年後、無事警察官という形で夢を叶える。
しかし、そこからが地獄の始まりだった。そこに正義はなく、薄汚れた人間の醜さを見た青年は連続殺人鬼メイカー、センノウに会う。
センノウの言葉に踊らされた青年はセンノウを殺し、連続殺人鬼トモグイとして、悪の面から正義を行う英雄――悪英雄となる。
悪英雄となってからのトモグイの活躍は目覚ましく、数多の連続殺人鬼を殺してきた。しかし、ト
モグイを追う警察官センパイや、トモグイを殺そうとする殺し屋サキヨミなど数々の妨害を受ける。
仲間に裏切られたトモグイはついにピンチに陥り、そのピンチを抜け出す為に別の仲間が犠牲になってしまう。
自暴自棄になったトモグイはセンパイと最後の戦いと称し、銃撃戦を行い、死んでしまう。
だが、センパイには疑問が残る。トモグイが死ぬ際に笑っていたからだ。
センパイはトモグイが「死にたかった」のではないかと考え、自分に英雄を託して死んだのだと自嘲して笑う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 13:41:30
27403文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:73pt
総合ポイント:30pt 評価ポイント:20pt
自嘲する事しか出来ない人の話。
最終更新:2021-02-19 22:25:40
896文字
会話率:8%
IN:0pt OUT:55pt
総合ポイント:18pt 評価ポイント:18pt
作:メグリくくる
ローファンタジー
連載
N9290CB
「……また死んじゃったのね。私」
私は血溜まりの中で、苦笑いとともに自嘲気味につぶやいた。
「人知れず正義を行う、冷静沈着で頭脳明晰な熱血系の正義の味方(ヒーロー)とは俺のことだっ!」
彼は暗がりから風ではなく、肩で闇を切るようにして現れた。
これは、悪魔と『賭け』をして不死身となった少女と、歪んだ『正義』の味方を名乗る少年が、出会って始まる物語。
最終更新:2021-02-01 12:00:00
327423文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:139pt
総合ポイント:57pt 評価ポイント:15pt
しろい自嘲が、くちびるを飾る
キーワード:
最終更新:2021-01-20 07:12:35
235文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:48pt
総合ポイント:20pt 評価ポイント:20pt
ふと、なにかを書こうと思うことがある。色々だ、詩に、小説に、短歌に。何でもいい。とにかく手を動かしたいと考えることはあるだろうか。私はそれに準ずるなにかを衝動として持っていて、今回も一つの物語を書き終え、次も何か書こう、そうは思いながらも、何も思いつかずに手持無沙汰のまま、ただただ時間を浪費する。そんな自分を自嘲し鬱屈な思いをしたままネットの海をさまよっていると、なんとミニコンテストをやっているではないか。その瞬間、私はこれだ! とテキストを開いて書き始めたのだ。幸い、求め
られていそうなのは重い物語。いける。私はそう確信しながらもキーボードを叩いた。こういう時、大概は調子がいい。思いつくまま、思いが綴るままに指を走らせれば文章は出来上がるからだ。
結果は、御覧の通りだ。
完成したことによる多少の満足感と安堵の中、私は何度か読みなおし、思ったのである。
復讐要素、足りへん。さすがに三日弱じゃ限度ありましたね。
※少しでも良いと思っていただけたら、評価、ブクマ等をよろしくお願いします。今後の活動の指標になります。
よくわからない人はちょっとでも面白いと感じたら↓の☆を増やしてください。そういうことです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-20 17:00:00
3511文字
会話率:52%
IN:0pt OUT:42pt
総合ポイント:10pt 評価ポイント:8pt
異世界と現実世界を行き来する技術が確立したけれど、まだまだ交流は盛んになっていない――そんな時代に生まれた高校生の主人公、岩永朔也。
彼は地球生まれてありながら魔力を持つ特異体質で、周囲から怖がられたり、教師からも腫れ物扱いを受けたりして過ごしていた。
そんなある日、朔也は「異世界の魔導学園に転校しないか」という誘いを持ちかけられる。
まるで厄介払いの追放だな――朔也はそう自嘲しながらも、魔法が当たり前に存在する世界なら普通に暮らせるはずだと期待して、異世界転校の提案を受
けることにした。
ところが朔也の魔法の才能は、学園始まって以来の天才と呼ばれるほどのものであった。
地球と違う形で注目を浴び、教師からも一目置かれることに戸惑いながらも、朔也は最高の学園生活を送れるように奮闘するのだった。
(異世界転移モノに限りなく近い作風ですが、小説家になろう公式ガイドラインに基づいて、異世界転生・転移キーワードは付けていません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 00:10:45
38010文字
会話率:38%
IN:0pt OUT:107pt
総合ポイント:1360pt 評価ポイント:826pt
「さよなら、しよっか」
僕らは上手に生きている。ルックスを磨き、学力を伸ばし、コミュ力を持つことで誰からも価値を持たれるよう努力する。上には空気を読み、下には慕われるよう努力し、同年代には嫌われないように。
変則的な空気に機敏に反応しなければいけない生きづらい人生を、僕らは歩む。
それでも、嬉しいことはある。恋愛に部活動に趣味。やり方次第では無限大の楽しいが待っている。
この僕――八代康幸だって、楽しいを追求した結果、初恋の女性である茅野有紗と付き合うことになれたのだか
ら。
僕はバスケが好きだ。仲間が好きだ。有紗が好きだ。大切で、大切で仕方がない。
高校一年生の冬、有紗と付き合えたこと。高校二年生の夏、仲間からのパスを受け取り、シュートを決めたこと。
何度思い出しても、思わず綻んでしまうような温かな記憶。
だけど、
「似てないね、私たち」
涙を流し自嘲気味にそう言い放った彼女に、僕は何も言えなかった。
僕は選択を間違えたのだ。それだけで、今まで築き上げてきたすべてが崩れ去るほど、大切な、人生の分岐点を。
僕らの関係は歪だ。だからこそ知ってほしい。僕らを。僕らの悲しい物語を。
この物語は悲恋物語。だけど、きっと読んでくれれば、皆さんは希望というものを持ってくれるだろう。
僕はそれを、信じてる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 21:18:19
44713文字
会話率:48%
IN:0pt OUT:41pt
総合ポイント:40pt 評価ポイント:28pt
「ぼくが死ねばよかったのに」 いじめられっ子の少年は、自嘲の笑みに顔を歪め――気づくと知らない世界に飛ばされていた!? 魔王の息子となった彼は、魔族に苦しめられる人々を前に怯え戸惑いながらも、やがて世界を救うことを誓う。それは新しい父への裏切りであり、何十、何百もの命を奪うという決意に他ならなかった。 「もう、どっちが悪役か分からないや」「……けど、世界を救えば別だよね」 泣き虫少年のサスペンス英雄譚、ここに開幕――!
最終更新:2020-01-30 11:35:54
514173文字
会話率:37%
IN:0pt OUT:97pt
総合ポイント:278pt 評価ポイント:120pt
―――――どうして、こんな事をしているのだろうか。
七月が終わりを告げて一層暑さが増してくるだろう酷暑の夏、俺は何故か剣道着姿でサッカーのゴールキーパーをしていた。
俺と相対しているサッカー部のクラスメイトは先程の言葉で腸が煮えくり返りそうな程の敵意をこちらに飛ばしてきていて、太陽光よりも肌に痛みを感じさせる。昔の一時に比べれば大したことは無いのだが慣れたくは無い物で、叶うのならばこんな事を売り言葉に買い言葉でやるんじゃ無かったと時間を三十分前に巻き戻したいと自嘲してし
まう。
「名蔵センパーイ!なるべく多くゴール守ってくださいよ!じゃないと普通に負けますからねコレ!」
わらわらと勝負の行方を見守る外野からは、俺がこんな所でこんな事をさせられている理由の元凶が他人事の様に能天気にも応援をしてくる。
本当に、全く―――――。
――――――――――――――――――なんで、こんな事になってしまったのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 10:35:32
81990文字
会話率:62%
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総合ポイント:6pt 評価ポイント:6pt
「うぐっ!」
シオンの太ももに矢が突き刺さったが、俺の足を止めるほどのダメージは負わされなかった。
木の陰に隠れ、次の攻撃から身を守る。
先ほどまでは敵の場所が分からなかったが、今は矢が振ってきた方角に絞り敵を索敵する。
発見することに成功し、敵の2射目が放たれる前に太もものわけない痛みを無視して標準を正確に合わせトリガーを引く。
敵は脳天を突かれ後ろにのけぞり、動かなくなった。
シオンは敵の死亡を再確認し、自分の負傷部位を確認する。
推測通り、矢はそれほど深くない。
矢
が飛んできたときは、時代劇を見ているのかと疑った。
弓道以外の矢を見ることになるとは、受けることになるとはと、シオンは少し自嘲気味な笑みをこぼした。
時代背景の古い武器は殺傷威力が弱い。
だがあたり何処によっては死んでいたなと他人事のように思った。
とりあえず矢を抜こうとしたが、太ももにぐさっと入り込んでいて皮膚がえぐれてしまう。
刺さったままにするか無理やり抜くか試案して、もっていたナイフで矢を短くカットしようとした。
(あれ、歯の付け根が合わない。)
シオンはガクガクと自分の口が痙攣していることに気づいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-26 03:00:53
9708文字
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「機械に心を与えること、それ自体は簡単なんだよ」
モニターの中の彼は自嘲気味に笑って言う。
最終更新:2019-05-22 23:49:34
4367文字
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主人公である「僕」は、山あいののどかな街に住むフリーターの独身男性。
いわゆるアラサーという年齢であるにも関わらず、毎日バイト先と家とを往復するのみに時間を費やす無為な日常を送っていた。女性との恋愛経験すら人生で一度もない。
そんな「僕」が、ふたりの女の子に出会って恋をする中で、幸福や絶望、人を愛する決意や恐怖、そして生と死について思いを巡らし、成長していく。
梅雨のある夕刻、想いを寄せていた職場の同僚、香澄ちゃんと偶然顔を合わせ、雨の中を一緒に帰ることになった。突然
の幸運に心躍らすも、すぐに終わってしまうこの奇跡と、いつもの枯れた日常を自嘲する。しかしここから、僕の日常は少しずつ変わり始めた。
初デートのドキドキや、触れようとして拒まれたときの焦燥と狼狽、それでも彼女を愛し続けるという覚悟を固めたにも関わらず、唐突に彼女から切り出された別れ。
これまでの幸福も覚悟も全て否定された気になった僕の前に、雨に濡れそぼる少女、樒(しきみ)ちゃんが現れる。
失恋の傷から、自棄になったように彼女をデートに誘う僕。苦い記憶を振り払いつつ、少しずつ距離が縮まることを喜ぶのもつかの間、彼女に隠された秘密を打ち明けられることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-31 00:00:00
132110文字
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いや〜、ごめんなさい。
タイトル、なんのことか、わかりませんよね?
タイトルひとつ思いつかない詩人って。
って、
自嘲、自嘲。
ハハ、
これぁ、女装男子、じゃなくって、自嘲女子だな?
えっ?
なら、タイトルは、「自嘲女子の秋さんよりも、あたし『あいうえ』おんなの味方よ」とか、かぁー?
最終更新:2019-03-17 20:10:33
47595文字
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「キリク、おまえを除名する」
ダンジョン「破滅の塔」を攻略した帰り道、勇者が突然言い出した。
「は?」
いきなりのことに驚くキリク。
だが、他のメンバーはただ、にやにや笑って、驚くキリクを眺めるばかり。キリクは、除名がパーティの総意であることを、遅まきながら悟っていた。
キリクはすべての装備を剥ぎ取られ、魔物の出る危険な街道筋に、身体一つで投げ出される。離脱のための話し合いもなしの、一方的で屈辱的な除名だった。
だが、キリクが何より許せなかったのはべつのことだ。勇者とその仲間
たちは、キリクが肌身離さず持っていたペンダントを、これ見よがしに踏みにじっていったのだ。そのペンダントは、魔王に殺された家族の、かけがえのない形見の品だった。
キリクの真価を知らない勇者たちは、キリクが野垂れ死ぬことを確信していた。だが、特殊なスキルを持つキリクが、この程度で死ぬようなことはない。
怒りを抱えさまようキリクの前に、盗賊の群れが現れた。盗賊どもは誰かを取り囲んでいる。
キリクはうめいた。破滅の塔のボスだった魔族の女。キリクたちとの戦いで深手を負っていた彼女は、本来ならば歯牙にもかけないはずの盗賊どもになぶりものにされようとしていた。
「気に入らねえ」
魔王は憎い。
だが、人間だってクソばかりだ。
気づけばキリクは、怒りの迸るままに盗賊どもを殲滅し、人間の敵であるはずの魔族の女を助けていた。
目を覚ました魔族の女とキリクは、すぐに互いの状況を察し合う。ともに破滅の瀬戸際にあった二人は、自嘲まじりにそれぞれの事情を打ち明けあう。
だが、自棄(やけ)になりかけていたキリクとはちがい、魔族の女は、まだ望みを捨ててはいなかった。
魔族の女――ダーナは言う。
「魔王を弑(しい)してその地位を奪う。それでも世界がくだらなければ、世界そのものを滅ぼしてやる」
思わず息を呑んだキリクに、ダーナは力を貸してほしいと頼み込む。ダーナは、敵として戦った経験から、キリクの真価を勇者以上に理解していた。キリクもまた、破滅の塔を攻略したことで、ダーナが型破りな魔族であることを知っている。
かくして、二人は誓い合う。身勝手な勇者どもを血祭りに上げ、その功績で魔王軍の中をのし上がり、最後には魔王をも殺してその地位を奪おうと。
そのための武器は――魔物固有のぶっ壊れスキル!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-19 06:00:00
145254文字
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フランス警察の対テロ特殊部隊、RAID(フランス国家警察介入部隊)に所属する巨躯の男。
ある日の任務で、自分と同じような立場の犯罪者から、お前も移民(よそもの)のくせにフランスの肩を持つのか!と罵倒される。
結局の所、自分はフランス人と見られることは無いのだろうな──と自嘲しつつ、彼は今日もフランスを守るために闘う。
たとえ、その守るべき相手が、自分のことをひどく憎んでいたとしても。
最終更新:2018-12-28 23:46:35
29187文字
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ある日、卒業した学校の文化祭に立ち寄った私は、当時の部活で使用していたアマチュア無線の通信機(リグ)を見かける。
それは今では使っていないどころか、部員は免許さえないそうだ。
今年で廃棄するというリグを貰ってきた私は、懐かしさに通信してみることにする。
「CQ CQ CQ430 こちらJ247CH。入感局ございましたら、QSOよろしくお願いします。受信します。どうぞ」
アンテナすらつけていないそれがどこかにつながるはずもなかった。
自分の行いを自嘲的に笑った私に、なぜか突如返
信が返る。
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最終更新:2018-11-20 13:35:21
2015文字
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強い自分と弱い自分が戦うと、いつも弱い自分が勝ってしまいます。
最終更新:2018-10-25 21:29:04
1059文字
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これは、とある、終わってしまった、星の話。西暦3018年。既に人類は……巨大で豊かな土地と多くの資源を有する新しい地球へと、その移住の殆どを終わらせていた。かつて地球と呼ばれた星には、その星を終の棲家と決めた老人と、偏屈な人間だけが、残っていた。そんな、老人と、偏屈な人間からは、自嘲とともに。新しい地球へ移り住んだ者からは、侮蔑とともに。かつて地球と呼ばれた星は、『進化から取り残された星』という意味で、こう、呼ばれていた。……ガラパゴス……と。
九JACK様主催の重陽会参加作
品です。(http://nk.syosetu.com/n0484eg/)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-23 21:02:09
7166文字
会話率:36%
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好きな事が上手くいかない葛藤。
将来への漠然とした不安。
当たり前だった存在との死別。
伝わらない思いと伝えられない苦しみ。
現代に生きる若者たちの、答えの無い路を。
邦楽から着想を得て創作された、若者たちの物語。
※他投稿サイトへ多重投稿を行なっております。
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小説家として暮らす羽柴の下に一通の結婚式の招待状が届く。淡い片思いを抱いた、大学の先
輩からだった。
招待状をコンロで燃やしながら、締切開けの疲労した頭で彼は考える。いまだに親にカミングアウトもできず、孫や結婚を迫る言葉をのらくらとかわし生きてきた。自分の性的指向に違和感はもっていない。だが、女として生まれていたらもう少し生きやすかっただろうかと自嘲する。
鬱屈する気持ちを抱えて携帯を持つ。セフレとして関係を持つ|紀希《かずき》に連絡を取り、他人を使って自嘲を隠す自分は呪い死ねと内心呟いた。
紀希はそんな羽柴の行為を悟り、そして嗜める。結婚式に出て落ち込んだ羽柴を慰める美味しい役ができると他人事のように言われ、一瞬羽柴は苛立つ。だが、紀希に対してセフレ留まりの関係を強要しているのは自分だと思い出す。恋人ではない立場を守る紀希に取ってそれは、他人事以外何物でもないのだった。
携帯に先輩から連絡が来る。淡い期待と欲望を胸に電話を取り、参加して欲しいという先輩からの蜜のような言葉。羽柴は結果として結婚式に参列すると伝えてしまう。結婚式場で声をかけられるまで、わざわざ電話で参加を促されるのだから期待せずにはいられなかった。だが白いタキシード姿に身を包む先輩の姿と「幸せか?」という羽柴の問いに肯定の返事を返されると、絶望に包まれ、羽柴は気づけば紀希の部屋に。
大人げなく泣く羽柴を、紀希は何も聞かずに抱きしめる。失恋に傷つく羽柴に向かって、紀希は届かぬ愛を歌った。
※他投稿サイトへ多重投稿を行なっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 00:54:31
9255文字
会話率:50%
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総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
ゆらゆらと、カップから沸き上がる湯気が揺れる。
「…にっが。」
カップに口をつけていた人物はポツリと零した。
音を立てながら椅子を引き、立ち上がると、入れ忘れていたミルクと砂糖を取りにキッチンへ向かう。
ブラックコーヒーは苦手で、いつもミルクと砂糖は絶対に欠かさないのに。
少し自嘲しながら砂糖の瓶とミルクのパックを持って机に戻り、その2つを置くと椅子に腰掛けた。
少し軋んだ、乾いたような音に、普段は気にしないくせに今はわずかに不愉快そうに眉を寄せた。
まるで覇気
のない表情のその人物は、するりと目元を触り、小さく溜息をついた。
少し腫れている目元を優しく撫でたり強く押したり。
元に戻そうと努力してみるが、腫れは冷やさないことには中々戻らないと分かっている。
それでも、この寒さだ。
布団から出ても床に足をつけると、あまりもの冷たさに布団に引っ込んでしまうというのに、冷やすためとはいえ冷たいものなんて触りたくない。
全てが億劫になり、気が滅入る。
でも、たぶんきっと、理由は寒さだけじゃない。
人物は目元を触っていた手を離し、今度は大きく溜息を吐いた。
カップに口をつける。
「…にがい。」
机の上に置いただけで、砂糖とミルクを入れていないことを思い出す。
カップからは、もう、湯気は出ていなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 19:37:24
2335文字
会話率:28%
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総合ポイント:2pt 評価ポイント:2pt
勉学。それは、知識を得る為の行為。
魔法。それは、知識を極めた者が解明した理。
3786年の五月八日、十九時十五分。一人の人間が、勉学を用いて、宇宙の解明に成功した。
その人間の名は、谷本秀哉(たにもとひでや)。
だがその直後、地球に謎のガス爆弾が飛来し、世界が紫色のガスに包まれた。
後に、このガスがもたらした三つの効果が判明した。
一つは、人間に有害な毒が含まれており、免疫の無い人間は命を落とした事。
二つは、人間以外の生き物に知識を与え、急速に人間へ進化させる事。これによ
り、あらゆる動植物が
人間へ進化した。彼らは人間達を忌み嫌い、人間を旧人と、自らを新人と呼んだ。
三つ目は、それまで知られる事の無かった、大気中に存在する見えざる気体ujr159の存在が発見
されたことだ。
ujr159は、それまでファンタジーの世界にしか存在しなかった魔法を使用するための代謝となる気体で
あり、生き残った人々と、人間に進化した動植物達は魔法を使用できるようになった。
世界はやがて、旧人達の領土、新人達の領土を持つようになり、二つの世界が生まれた。
そして、3800年に歴史が動く。旧人と新人による戦争が勃発したのだ。
戦争の引き金となったのは、食糧不足である。
世界に変化が起きて数年の年月が流れた頃、
動植物が人間へと成長したため、肉、魚などの食糧がなくなり、米料理のみしか存在しないのだ。
そんな生活を余儀なくされてから13年後、ある事実が解明される。
なんと、新人類は食べられたのだ。正確には、子孫のルーツが体の中に秘められている。
つまり、人間達の食糧となったのだ。
二百年続いた戦争は、突如新人類側に現われた魔王により、旧人間は敗北を喫することで終結した。
領土を失った人間達は、南方の大地を拠点とする赤国を建国した。
「敵が魔王ならば、ファンタジーの世界と同様に、勇者が魔王を倒す日は必ず来る!」
旧人類はその言葉をスローガンに、赤国を建設し、勇者を度々魔王へ差し向けた。
その活動が始まって500年。未だ、旧人類は魔王討伐に成功していない。
これは、魔法を使って繰り広げられる、世界の序列を決める大戦である──────────────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-30 05:00:00
14456文字
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