『……わ、我は統巫、系統導巫。此土に普く、生きて、逝きて、行き続ける。そんな諸行無常なる命の系統を導く巫、系統導巫なり。系統導巫のハクシなりっ!』
「――え、豆腐? けいとぅ豆腐?」
――これは、青年と“トウフ”という“役割”を持った少女の有りがちな“出逢い”から始まる一つの物の語り。
生きて、逝きて、行き続ける。其は、此土に生きとし生けるもの達。全ての万人と、トウフという人を逸脱した哀しい存在達。両者が紡ぎ語る……切なく儚い物の語りなり。
『――人として逝きたい
?』
『――或いは、人を捨ててまで生きたい?』
『――もし後者ならば、我は其方にツガイとしての命を与える! ……お願い、頷いてっ!!』
――青年、リンリは彼女の問いに頷いた。それが、彼と彼女にとって一体どんな意味を持ってしまうのかを未だ知らぬまま……。
※この作品には性転換、女体化、変身、変化、変態、その他諸々の描写が存在します。そのような類いの話が苦手な方はご注意を。
※現在、再開準備の工事中です。作品全体の文書の修正を行っています。修正が完了次第再開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 00:00:00
406473文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:32pt
その少女は、森の中でいつものように食材や素材を集めていました。
そして、いつものように広場の切り株で一休みしようと、そこへ向かいました。
すると、切り株の上に、この辺りでは初めて見る妖精の姿を見つけます。
その妖精の表情は、とても暗く、落ち込んでいるのが一目瞭然で。
「……どうしたの?」
少女は思わず、そう声を掛けたのです。
――ここから、一つの物語が始まりました。
これは、どこかの惑星(ほし)、いつかの時代、妖精と共存することを忘れた人達の住む世界で紡がれた物語。
そこ
で出会った、妖精を見る力を持つ少女と、力を使えない妖精が、共に歩いた物語。
それは、二人の絆が、二人が繋いだ絆たちが、大切なものを、救った物語――。
(全二十部、約八万三千文字で完結する作品ですので、お気軽にお付き合いいただければ幸いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-15 20:00:00
82744文字
会話率:47%
IN:0pt OUT:87pt
桜の花散る「朔」。「月」と称されるほどの美姫、月影宮《つきかげのみや》。しかし、何故か彼女は全ての縁談を断っていた。しかも彼女の側仕えの男童、時雨にもとある秘密があって……?とっても有能で美麗な帝様、その右腕の中務卿宮《なかつかさきょうのみや》、月影宮に執着すら謎多き宮、神出鬼没な策士。彼らにはそれぞれの「秘め事」があり……?宮中を取り巻く、個性豊かな宮様たちをめぐる「秘め事」ラブコメ、ここに開幕!ちょっとしたミステリーも含む予定です!
最終更新:2015-02-03 19:09:56
18072文字
会話率:59%
IN:0pt OUT:36pt