若い頃、夢中になって読んだ長編ファンタジー小説の主人公の妻に転生した。主人公の妻なのに登場シーンのほとんどなく、ただ"悪妻"と噂される描写が少しある程度だった人物だ。
その小説は、メインキャラはほぼ全員男で、群雄割拠の乱世における英雄達の戦争と冒険の話だったため、硬派な主人公が各地の女になびかない言い訳のために作られたような設定の妻だったように思う。
案の定、我が英雄様は結婚式当日に出陣したまま、転戦を重ねて帰って来る気配すらない。
よし。だったらこの莫
大な報奨と資産、私が全部、好きに使ってしまおう!
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あらすじを書いたときに書くつもりだった話と少し路線が違ってしまった気がしますが、一気に書くと起こりがちなことなのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 21:00:00
12856文字
会話率:43%
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