考えてみれば、異世界とはなんだろう。
こことは違う文化があって、こことは違う設定で、こことは違う生態系で、それら全てが新鮮で。
そんな世界を旅したい。
そんな世界でやり直したい。
…今の僕のままで。
そんな普通を過ごしてきた
少年の冒険譚。
最終更新:2022-12-18 01:41:55
1737文字
会話率:21%
IN:0pt OUT:8pt
*注意! ①あらすじは特別仕様で一人称になっております。本編は大半が三人称です ②見た目によらず鬱展開が多いです*
「森の中に野菜や薪を取ってきてくれるかな?」
父は辛そうな顔で話しかけてきた。
いっつもこういう顔をしてくるが、もう何年もやっている当たり前な事だから何も大変ではない。
「うん、任せて!」
「大丈夫だよ!」
私の横で、一回りも二回りも小さな妹ーーエリシャは元気に返事をした。
私達は父ーーグランド・ニーシャに拾われた。
田舎に暮らして十六年目
の雪が積もる季節に私達を拾ってくれたみたい。
エリシャが言葉をばしばしと話すようになった頃、父はこの世の創られ方を教えてくれた。
何でも主神様が、四体の神ーー四ノ神を従えて宇宙を作って……うんたらかんたらして……結局はその一柱に殺されちゃったみたいだけども。
いつも父はこの話をすると悲しそうな顔をするけども、すぐに元に戻る。
きっと主神教だからかなっ!
「シェイナ……? どうしたの?」
「あっ、ごめん! なんでもないよエリシャ。今、ビデオに撮ってただけだから!」
そして姉妹は森の中に行く。
人が単なる脆弱へと変わってしまう森の中に……。
*一番下に「勝手にランキング」様のリンクがあります。面白ければぜひ清き一票を*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-22 02:58:43
448745文字
会話率:35%
IN:0pt OUT:0pt