私は8歳の時に、とある記憶のような物を手に入れた。人によっては、前世の記憶と呼べるものだが私はそういうつもりはない。
なぜなら、その記憶は日本というこことは違った国の殺人鬼のものだったからだ。
彼の殺した時の感覚や考えを、無理やり私には与えられた。8歳まで公爵令嬢として、ある程度の教養を身につけていた私には、その記憶を私の前世と認める訳にはいかなかった。
そんな歪な記憶を度々夢として、見させられながら、2年が経った。
そこで、私は新たな事実を知る。彼が殺人と彼の矜持の為に、た
またま目にしていた乙女ゲーム。
私はそのゲームの悪役令嬢と同姓同名でなおかつ、すごく似ていた。
私は悪役令嬢なのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-12 00:52:36
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