起承転結、三幕構成、序破急…ストーリー構造を表現する方法は様々ありますが、個人的にわかりやすいなと感じるのが『神話の法則』(ヒーローズ・ジャーニー)です。
神話学者であるジョセフ・キャンベル氏が世界各地の神話を研究した結果、共通する物語構造があることに気づき提唱した法則で、とくに時間的尺の決まっている映画では、多くのヒット作がこの構造に当てはまっています。
◯第1幕「ヒーローの決断」
第1ステージ「日常の世界」
第2ステージ「冒険へのいざない」
第3ステージ「冒険の拒絶」
第4ステージ「賢者との出会い」
第5ステージ「第一関門突破」
◯第2幕「ヒーローへの試練と報酬」
第6ステージ「敵との戦い・仲間との出会い」
第7ステージ「最も危険な場所への接近」
第8ステージ「最大の試練」
第9ステージ「報酬」
◯第3幕「行動の結果」
第10ステージ「帰路」
第11ステージ「復活」
第12ステージ「帰還」
本連載ではここ10年ほどの人気作、ヒット作(たぶん映画多め。ラノベとかマンガもできたら)を取り上げ、神話の法則から分析していきます。(※内容的に不定期の連載です)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-22 00:06:06
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小説家になろうでは、人気の高い「悪役令嬢」や「ざまぁ」などのテーマを用いて、長編小説の作成にチャレンジする作者が多いことが知られています。しかし、読者は「悪役令嬢」や「ざまぁ」に対し、ある程度短い読了時間内にカタルシスを得ることを期待するため、長編小説のテーマとして使いにくいという問題があります。
そこで本エッセイでは、もし私が人気テーマについて初めて長編小説を書こうとしたとき、この問題をどのように解決するかを具体化することを目的とします。
最終更新:2021-01-18 17:00:00
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