サトルは、市民運動を中心に写真をとっていた。ある日、ユニバーサル商事社屋前で反対運動を撮影していると、ボディガードたちが、活動家に暴力を振るうのを目撃。必死にシャッターを押した。そんな最中に爆弾騒ぎで、サトルは気絶してしまう。そのサトルを介抱してくれたのは、浅井市恵という少女だった。しかし、おかげでサトルも活動家と疑われ、ボティガードに拉致されてしまう。
なんとか解放されたサトルは、市民運動団体の市恵や、他の仲間とも交流が始まる。そして、爆弾で気絶をきっかけに、五年前に亡
くなった姉の尚子の霊がサトルの頭の中に出現するようになる。
爆弾騒ぎのときに見かけた妙な生き物は何だったのか。
ユニバーサル商事が撮影を進めている映画は、どんな内容なのか。
なぜ、尚子の霊がサトルの中に現れたのか。
その背後には、織田信長の陰陽師として、野望を閉ざされた賀茂友久の存在があった。遺伝子操作で蘇った信長と、それを支える賀茂友久。彼らは、現代に何をなそうとしているのか。
という話ですが、最初に書いたのが一九九三年で、まだカメラもフィルムが全盛の時代。また、ヒトゲノム計画もまだ達成されていない時代でした。さらに、映画のデジタル化もまだまだで、この二〇数年の時代の進化を思うと隔世の感があります。しかし、この設定自体を変えてしまうと話が成り立たない。なので、時代を一九九〇年代のままにして、手を加えたものです。
その意味では古くさい話ではありますが、まあ、興味がありましたらどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-07 18:07:33
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