■物語概要
第四次世界大戦の影響で滅亡しかけた人類が戦争による武力行使をやめ、スポーツ競技の結果をもって物事を取り決める「世界競技平和協定」を結んだ世界。
様々な国が融合された連合大国オリンピアでは地区ごとに独自の自治権が持たされおり、それぞれの国の特色が反映された個性的な文化が根付いていた。
ここでは「RAISE FLAG選手権」という「速さ・強さ・高さ」が試される総合競技大会が年に一度開催されており、それぞれの地区ごとに選抜された4名のメンバーが1つのチームとして代表
する形で出場することになるが、
この大会の競技結果によりその年その地区に分配される交付金が決定される仕組みとなっているため、代表競技者はその地区の地位・名誉・金の全てをかけて全身全霊をもって競技に挑むことになる。
なお競技者は競技結果が先天的な身体能力だけに依存しないように、「E-GEAR」と呼ばれる身体能力強化装置を使用して競技を行うことが許されている。
この話はそんなスポーツ競技至上主義となった世界において、最底辺地区に住む不良が地区の代表選手になり、のし上がっていくまでの姿を描いた物語である。
■RAISE FLAGとは
年に一度開催される総合競技大会で実施されるスポーツ。
特殊な形をしたフィールドを二分する形で3本の旗が設置してあり、それを挟むようにした対角線上の位置に敵陣と味方陣のスタート位置がある。
この3本ある旗のうち2本の旗を先に敵陣にある保管ケースに設置したほうが勝ちとなるルールだが、相手の妨害にあたっては殺人以外のどんな手段も許されている。
競技者は「フラッガー」と呼ばれるそれぞれ異なるフィールドに設置された3本の旗を主に取りに行く攻撃的な役割と、
「ガーディアン」と呼ばれる敵の保管庫となる自陣で相手の侵入を妨害する防御的な役割に分かれており、
それぞれ「スピードラビリンス」「ストロングジャングル」「ハイマウンテン」という3ヶ所の旗の設置されたフィールドと、
「ガードクリフ」と呼ばれる敵の保管庫がある自陣のフィールドを中心に行動をする。
なおフィールドにはE-GEARの燃料となるカートリッジが疎らに設置されているため、競技者は燃料の配分を計算しつつ必要に応じで燃料を補充しながら競技を進めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-28 22:13:26
27516文字
会話率:39%
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400メートルリレー、その掛け算を勘違いしたところから始まったとされている直線400メートルリレー、競技名ドミノラン。
400mの距離を100mずつを四人ではなく、4mずつを百人、しかも直線で走ると言う、
そんなとんでもなく人数とスペースが必要な競技のある世界。
その競技の初めから二番目のランナーを務める草食系男子が思いを寄せる、女子ドミノランのスターターを務める男女共に人気の少女。
彼女にとある日の部活終わり、思いがけないゲームをふっかけられてしまう。その彼にとって無茶ぶり
甚だしいゲームは、しかし魅力的すぎる報酬が用意されていた。
拒否権なくやらされることになったそのゲームに、主人公唐木田康樹は報酬目当てで挑むのであった。競技が霞むほどに全力で。
ーー 以下は無断転載対策文章ですので、お気になさらず。 ーー
作者:ぷちミント
初回投稿日:2018年 09月03日 18時21分
「小説家になろう」にて掲載中。
無断転載を固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-08 11:14:09
27827文字
会話率:37%
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