記憶という名の人生を失った青年。彼は崩壊した世界で目を覚まし、直後射殺される。
「煤野木ぃっ……」
撃ち殺したはずの少女は、涙を零しながら青年を看取った。幸せを奪った世界を憎み、神様を呪いながら。
そんな少女を見て煤野木と呼ばれた青年は、薄れゆく意識の中密かに思う。煤野木だった者を少しだけ羨みながら。
もしも次があるなら、泣かせたりさせないのに。と。
「ここで貴方達には共に生活し、苦楽を共にし、人生を賭けて戦って貰います」
煤野木と呼ばれた青年は、記憶に無
い"過去"に戻っていた。
人の生、歴史社会記憶存在人生を賭けて、戦い生活し悲しみを負う。カミカゼの幕開けに。
―――これは、きみの為に生まれた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-07 15:01:18
23044文字
会話率:44%
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