【本編】
目が覚めれば、そこは異世界だった。
自分の名前すら一切思い出せない彼は、拾われた公爵家でカムイの名と料理人としての仕事を与えられる。
国家が野心と繁栄を掛けて争いあう世界でカムイは、戦争と言う抗う事の出来ない運命の輪に巻き込まれて行く事になる。
これは、記憶をなくした青年が美味なる料理を通じて様々な人と出会い、そして別れを通して己の過去を見つめて行く物語。/美味しい料理に国境、宗教、人種に関係なく人を幸せにすると考える主人公が、フレンチから庶民料理まで
様々な料理を駆使して活躍する物語です。
【レポート編】
歴史小説家であるジュラール・カムイ・パテヤンはパティール連邦共和国内で最も有名な偉人、先祖カムイ・パテヤンの足跡を探って旅をしていた。
世界各地に残された彼の足跡を調べ聞き、食べ、彼が何者だったかを探る物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-22 00:00:00
391985文字
会話率:43%
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