姫川薫子――見るものを魅了するほどの容姿を持ちながら、あらゆる男子のアプローチを拒絶する、難攻不落のかぐや姫――
浅宮柊は、そんな高嶺の花のお姫様と偶然にも仲良くなる機会を得た。それなのに、彼の気持ちは晴れない。彼の心には、彼女の言い放った言葉が楔のように深く突き刺さっていた。
――私が苦手なのは、私のことが好きな男子なんだよね――
仲良くなりたい。だけど、仲良くなり過ぎたら嫌われる。引力と斥力の均衡の中、ハッピーエンドへの経路を探す、理系男子の物語。
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たまに物理っぽい会話が出てきますが、物理アレルギーの方にも楽しんでいただけるように書いてありますので、ご安心ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 20:56:02
137366文字
会話率:57%
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