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検索結果:8 件
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作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N5324BU
手入れされずに伸び放題な川原に転がり、弾んだ息を整える。
其処に転がると、まるで音が降って来るみたいだといつも思う。
あちこちに散らばり、飛び跳ねる様に奔放に。
気ままに耳を擽るそれを耳にしたのは、偶然部活をサボった時の事。
土手の上、マンションの一室で、毎日、この時間にピアノの練習をしているのだ。
この間カーテンが開いていて、「猫ふんじゃった」を鼻歌付きで弾く少女が見え、揺れる三つ編みに胸がほんわかした。
最終更新:2013-09-24 23:12:28
200文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:94pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N4657BU
帰り道。赤い落ち葉と真っ黒に長く伸びる影を踏んで歩く。
「ぷにっぷにで、いや、ぷるんっぷるんなんだよ! しっとりしてて、多分今くらいの時期が一番良い感触じゃないか?」
「何でそう表現がエロいねん」
「落ち着けよ茅原。海藤も関西弁封印したんじゃねェの?」
ほら。下がった眉が頼りなくて嫌い。
「俺のサヤカちゃんマジスゴいから!」
「解ったから茅原は声落とせって」
「解ってない! サヤカちゃんの肉球は世界一なんだぞっ!」
最終更新:2013-09-22 23:54:54
200文字
会話率:56%
IN:0pt OUT:51pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N4300BU
エライモノを見てしまった。努は姉から貰ったコンビニスイーツの割引券を見下ろし溜息を吐いた。
手芸好きな姉の手によるマイバッグを手に家に帰ると、怨念が籠もった打撲音が響いている。怜夏は少女趣味な己の部屋にサンドバッグを持ち込みたくなくて、努の部屋に置いていた。
絆創膏や飴、裁縫キット等、男が持たない可愛い柄の女らしい品を押し付けて来たりと、後者は姉心でもあるのだろうが、前者は横暴さと凶暴さが滲んでいる。
最終更新:2013-09-21 23:29:37
200文字
会話率:34%
IN:0pt OUT:4pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N3977BU
「ちょっと、堀田!? ヘバッてないでシャキッとしなさい!」
「へ? わ、ハイ!?」
ランニングから戻って剣道場に転がっていた堀田はガバリと身を起こし、正座した。
「何やってんだ堀田」
「解んね。斉木の俺への当たりが強くてつらたん」
「バカだから何かやったんだろ」
「え、俺何もしてねぇし」
「無神経だからな。まあ、強く生きろ」
バシバシ頭やら肩やら背やら遠慮無く叩く部活仲間は、気付いて見ぬフリをし、ニヤニヤ笑っている。
最終更新:2013-09-20 22:42:40
200文字
会話率:17%
IN:0pt OUT:9pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N3507BU
落としましたよ、と目の前に手巾を差し出されたの。
誰も居なかった筈なのに。おしろいも紅もはげて、みじめで堪らなかったから、下を向いたまま慌てて其れを受け取って、背を向けて顔を隠したわ。
ひらひらと降る猩々緋。深緋。紅。山吹。鬱金。
茶、赤、黄……流れと漣に揺られ、世界にたった一つの錦の絨毯が織られて行く。
私の屈託も流されて行く様な気がしてそれをぼんやり眺めていると、不意に、月が綺麗ですね、と言われたの。
最終更新:2013-09-19 00:42:46
200文字
会話率:0%
IN:0pt OUT:80pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N3161BU
月が綺麗ですね、って言ったら私死んでもいいわ、って返って来るって聞いたんだ。
「月が綺麗ですね」モチーフ使った他の作家さんの作品に燃えて、俺も精一杯書いた。ラブコメディのつもりで恋愛要素増量したら、脇役分しか増えてないんだが……堀田、お前……。今回はギャグは無く、ややしっとりめのコメディです(※当社比)。
ギャグでアホな前前作・前作↓
①夢が無(ね)ぇ! 俺のトキメキ返せ!【本文微改変しました】(実質四百文字小説)http://nk.syosetu.com/n198
9bu/
②嵐の夜に決戦の火蓋は落とされる~トキメキ返せ!2~旧題:女は弱し、されど母は強し(実質四百文字小説)http://nk.syosetu.com/n2623bu/
天然湯川楓がアホな堀田努を無自覚に上げて落とす話です。多分今作とはテンション違うのでご注意を。
シリーズの括り方、リンクの埋め方が解りません。
湯川の落とし方も解らない……orz
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-17 22:29:30
200文字
会話率:43%
IN:0pt OUT:75pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N2623BU
――あら楓。なあに、母様の布団に入りたいの? お外が怖い? ふふ、台風が来たものね。でも大丈夫、心配要らないわ。お空のお釜の底がどかーんって抜けちゃっただけだから。
幼い頃に聞いた話だ、と湯川は惨状を呈する外の様子を確認してカーテンを引く。
「だから今夜は帰さん」
台風接近のニュースと雨風とは思えぬ轟音をBGMに、湯川は凛々しく告げた。突っ込み所が多過ぎるが、其の台詞の破壊力には及ばず、堀田は思考停止する。
最終更新:2013-09-16 13:00:27
200文字
会話率:58%
IN:0pt OUT:101pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
作:cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字)
ノンジャンル
短編
N2334BU
小児病棟には週に一度手品師がやって来る。
バラの花が帽子を被せると鳩に、鳩は万国旗に、そしてカードへ変わり、切ったソレは綺麗なブリッジを描いて右へ、左へ。
おっと、捌き損なってカードをばらまいたぞ。テヘッと頭を掻く手品師。
看護士が拾ってあげてと言い、ステージの下に子供達は集まる。
バラっと散らばったかに思えたカードは、しかし、拾って見ればリボンが付いた紙袋に入ったお菓子で、粋なプレゼントに歓声が上がる。
最終更新:2013-09-15 18:08:40
200文字
会話率:50%
IN:0pt OUT:70pt
総合ポイント:0pt 評価ポイント:0pt
検索結果:8 件
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