回避支援という異端な生き方を選んできた聖職者『ヘイズに』は後悔は無かった。何故なら一回り年下の少女『アンジェリカ』の夢を叶える為に生きてきたからだ。
「魔法使いになりたいな。それも誰もが知っているくらい、一番の魔法使いに」
「そりゃ、でっけぇ夢だな」
「夢だから大きい方がいいの」
しかし夢の終着点まで、アンジェリカの隣に居る事が出来ないと薄々気付いていた。
<恩恵>という授けられる才能を持たない彼には、夢を走り続けるだけの力が無かった。
「ヘイズの夢は、まだ輝いてるの
?」
アンジェリカの元を離れ、それでも冒険者を続ける事を選んだヘイズは様々な冒険者に出会う。
その中でヘイズは自分の夢を思い出して行く。
「そうだな、俺の夢はーーーー」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-20 19:00:00
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